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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
HP 245 G9はRyzen5000シリーズプロセッサを搭載しつつ、10万円未満で購入可能な高コスパなノートパソコンです。
コンパクトな14インチでありながら、フルサイズ有線イーサネットコネクタを持つなど、個人向けだけでなく事業用としても使いやすそうな一台となっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Ryzen3 5425U Ryzen5 5625U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1435g |
Cinebench R20 | 3053pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではHP 245 G9の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen5000シリーズプロセッサ搭載
HP 245 G9はRyzen5000シリーズプロセッサを搭載しており、高いパフォーマンスを誇ります(後述のベンチマークテストの結果をご参照ください)。廉価グレードに当たるRyzen3モデルであっても、十分に使えることが特徴です。
10万円未満から入手可能
本モデルは豊富なラインナップがありますが、Ryzen5シリーズを含むほとんどが10万円未満で購入可能となっています。
豊富なインターフェイス
HP 245 G9はインターフェイスが特に豊富でセキュリティロックはもちろん、フルサイズの有線イーサネットコネクタまで備えます。そのため、事業用途として使いやすいと言えるでしょう。
Windows 11 Proも選択可能
本モデルは通常版に加えて、Windows 11 Proも選択可能となっています。
価格とコストパフォーマンス
Ryzen5000シリーズのパフォーマンスが特に高いことに加え、低価格なことが加わって、非常に高いコスパで、他メーカーを含めトップクラスと言っても過言ではないでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたHP 245 G9のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 225.9×324×19.9mm | |
重量 | 本体 | 1435g |
アダプタ | 290g | |
CPU | Ryzen5 5625U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 公式記載なし | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 11時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3053 |
シングル | 532 | |
Cinebench R23 | マルチ | 7247 |
シングル | 1387 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2393.43 | 1593.51 |
SEQ1M Q1T1 | 1028.79 | 706.17 |
RND4K Q32T16 | 1187.67 | 621.95 |
RND4K Q1T1 | 53.17 | 141.01 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1951 | 動作困難 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 61.3 | 61.5 |
Adobe RGB | 45.6 | 45.6 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 568.86 | 587.08 | 18 |
ポイント② | 416.1 | 401.26 | 15 |
ポイント③ | 595.17 | 383.14 | 16 |
ポイント④ | 550.66 | 504.03 | 15 |
ポイント⑤ | 388.62 | 381.37 | 15 |
ポイント⑥ | 139.35 | 107.95 | 15 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はプラスチック素材でシルバーとなっています。センターにはHPのロゴマークが配置されています。

背面はシンプルでセンターにパンチングホールがあります。

開いた様子です。ベゼルは広めとなっていますセンターのカメラには物理シャッターはありません。

最大開き角は130°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。エンターキー右側に複数ボタンが配置されています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.52mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。打ち心地は普通です。ただし、エンターキー右横にボタンがあるため、押し間違いをしてしまう点が気になります。

タッチパッド幅を計測したところ、タッチパッド幅は113mmとなっています。mmとなりました。タッチパッドの性能は追従性がイマイチでメインで使うには厳しい印象を受けました。

本体右側には電源ポート、有線イーサネットコネクタ、フルサイズHDMI、USB Type-Aポート×2、ヘッドフォンジャックを備えます。

本体左側にはセキュリティロック、USB Type-Cポートがあります。

スピーカーはキーボード上に配置されています。低音性能はほとんどないものの、音はクリアで人の声が聞きやすい印象を受けました。またスピーカーの音量が他のパソコンよりも大きくできます。

本体の重量を測定したところ、1435gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1725gとなりました。充電器単体では290gとなります。

メリット・魅力
とにかく高いコストパフォーマンス
HP 245 G9の最大の特徴は何と言っても高いコストパフォーマンスにあります。Ryzen5000シリーズ搭載の高いパフォーマンスを持ちながら、6万円台から購入できることにただ驚くばかりです。
有線イーサネットコネクタ搭載
特に事業用として注目しておきたいポイントが有線イーサネットコネクタを搭載している点です。セキュリティの観点からWi-Fiそのものを設置していないような事業所であっても、追加のハブがなく利用することができることは大きなメリットと言えるでしょう。
特に14インチノートパソコンはこの機能が省かれることも多いため、利点としてより際立ちます。
Wi-Fi6対応
低価格ながら、本モデルは全グレードWi-Fi6に対応しています。ベンチマークの結果の通り、500Mbpsを超える高いパフォーマンスが得られています。
デメリット・欠点
14インチとしては重め
本体は約1.5kgと14インチとしては重めになっています。14インチは軽量性を重視したモデルが多いこともあり、デメリットとなります(ただし軽量モデルは総じて値段が大幅にアップします)。
色域が狭い
低コスパモデルということもあり、色域は狭めになっています。
エンターキー横のボタン
エンターキーの右側に配置されているボタン類は慣れないうちは押し間違う可能性が高いので注意して下さい。
おすすめなタイプ
コスパを重視する人
本モデルはとにかく値段と性能重視する人向けです。ベンチマークの結果からもわかるように、非常にパフォーマンスが高いこと、それでいて値段が安くなっています。
また、インターフェイスが豊富なことで、追加のハブ等購入が必要ない点も忘れてはいけません。
おすすめできないタイプ
持ち運びが多い人
14インチノートパソコンなのでサイズ的な問題はありませんが、比較的重めの設計です。たまに持ち運びするなら問題ありませんが、普段から持ち運びが多いなら、10万円前後のモデルを選択する方が後々後悔しません。
同じHPであれば、Pabilionが該当するので、一度ご覧ください。
カスタマイズ・モデルの選び方
Ryzen5000シリーズは十分なパフォーマンスがあるため、一般用途であればRyzen3で十分です。もし予算に余裕がある場合は上位モデルを検討しても良いでしょう。
実機レビューのまとめ

HP245 G9はコストパフォーマンスに優れたノートパソコンです。出来るだけ安く、かつ実用性の高いパソコンを求める人はまず検討の候補に入れると良いでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
HP 245 G9に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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