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レビュー・評価の概要
パワフルなCore Ultra Hシリーズプロセッサ、IGZOディスプレイ、1kgを切る軽量性と全部入りの代表格のようなノートパソコンになっています。
インターフェイスも豊富でビジネスシーン、大学生活でも使いやすいモデルと言えるでしょう。
発売年度 | 2024年 |
プロセッサ | Core Ultra 5 135H Core Ultra 7 155H |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Intel Arc Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 890g |
Cinebench R23 | 8180pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
2025年3月25日時点で245,080円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
Core Ultra Hシリーズを搭載
本モデルではよりパワフルなintel Core Ultra Hシリーズプロセッサーが採用されています。ベンチマーク結果でも後述しますが、ノートパソコンとしては優れたパフォーマンスを発揮しており一般用途で使う分には全く困らないでしょう。
IGZOディスプレイ
本機種ではディスプレイにIGZOが採用されています。IGZOディスプレイは省電力性に優れることで有名ですが、本モデルもその一つでバッテリーの最大稼働時間が公称値で27時間と非常に長くなっています。
本体質量は0.9kg
Dynabookは軽量なノートパソコンを数多く出しているメーカーです。このDynabook RZ/MXもその一つとなっており本体質量は0.9 kgと、持ち運びに適した重さになっています。
価格とコストパフォーマンス
プロセッサやストレージから考えると20万円台から始まるこのモデルはコストパフォーマンスが悪いと感じる人も多いかもしれません。
しかしながら、実際のところ楽に持ち運べる0.9 kgの軽量性やIGZOディスプレイを採用していることが大きなメリットであり、ここに魅力を感じる人にとってはコストパフォーマンスは良くなるでしょう。
2025年3月25日時点で245,080円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
スペック
今回レビューしたDynabook RZ/MXのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2024年 | |
サイズ | 224×312.4×15.9mm | |
重量 | 本体 | 890g |
アダプタ | 255g | |
CPU | Core Ultra 5 135H | |
GPU | Intel Arc Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 最大27時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | – |
シングル | – | |
Cinebench R23 | マルチ | 8180 |
シングル | 1648 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3102.89 | 1860.66 |
SEQ1M Q1T1 | 1850.27 | 1278.39 |
RND4K Q32T16 | 623.47 | 324.29 |
RND4K Q1T1 | 45.41 | ー(計測ミス) |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 3522 | 普通 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 579.09 | 155.1 | 12 |
ポイント② | 304.52 | 162.65 | 14 |
ポイント③ | 619.22 | 401.4 | 13 |
ポイント④ | 530.62 | 246.39 | 14 |
ポイント⑤ | 282.31 | 194.67 | 13 |
ポイント⑥ | 130.56 | 93.66 | 15 |
通信スピードテストの評価
全エリアで100Mbpsのパフォーマンスが出ており、充分な性能を持っていると言えるでしょう。本体の軽量性も合わせて自宅内で持ち運びしやすいノートパソコンとなっています。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | Anker 736 Charger |
外観
今回レビューしたモデルはダークティックブルーです。天板はメーカーロゴだけとなっておりシンプルです。立体的にメーカーロゴが作られていることもあり、高級感を感じます。

背面は縦にスリットが入った通気口が設けられています。全体的に背面のパネルをとめるネジが多く感じられるため、できればねじ穴をシールで埋めるなどして欲しかったところです。

開いた様子です。左右のベゼル幅は普通ですが、上下特に下側はかなり大きく感じました。ただ全体的にシャープな印象を受けるため、古っぽさはあまり感じませんでした。

キーボードは全て独立しており非常に打ちやすいです。またファンクションキーが4つずつで独立しているため、タッチタイピングでも判断しやすい事が一つのメリットと言えそうです。

タッチパッド幅を計測したところ、Dynabookシリーズ全般に言えることですが、タッチパッドが上下左右にかなり広くなっています。触り心地やクリック感も上質で、外出先でマウスを使えない人などにとっては強い味方となってくれるでしょう。mmとなりました。

本体右側にはコンボジャック、USB Type-Aポート、フルサイズ有線LANポート、microSDスロットを備えます。

本体左側にはセキュリティロック、フルサイズHDMI、USB Type-Cポートを2基、USB Type-Aポートを備えます。

本体の重量を測定したところ、890gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1145gとなりました。充電器単体では255gとなります。

メリット・魅力
見た目より軽く感じる
本モデルは上質な青を使っているということもあり一見重く見えますが、実際は0.9 kgと軽く手に持ってみると逆に違和感を感じるほどです。そのため本体の質感と持ち出し性能をうまく両立したモデル言えるでしょう。
広いタッチパッド
外観部分で述べましたが、本モデルはタッチパッドが上下左右に広いためマウスなしでも楽に操作することが可能です。
豊富なインターフェース
こういったウルトラブックに近いノートパソコンの場合インターフェースが削られることは多々ありますが、このモデルは本当に充実しています。非常に薄型でありながら、有線LANポートまで搭載しているのには驚かされるばかりです。
デメリット・欠点
価格が高め
プロセッサやメモリの搭載スペックから考えると正直コストパフォーマンスは悪いといわざるをえません。
このモデルの場合はそれ以外の部分が重要視されているようにメーカーの意図を感じるため、その点に魅力を感じるユーザーが選ぶべきモデルと感じました。
おすすめなタイプ
持ち出しが多いユーザー
本体質量が0.9 kgと軽量のため、持ち出しが多いユーザーにとっては大きな力となってくれるモデルです。メリットでも書きましたがタッチパッドが広いことも外出先でより有用に使える魅力と言えます。
社内や自宅でLANケーブルを使うユーザー
軽量なノートパソコンの中では珍しくフルサイズの有線LANポートを搭載しているため、社内セキュリティが重要視される会社や自宅でより速度を出したいと考えるユーザーにとっては実用性が高まります。
おすすめできないタイプ
コストパフォーマンスを求める人
デメリットでも書いた通り正直性能面でのコストパフォーマンスはあまり高くありません。また、性能と軽量面で考えても他メーカーでより安いモデルも存在します。
IGZOディスプレイや豊富なインターフェースに魅力を感じない人は選ばないほうが無難と言えるでしょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはプロセッサ、ストレージ、そしてOfficeソフトのあるなしで値段の構成は変わります。基本的にHシリーズプロセッサーは下位グレードであっても充分なパフォーマンスを発揮してくれるため、全く問題ありません。
ストレージは予算に応じて選ぶのも良いですが、下位グレードが512GBで始まっていることから、こちらを選んでおき必要に応じて外部ストレージを購入する方がお財布にも優しく実用性の点でメリットがあるのではないかなと感じました。
実機レビューのまとめ

高いパフォーマンスのプロセッサ、省電力性に優れたディスプレイ、豊富なインターフェース、 0.9 kgの軽量性と本当に機能が充実したノートパソコンです。
その分画は高くなってしまいますが、これほど全部入りになっているモデルも少ないので、 1台ですべてを満たしたいと思っているユーザーは一度検討してみることをお勧めします。
2025年3月25日時点で245,080円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。
安く買う方法・コツ
Dynabook RZ/MXに限らず、dynabookのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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