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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
本モデルはRyzen AI 9シリーズを搭載した14インチノートパソコンです。
AMDらしい優れたパフォーマンスと美しいデザインを両立しており、どんな人でも使いやすいノートパソコンになっています。
発売年度 | 2025年 |
プロセッサ | Ryzen AI 9 365 Ryzen AI 9 HX 375 |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Radeon™ 890Mグラフィックス |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1525g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
2025年4月17日時点で179,780円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
薄型でスリムなデザインのノートパソコン
本体は非常に薄く、スッキリとしたデザインでまとまっています。全体的に角張ったデザインはあるものの、エッジの処理が綺麗に丸められており実際に持った時の肌触りが良いことも特徴と言えます。
この辺りはHPの得意なデザイン性と使いやすさの両立が際立っていると言えるでしょう。特に角に据え付けられたUSB Type-Cポートは同メーカーならではと言えます。
最大21時間のバッテリー
本モデルは14インチのノートパソコンで2.2Kのディスプレイを搭載しているにも関わらず、最大バッテリー時間が21時間と非常に長くなっています。
詳しくは後半で述べますが、正直なところこのモデルは持ち出しにはあまり向いてないと思っています。しかしながら自宅で使う中でも充電ポートに縛られないというのはバッテリー時間が長いことの魅力でしょう。
電源OFF時でのバッテリーチャージ可能
デスクトップパソコンではよくある機能ですが、このノートパソコンには電源オフ時でもUSBポートから給電できる機能が備わっています。
Thunderbolt4搭載
本モデルはThunderbolr4に対応しています。ケーブル一本で大画面ディスプレイに接続したり、高速のデータ通信を行う人にとっては嬉しい機能となっています。
価格とコストパフォーマンス
価格は執筆時時点で179,780円からとなっています。上位モデルはプロセッサとメモリ量が異なります。14インチノートパソコンの類では少し価格帯は高めになりますが、本体デザインの良さや機能性を考えると妥当なラインです。
最廉価グレードでは16GBモデルとなっていますが、今後長く使うことを想定すると少し予算を上げて32GBモデルを選択する方が無難ではないかと感じました。
2025年4月17日時点で179,780円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたHP OmniBook Ultra 14-fdのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2025年 | |
サイズ | 315×227×16.4mm | |
重量 | 本体 | g |
アダプタ | g | |
CPU | Ryzen AI 9 HX 375 | |
GPU | Radeon™ 890Mグラフィックス | |
メモリ(RAM) | 32GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 2240×1400 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 9MP |
シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | Wi-Fi7対応 | |
bluetooth | v5.4 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 4セル |
公称値 | 21時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6961.83 | 5209.60 |
SEQ1M Q1T1 | 2222.80 | 3153.07 |
RND4K Q32T16 | 607.2 | 170.72 |
RND4K Q1T1 | 36.78 | 44.80 |
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
65W | 〇 | Anker Nano II 65W |
外観
天板は非常にシンプルでロゴのみとなっています。角はUSB Type-Cコネクタがあるため、特徴的な形になっています。

