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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
Elitebook 830 G7はビジネスシリーズに位置するラインナップで、持ち運びに向いた軽量なモデル。シンプルでスタイリッシュなデザインでどこへ持ち出しても恥ずかしくない一台です。
また、ビジネスで重要になる機密性を守るために横から覗き見を防止するSure View Reflectディスプレイも搭載しており、ビジネスユースをしっかりと考慮されたモデルと言えます。
発売年度 | 2020年 |
プロセッサ | Core i5-10210U Core i7-10510U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256~512GB SSD |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 対応モデル有 |
重量 | 1350g |
Cinebench R20 | 1245pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではELITEBOOK 830 G7の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
軽くて持ち運びしやすい一台
EliteBook 830 G7は本体が1.2kg台となっており軽量で持ち運びしやすいモデルです。13~14インチの軽量ノートパソコンはたくさん販売されていますが、軽量になるほど高額になる傾向があります、このEliteBook 830 G7については買いやすい価格帯で軽量性のバランスも取った一台になっています。
覗き見防止ディスプレイ
EliteBook 830 G7には覗き見を防止するための機能「Sure View Reflectディスプレイ」が搭載されています。HPの覗き見防止ディスプレイは全く見えなくなるので、覗き見を懸念される方はおすすめです。
価格とコストパフォーマンス
2021年1月段階において、Ryzenプロセッサの躍進があるため、絶対性能から考えるとコストパフォーマンスは高くはありません。しかしながら、軽量性や使いやすさ、質感を考えると魅力的なモデルです。本モデルも魅力的ですが、もしコストパフォーマンスを考えるならENVY x360 ay-0000も候補に入れておくとよいでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたELITEBOOK 830 G7のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 307.8×204.6×17.6mm | |
重量 | 本体 | 1320g |
アダプタ | 335g | |
CPU | Core i5-10210U | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.0 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 3セル/53Whr |
公称値 | 22.9時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 1245 |
シングル | 364 | |
Cinebench R23 | マルチ | 3327 |
シングル | 1091 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2309.54 | 1049.48 |
SEQ1M Q1T1 | 1051.48 | 1034.97 |
RND4K Q32T16 | 707.99 | 383.24 |
RND4K Q1T1 | 42.08 | 120.09 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 879 | 動作困難 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
ELITEBOOK 830 G7の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。全体的に快適な速度が得られていますが、距離が離れるとPING値が落ちている点が気になりました。
1階部分

2階部分

USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
外観
天板です。

背面です。スリットはセンター部のみでスピーカーはありません。

開いた様子です。TNパネルのため若干ぎらつきがあります。

上部ベゼルです。比較的狭い印象です。

ベゼル下部です。下側も狭くなっており好印象です。

キーボードです。変則はなく打ちやすいキー配置です。

キーピッチは2点間のキーを割返して算出したところ、17.3mmとなりました。キーストロークは1.4mmです。

パームレストには指紋認証があります。シルバーのプラスチック塗装となっています。

左側面はケンジントンロック、USB-A×2、ヘッドフォンジャックとなっています。

右側です。電源ジャック、HDMI、USB-C×2となっています。

閉じた状態の背面にはELITEBOOKの記載があります。

開くと分かりますが、キーボード下部に通気口があります。

本体の質量は1320gとなっています。

充電器込みの重量で1555gとなっています。

メリット・魅力
モバイルに向いている
EliteBook 830 G7は1.2kgの本体と薄くてコンパクトな筐体があいまって、モバイル性に優れたモデルになっています。USB-PDに対応しつつ、USB-Aなどのポート、そして何よりフルサイズのHDMIを持っている点がビジネス向けのモバイルPCとして優れている点と言えるでしょう。
ビジネス向けのシンプルなデザイン
HPのノートパソコンはどれもデザイン性に優れたモデルが多いですが、EliteBook 830 G7はよりビジネス方向にデザイン性を高めたモデルと言えます。シルバーでいやらしさのないデザインはどこで使ってもマッチしやすいと言えます。
デメリット・欠点
ディスプレイにぎらつきを感じる
EliteBook 830 G7を見ていてディスプレイにギラツキを感じることが有りました。ディスプレイの高精細さを求めるのであれば、あまりおすすめはできません。
おすすめなタイプ
ビジネスパーソン
EliteBook 830 G7はもともとのターゲットのようにビジネスパーソン向けにとても向いています。軽くて、嫌味のないシルバーの筐体のPC。そしてUSB-A、PD充電可能ならUSB-C、フルサイズのHDMIケーブルなど、ビジネスパーソン向けに必要な要件がほぼ揃っているとも言えます。
従業員への支給用PCとして
筆者としてEliteBook 830 G7がおすすめなのは経営者です。外出の多いビジネスパーソンが多い会社にとって、従業員の機動性を高くするために軽いPCを渡すことは一つの方策ですが、軽量PCはどうしても価格が上昇するデメリットがあります。しかし、EliteBook 830 G7の場合は10万円以下でも購入可能なため、支給用PCとしては魅力的な存在です。
機密事項を外で見る機会が多い人
モバイルPCでも搭載されていることが少ない覗き見防止機能を備えるEliteBook 830 G7は外で覗き込みされたくない人にとってぴったりです。
おすすめできないタイプ
高精細なディスプレイを求める人
EliteBook 830 G7はバランスの取れた素晴らしいPCですが、残念なポイントがディスプレイでギラツキを感じてしまいます。高精細なディスプレイを求める人にとっては本機はお勧めできません。
同価格帯でより高性能を求める場合
EliteBook 830 G7は魅力が高いモデルですが、絶対性能にフォーカスすると同メーカーのENVY x360 13 ay-0000ににも注目しておくべきです。Ryzen4000シリーズを搭載し高性能になっている点が魅力です。ただ、こちらは外部インターフェイスが少ないので、自分の用途に合わせて選ぶようにした方がストレスがありません。
カスタマイズ・モデルの選び方
EliteBook 830 G7はカスタマイズの幅が広くなっています。できるだけ安く手に入れたいのであればCore i5モデルを、快適にしたいならCore i7モデルを選んでください。ただし、安いCore i5で今回検証していますが、普通の使い方であればストレスなく十分動きます。さらに外でもSIMフリーパソコンとして通信したい方はLTEオプションを、さらに覗き見防止をつけたい場合はSure Vire Reflectのオプションを選択するようにしてください。
実機レビューのまとめ

13.3インチの軽量ノートパソコンとしては、価格が控えめで購入しやすい点が魅力的な存在です。しかも、モバイルにおいて重要なUSB-PDを備え、さらにビジネスパーソンとしては使い勝手のよいフルサイズHDMIがあります。
打鍵感も悪くないので、仕事で使うPCとして検討しておくとよいでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
ELITEBOOK 830 G7に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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