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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
Elite Dragon Flyは本体が約1kgと非常に軽いクラムシェル型の13.5インチノートパソコンです。
気軽に持ち出せるサイズ感と質量でありながら、第12世代のパフォーマンスでしっかりと使えるモデル。さらにモバイル通信もオプションで選択可能になっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-1255U Core i5-1235U Core i5-1245U |
RAM | 16GB |
ストレージ | 256GB~2TB |
画面サイズ | 13.5インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 対応モデルあり |
重量 | 1005g |
Cinebench R20 | 2437pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではElite Dragonfly G3/CTの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
超軽量なクラムシェル
Elite Dragonflyは本体質量が約1kgの非常に軽い13.5インチクラムシェルノートパソコンです。軽さだけでなく、薄いため持ち運びが多いユーザーにぴったりの一台と言えます。
第12世代intelプロセッサ搭載
プロセッサには第12世代のintelモデルが搭載されているため、パフォーマンスに優れています。
3:2の縦長ディスプレイ
本モデルはノートパソコンの中では珍しい3:2の縦長ディスプレイが採用されています。16:10よりもさらに縦長になるため、書類作成やネットサーフィンでより効率的に作業することが可能です。
5G対応モデルも選択可能
外出先へ持ち出ししやすい特徴に加え、オプションで5Gや4G LTE対応モデルが選べるため、スマホとのテザリング不要で独立して自動的にネット接続が可能です。
価格とコストパフォーマンス
Elite Dragonfly G3は約21万円からスタートとなっています(2023年1月31日時点)。単純なスペックだけで見ると高めですが、1kgを切る軽量ノートパソコンでは標準程度のコストパフォーマンスです。
Core i7-1255UモデルはOfficeソフトなしで約24万円のため、比較的安めになっています。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたElite Dragonfly G3/CTのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 220.4×297.4×16.4mm | |
重量 | 本体 | 1005g |
アダプタ | 310g | |
CPU | Core i7-1255U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.5インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 45Whr |
公称値 | 14.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2437 |
シングル | 564 | |
Cinebench R23 | マルチ | 5914 |
シングル | 1624 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 1907.65 | 235.29 |
SEQ1M Q1T1 | 881.82 | 234.95 |
RND4K Q32T16 | 463.36 | 232.80 |
RND4K Q1T1 | 13.04 | 127.73 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2404 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 99.9 | 108.1 |
Adobe RGB | 77.6 | 80.1 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 506.81 | 221.49 | 13 |
ポイント② | 96.82 | 187.43 | 14 |
ポイント③ | 428.17 | 225.55 | 13 |
ポイント④ | 381.81 | 230.17 | 14 |
ポイント⑤ | 135.11 | 200.15 | 13 |
ポイント⑥ | 63.34 | 130.65 | 12 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はHPのロゴのみでシンプルなデザインです。青みがかったダークなトーンで高級感があります。

背面は通気口のパンチングのみとなっており、シンプルなデザインです。

開いた様子です。この値段帯のノートパソコンのベゼルとしては標準です。フロントカメラには物理シャッターが設けられています。

最大開き角は180度となっています。

キーボード全体です。全てのキーが独立しています。キー配置にクセがなく扱いやすいと言えます。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.57mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、121mmとなりました。

本体右側にはコンボジャック、USB Type-A、USB Type-C、セキュリティロックのポートがあります。

本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-Cポートを備えます。

本体の重量を測定したところ、1005gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1315gとなりました。充電器単体では310gとなります。

メリット・魅力
軽くて持ち運びしやすい
Dragonflyは同メーカーの中でも特に軽量に当たるモデル。そのスペック通り、非常に軽くなっています。軽さだけでなく薄いため、カバンの中にさっとしまえるのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
クラムシェルで光沢は珍しい
クラムシェルモデルの多くがグレア液晶であるのに対して、本モデルはノングレアとなっています。外出先で光の反射により見辛くなる弱点はあるものの、光沢ディスプレイの方が動画が綺麗に見れるなどのメリットが出てきます。一長一短ありますが、クラムシェルの中では珍しい採用のため、メリットとして表記しています。
タッチパッドが大きく操作感が良好
外出先でノートパソコン作業する場合、マウスが使えないことも多くタッチパッドが作業効率を決めることがあります。このモデルはタッチパッド領域そのものが大きく、さらに操作性にも優れるため不満なく作業することが可能です。
インターフェイスも豊富
ウルトラブックに近いノートパソコンではインターフェイスが絞られることが多いですが、本モデルは充実している点が魅力です。
デメリット・欠点
読み込み速度が遅め
ほとんど弱点のないElite Dragonflyですが、今回のベンチマークテストの結果から読み込み速度が遅い点が気になりました。
おすすめなタイプ
外出が多いビジネスパーソン
Elite Dragonflyの強みはなんと言ってもその軽さ。外出先にパソコンを持ち出す必要があるビジネスパーソンにとっては強い味方になってくれます。
大学生
ビジネスパーソンと似た理由ですが、大学のゼミなどでパソコンを持って行く機会の多い人は軽いだけで強みになります。また、エンターテイメントの面で見て動画を見たりする場合光沢ディスプレイの方が綺麗に見えるというメリットも備えています。
動画をよく見る人
動画をよく見る人でクラムシェルパソコンを使う人はこのモデルが本当におすすめです。光沢ディスプレイの方が映像が綺麗に映ります。
おすすめできないタイプ
屋外で使うことが多い人は非光沢モデルを
光沢ディスプレイの大きな弱点は太陽の反射で見えづらくなること。屋外で使うことが多い人や窓際で使うことが多い人にはおすすめできません。
カスタマイズから非光沢モデルを選択できるため、そちらにカスタマイズをおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
Elite Dragonflyは数多くのラインナップを備えています。通常モデルに加え、5Gのモバイル通信オプションを選択することも可能です。
基本的にCore i5モデルでプロセッサは十分ですが、高級モデルで長く使いたいならCore i7モデルもありと言えるでしょう。必要に応じてカスタマイズモデルを選択するようにして下さい。
実機レビューのまとめ

Elite Dragonfly G3は軽量で持ち運びに優れたノートパソコンです。
外出先での持ち運びはもちろん、宅内においても長いバッテリー持続時間と持ち運び性の良さが利便性に大きく結びつくでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
Elite Dragonfly G3/CTの実機レビュー:メリット・デメリットと評価まとめに限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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