※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
HP 250 G8のレビュー概要
コスパに優れた15インチノート
本モデルは5万円台から買える低価格ノートパソコン。最上位モデルのCore i5モデルでも10万円しないため、非常に安く手に入れることができるモデルです。
こんなタイプにマッチ
- 安さを求める人
- ネットサーフィン、書類作成メインの人
簡易スペック表
発売日 | 2021年12月15日 |
CPU | Core i5-1135G7 Core i3-1115G4 Celeron N4020 |
RAM | 4~8GB |
ストレージ | 128~256GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | インテルUHDグラフィックス |
USB-PD | 非対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1705g |
Cinebench R20 | 989pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
HP 250 G8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
HP 250 G8の特徴
ここではHP 250 G8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Corei5モデルでも10万円以下
HP 250 G8は低価格な15インチノートパソコンで、Core i5搭載モデルでも税込10万円以下で購入できる魅力的なモデルです(CeleronとCore i3モデルもラインナップ)。できるだけ安くPCを手に入れたい人向けのモデルの一つです。
前モデルに比べ軽量化
本モデルでは重量が1.9kgから1.74kgへ大幅に改善されています。15インチノートは大柄なため、どうしても重さがネックになってしまいますし、低価格モデルでは特に課題になりやすいので嬉しいポイントです。
生体認証を搭載
低価格モデルとしては非常に珍しく、生体認証を備えています。
HP 250 G8の価格とコストパフォーマンス
本モデルはCore i3モデルで78,980円(税込)となっており、できるだけ安くPCが欲しい人にはピッタリの一台と言えます。より性能を求めてCore i5モデルを選んでも、10万円以下で購入できるのも魅力です(2022年4月6日時点)。
HP 250 G8のスペック
今回レビューしたHP 250 G8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年12月15日 | |
製品名 | HP 250 G8 | |
型式 | - | |
サイズ | 242×358×19.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1705g |
電源アダプタ | 270g | |
CPU | Core i3 1115G4 | |
GPU | UHDグラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v4.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 6.37時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
HP 250 G8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は989pts、シングルコア499ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Core i3モデルのため、マルチでスコアがあまり出ていませんが、シングルコアの性能は500ptsに迫る勢いで十分以上です。
マルチタスクを常時走らせるなら厳しいかもしれませんが、ネットサーフィンや書類作成程度なら何の問題もなくこなせるでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は2577pts、シングルコア1316ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値は2000MB/sを超えており、この価格帯としては十分すぎるスピードです。読み書きで遅さを感じることはまずありません。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1654 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音がはっきりと聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音がはっきりと聞こえる |
HP 250 G8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 61.6% | 61.6% |
Adobe RGB | 45.7% | 45.7% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
HP 250 G8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 583.52 | 595.2 | 13 |
ポイント② | 479.2 | 529.17 | 13 |
ポイント③ | 361.69 | 580.75 | 12 |
ポイント④ | 469.18 | 533.11 | 12 |
ポイント⑤ | 386.38 | 467.96 | 13 |
ポイント⑥ | 271.48 | 209.42 | 12 |
通信スピードテストの評価
全エリアで200Mbpsを超える速度が出ており十分高速です。この価格帯のパソコンでここまでの結果が出るのは珍しいです。
HP 250 G8のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。残念ながら、HP 250 G8はUSB PD充電に非対応です。
HP 250 G8の外観
天板はシンプルなシルバーで、センターにメッキされたロゴが配置されています。
背面は天板と同系統の色味で仕上げられています。
開いた様子です。ベゼルが広めのため、少し古さを感じます。
最大開き角は130°です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。テンキーを搭載しています。また右下には指紋認証ボタンを備えます。また上部には超低価格帯のパソコンとしては十分なスピーカーが搭載されています。高品質というわけではないものの、価格を考えれば満足できるでしょう。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.6mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。キーはカチャカチャと音が鳴るタイプなので、ハードパンチャーの人は気をつけた方が良いかもしれません。
タッチパッド幅を計測したところ、116mmとなりました。タッチパッドは廉価帯のPCとしてはサラサラで使いやすい印象です。
本体右側には電源ポート、USB Type-A、フルサイズSDスロットを備えます。
本体左側は有線イーサネットコネクタ、HDMI、USB Type-C、ヘッドフォンジャックを備えます。
本体の重量を測定したところ、1705gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1975gとなりました。充電器単体では270gとなります。
HP 250 G8のメリット・魅力
初心者なら十分なパフォーマンス
第11世代のCoreプロセッサは、パフォーマンスが高く初心者ならほぼ不満のないスペックになっています。使うソフトにもよりますが、ほとんどの人が満足できる性能になっています。
値段の割に入力性が高い
低価格ノートパソコンの多くはキーボードやタッチパッドの品質を犠牲にしていることが多いですが、このパソコンはそういったことはありません。安さと入力性を同時に求めているのであれば、一つの選択肢として向いています。
豊富なインターフェイス
HP 250 G8はインターフェイスが多めです。特にフルサイズのSDスロットを搭載している点が魅力的と言えるでしょう。
HP 250 G8のデメリット・欠点
ベゼルは広めで古さがある
軽量化されてはいるものの、ベゼルが太めなため古さを感じてしまう弱点があります。
丸っこいデザインは好みが分かれる
本体デザインはシルバーでカッコ良いですが、エッジがかなり丸くなっており、可愛さを感じるデザインになっています。ここは好みがはっきりと分かれるところでしょう。
セカンドストレージが選択できない
15インチノートパソコンの場合、セカンドストレージにHDDを搭載して記憶容量を増やす人も多いかと思いますが、このモデルはセカンドストレージが選択できません。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
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値段の割にちょっと驚くくらいしっかりと使えるノートパソコン。セカンドストレージが選択できないなどのデメリットはありますが、ヘビーユーザーでなければあまり気にならないポイントだと思います。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 全体的に丸っこい
- キーボードが打ちやすい
HP 250 G8がおすすめな人
パソコン初心者の人
低価格ですが、第11世代Coreプロセッサの性能が良いこと、キーボードやタッチパッドの入力性が優れているという観点から、初めてだしあまりパソコンにお金をかけたくないという初心者の人に向いています。
HP 250 G8がおすすめではないタイプ
持ち運びする人
本モデルは15インチで重さがそれなりにあり、かつUSB PD充電非対応のため、大きな電源ケーブルを持ち運ぶことになります。もしよく持ち運びするなら、14インチか13インチサイズを選ぶ方が良いでしょう。
写真を大量に保存したい人
デメリットで書いた通り、セカンドストレージにHDDが選択できないため写真やビデオを大量に保存したい人は外部保存用ストレージを購入する必要があり、別途出費が必要になります。
HP 250 G8のカスタマイズ・モデルの選び方
可能ならCore i3モデル以上がおすすめです。理由は最も低価格なモデルがCeleron N4020搭載モデルかつメモリが4GB、さらに解像度が1366×768と低くなっているからです。また、ストレージも128GBと少なめになっています。
HP 250 G8の実機レビューまとめ
HP 250 G8を安く買う方法
HP 250 G8に限らず、HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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