背面は通気口のパンチホールが開いているのみで主張のないデザインと言えます。

開いた様子です。光沢ディスプレイでベゼルとの段差がないため、すっきりとしたデザインになっています。

キーボードでは癖のない配置になっており打ち易く感じました。電源キーのみ色分けされています。

キーピッチは18.93mm、キーストロークは0.8mmと少し浅めの設計になっています。

タッチパッド幅は125mmとかなり大きめで、操作がしやすくなっています。

本体左側はUSB Type-Aポートとコンボジャックが配置されています。

本体右側はUSB Type-Cポートが2つ配置されています。

本体右側の角にはUSB Type-Cポートがあります。

本体質量は1525gです。

充電器込みの質量は1835gとなっています。なお充電器は65Wです。

メリット・魅力
洗練されたデザイン
HP OmniBook Ultra 14-fdはHPらしい洗練されたデザインが特徴です。天板、背面、そしてパームレストに至るまで同一の素材で構成されており、パソコン全体としてデザインの一貫性を感じます。
またUSB Type-Cの充電コネクターが角にあるため、デスクの上に置いてもちょっとしたおしゃれさを演出してくれます。
美しいディスプレイ
本モデルでは光沢ディスプレイが採用されています。 2Kとなっているためディスプレイは当然美しく、さらに光沢ディスプレイのため、より綺麗さに磨きがかかっています。
タッチパネルにも対応しているため、より直感的に使うこともできるでしょう。
シンプルなキーボード配置
HPのパソコンは機種によって、左右に特殊キーを配置しているものもありますが、本モデルではそういったことはなく非常にシンプルな構成になっています。
ファンクションキーも普通の構成になっているため、キーボードを多用する人にとって変なショートカットボタンがないことだけでも好印象です。
大きなタッチパッド
本モデルはノートパソコンとしてはタッチパッドが非常に大きく、横長で使いやすい印象を受けました。しかもクリック感の操作性もよくノートパソコン単体で使うことを前提とする人にとってはとても助かるでしょう。
デメリット・欠点
重さがネック
14インチパソコンとしては比較的重い1.5 kg程度になっています。本体がスリムでいかにも軽そうですが、実際に持ってみるとずっしりとした重量感があります。もし外出先で利用することがあるのであれば、この重さは毎日持ち出すにはストレスと感じるかもしれません。
ポート類がもう少し欲しい
本モデルにはポートがUSB Type-CおよびUSB Type-Aのみとなっています。人によっては映像をディスプレイに映すこともあると思うので、HDMIが欲しかったところです。
またはUSB Type-Cポートは右側のみに配置されておりデスク環境によっては合わない人も居るかもしれないので注意しておきましょう。
ベゼル幅が広い
昨今発売されているノートパソコンの中ではべセルの幅がかなり広く感じました。このベゼルがなければ本体サイズももうワンサイズ下げたかもしれません。
使い始めると意外と気にならないものですが、人によってはベゼルが広いことが古く感じることもあるので、気になる方は店頭で一度実機をチェックしてみた方が良いでしょう。
おすすめなタイプ
自宅メインでPCを使うユーザー
このパソコンは1台でほぼ全てをこなせるようなパフォーマンスを備えているため、自宅でメインのパソコンとして据える人にはぴったりのモデルと言えます。
家庭用のノートパソコンとしては若干オーバースペックなようにも感じるかもしれませんが、価格帯とパフォーマンスそして将来長く使うことを前提とするとこれくらいでも良いのではないかと思っています。
Thunderboltによる拡張を使いたい人
本モデルはRyzenプロセッサを搭載していますが、Thunderbolt4を使うことができます。自宅でUSB Type-Cケーブル一本で大画面ディスプレイに接続したりさらにそこから対応したUSBハブを使いたい人にとってマッチするでしょう。
おすすめできないタイプ
持ち出しも考えているユーザー
デメリットでも述べましたが、残念ながら本モデルは約1.5 kgと14インチパソコンとしては重量感があります。そのため持ち出しを考えているユーザーにとってはあまり向きません。
大学生や外出先でもノートパソコンを使うビジネスパーソンの方の場合、同じ値段帯でも1.1kgから1.3kgのノートパソコンがあるため、性能よりも軽量性を重視してパソコンを選ぶべきだと考えます。
カスタマイズ・モデルの選び方
2025年4月17日時点で本モデルはみっつのラインナップがあります。それぞれプロセッサとメモリ量が異なることでグレードの棲み分けがなされています。個人的にはメモリが32GBのモデルをお勧めします。
一番下のグレードとメモリが32GBのモデルはあまり値段差がなく、それでいて長く使うことができるメモリー量となっているので、予算に余裕があればこちらを選ぶようにしましょう。
実機レビューのまとめ

HP OmniBook ultra 14-fdは同メーカーの中でも上位のプロフェッショナルモデルにカテゴライズされるということもあり、全体的にとても良い仕上がりになっています。
仕事で使われる方だけでなく家庭用としても長く使えるモデルだと思うので、価格帯は少し高めですが、しっかりと良いものを選びたいという人にとっておすすめと言えるでしょう。
2025年4月17日時点で179,780円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
HP OmniBook Ultra 14-fdに限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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