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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
Chromebook x2 11シリーズはARM系プロセッサであるSnapdragon7cを搭載したChromebook。
2モデル展開でWi-Fiモデルと、LTE対応のセルラーモデルが存在します。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Snapdragon 7c |
RAM | 4~8GB |
ストレージ | 64~128GB eMMC |
画面サイズ | 10.1インチ |
GPU | Adoreno618 |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 選択可能 |
重量 | 1040g |
Octane | 23807 |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではHP Chromebook x2 11-da0013QUの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
500g台の軽量タブレットChromebook
本モデルはタブレットとキーボードが分離するタイプのChromebookで、タブレット側だけだと500g台と非常に軽量なモデルです。カバーまで合わせても1kgちょっとなので、外出の際にも持ち運びしやすい仕様と言えるでしょう。

キーボード同梱
専用のキーボードは本体を買うと同梱されています。カラーは濃いめのブルーとなっています。

プロセッサはSnapdragon 7c
プロセッサにはARMのSnapdragon 7cを搭載しています。スペック的にはエントリーからミドルレンジクラスの間のイメージと捉えて下さい。
価格とコストパフォーマンス
2022年7月5日時点で最も安いモデルが6万円台から購入可能となっています。高級感のあるChromebookであること、キーボード類が付属しているので、価格は妥当と感じます。
LTEモデルは約1万円価格がアップするので、少し割高感があります。スマホのテザリングを利用するか、お金を出して利便性を追求するか好みが分かれるところと言えそうです。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたHP Chromebook x2 11-da0013QUのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | – | |
重量 | 本体 | 1040g |
アダプタ | 275g | |
CPU | Snapdragon7c | |
GPU | Adreno618 | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 128GB eMMC |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 11インチ |
解像度 | 2160×1440 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.0 | |
モバイル通信 | 非対0 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 最大11時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
Octane
Octaneベンチマークを行った結果は以下の通りです。

GeekBench 5
Geekbench 5のベンチマークテストを行った結果は以下の通りです。

モニター評価(色域)
Chromebookのためモニター評価は行なっておりません。
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 97.4 | 92.3 | 12 |
ポイント② | 76.2 | 84.4 | 13 |
ポイント③ | 95.6 | 91.8 | 13 |
ポイント④ | 74.1 | 68.4 | 12 |
ポイント⑤ | 82.2 | 77.1 | 12 |
ポイント⑥ | 9.72 | 27.5 | 14 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
キーボードカバーを取り外した様子です。センターにはHPのロゴとChromebookのロゴがあります。またリヤカメラを備えています。

こちらはキーボードカバーを装着した様子です。キックスタンド形式になっています。

開いた様子です。ディスプレイはIPS液晶で美しく高級感があります。ベゼルはタブレットとしては狭めになっていますが、カバーを外した状態でも使いやすいです。

キックスタンドを最大まで開いた状態での開き角は164°となりました。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、17.67mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。キーボードカバータイプのため、若干のたわみが出るものの全てのキーが独立していることや、キーストロークが十分確保されているため快適な打ち心地になっています。

タッチパッド幅を計測したところ、110mmとなりました。タッチパッドは小型のノートパソコンとしては幅が広く扱いやすくなっています。タッチパネルのため、画面操作と合わせればマウスなしでも十分操作可能です。

本体右側には何もありません。

本体左側にはUSB Type-Cポートが2つ、さらにnanoSIMのスロット、音量ボタンが付属します。なおこのnanoSIMスロットはmicroSDと兼用となっています。Wi-Fiモデルの場合は、nanoSIMが使えず、microSDスロットとして機能します。

上側には電源ボタンがあります。

本体の重量を測定したところ、1040gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1315gとなりました。充電器単体では275gとなります。

メリット・魅力
軽くて持ち運びしやすい
本モデルはタブレット単体で500g台、キーボードを合わせても1kgちょっととかなり取り回しが良いことが特徴です。また用途に合わせてキーボードを取り外したりできるため、電車内ではコンテンツをカバー無しで見て、仕事をするときはカバーを装着してキーボードで作業性をアップするといったこともできるでしょう。
値段の割に質感が高い
6万円台から購入できるノートパソコンですが、値段の割にかなり質感が高いです。特にタブレット本体の背面加工、ベゼルの狭さ、キーボードカバーの質感などは10万円前後のWIndowsノートパソコンと同クラスの仕上がりと感じました。
プロセッサがARMである
搭載しているSoCはARMのSnapdragon 7cを採用しているため、ChromeOSならアプリ面で優位性があります。特にGoogle Playからアプリをインストールしたい場合はスマホと同じARMのプロセッサになっていることで互換性のデメリットが発生しづらくなります。
キーボードが最初から付属する
タブレットPCはキーボードだけ別売りのモデルも多い中、本モデルは最初から付属しています。その分、価格の面で優位性があります。
デメリット・欠点
ハードパンチャーにはたわみが気になる
キーボードカバーの質感は高く、剛性もそれなりにありますが、ハードパンチャーにはあまりおすすめできません。
性能を優先するならクラムシェルの選択肢もある
本モデルはSnapdragon 7cでARMの強みはあるものの、性能面ではintel Coreプロセッサを搭載したものには劣ります。性能を重視するならChromebook 13cをはじめとしたハイパフォーマンスChromebookも一つの選択肢に入れると良いでしょう。
おすすめなタイプ
クラウドベースの仕事をする人
ChromeOSはネットに接続してその真価を発揮するノートパソコンです。インターネット上で動作するアプリケーションを使う人に特におすすめです。
Googleサービスを使う人
ChromeOS自体がGoogleのサービスであるため、Googleアプリケーションとの相性はバッチリ。特にブラウザ上で使うスプレッドシートの類やGoogleドライブが非常に使いやすいです。
おすすめできないタイプ
性能を重視する人
本モデルはパフォーマンス的にはエントリーからミドルレンジクラスのため、処理能力を最優先するなら別モデルを選びましょう(ただし、ChromeOSはプロセッサパワーをさほど必要としないので普通に使う分にはストレスはほぼありません)。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルにはメモリ4GBモデルと8GBモデルがありますが、Chromebookは元々そこまでパフォーマンスが必要ではないため、低価格モデルで問題ありません。それよりも、LTE対応したモデルを選ぶかどうかがポイントになるでしょう。
実機レビューのまとめ

11インチでコンパクトかつ軽量なモデルのため、外に持ち運びしたくなるChromebookです。
コンパクトでかつLTEに対応したモデルは少ないので、よりシームレスに使いたい人は検討してみても良いでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
HP Chromebook x2 11-da0013QUに限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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