※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
EliteBook x360 1040 G8のレビュー概要
ハイエンドな軽量コンバーチブル
EliteBook x360 1040 G8は、第11世代intelプロセッサを搭載したコンバーチブルタイプの軽量14インチノートパソコンです。4Kディスプレイ、アクティブノイズキャンセリングマイク、5G通信対応、忘れ物防止のTileとノートパソコンの中でもトップクラスに機能充実したモデルになっています。
こんなタイプにマッチ
- 外出先でネット環境に接続する人
- 商談プレゼンする人
簡易スペック表
発売日 | 2021年9月16日 |
CPU | Core i5-1145G7 Core i7-1165G7 |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 5G対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1300g |
Cinebench R20 | 1914pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
EliteBook x360 1040 G8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
EliteBook x360 1040 G8の特徴
ここではEliteBook x360 1040 G8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
ハイパフォーマンスなプロセッサ
Elite Book x360 1040 G8には第11世代のCore i7プロセッサが搭載されています。第11世代から大幅にパフォーマンスアップしており、その恩恵を受けられます。
2in1コンバーチブル
一見クラムシェル型のノートパソコンですが、ヒンジが360度回転するタイプになっており、コンバーチブルとして使うことができます。
4Kディスプレイ
ディスプレイは4Kを選択できます。また、他製品と比較してコントラスト比が高い液晶であることもアピールされています。
アクティブノイズキャンセリング
Web会議ユーザー向けに標準でマイクのアクティブノイズキャンセルできる機能がついています。
SIMフリーに対応
本モデルでは5G通信に対応しています。外出先で大容量通信を行うなど、より快適に作業をしたい人向けです。
忘れ物防止のTileを搭載
ノートパソコンとしては非常に珍しい忘れ物防止機能のTileを内蔵しています。
EliteBook x360 1040 G8の価格とコストパフォーマンス
2022年4月12日時点で価格は22万円台からとなっています。CPUのパフォーマンスだけで言えば割高感はあるものの、それ以外の4Kディスプレイ、5G対応、2in1コンバーチブル、軽量といった付加価値を考慮するとむしろ安すぎるくらいと感じました。
EliteBook x360 1040 G8のスペック
今回レビューしたEliteBook x360 1040 G8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年9月16日 | |
製品名 | ||
型式 | - | |
サイズ | 202.6×319.3×16.6mm | |
重量(実測) | 本体 | 1300g |
電源アダプタ | 300g | |
CPU | Core i7-1165G7 | |
GPU | Iris Xeグラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 3840×2160 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS | |
リフレッシュレート | 公式記載なし | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 搭載 |
SIMカードサイズ | nano SIM | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 未公開 |
公称値 | 8.4時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
EliteBook x360 1040 G8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は1914pts、シングルコア566ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。ノートパソコンとしては十分なパフォーマンス。特にR20のシングルスコアは550ptsを超えているため、シングルタスクで能力不足を感じることはまずないでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は4450pts、シングルコア1450ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値は3200MB/sを超えており、非常に快適な数値となっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2688 | やや重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | 少しファン音が聞こえる程度 |
GPUテスト時 | 少しファン音が聞こえる程度 |
EliteBook x360 1040 G8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 98.8 | 100.1 |
Adobe RGB | 74.2 | 74.2 |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
EliteBook x360 1040 G8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 525.01 | 376.38 | 8 |
ポイント② | 482.68 | 450.99 | 7 |
ポイント③ | 510.16 | 469.46 | 6 |
ポイント④ | 490.77 | 324.17 | 6 |
ポイント⑤ | 448.42 | 293.38 | 7 |
ポイント⑥ | 158.86 | 145.86 | 7 |
通信スピードテストの評価
全エリアで100Mbps以上の速度と、1桁台のPING数値と非常に良い結果が得られました。快適に使うことができるでしょう。
EliteBook x360 1040 G8のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20Wから全て充電でき、高パフォーマンス表示となっています。なお付属の充電器のW数は65Wとなっているため、それに準ずるものを使うのが良いでしょう。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | ○ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
EliteBook x360 1040 G8の外観
今回レビューしたのはCNCアルミニウム素材のタイプです。上品なシルバーにHPのメッキされたロゴが光ります。
背面も同じ素材が使われています。
開いた様子です。ベゼルが狭く、モダンさを感じます。フロントカメラは電子制御型のシャッターが付属します。
テントモードにした様子です。
キーボード全体です。エンターキー周辺がかなり大きいですが、それ以外はクセがなく、使いやすいデザインです。
本体右側にはUSB Type-A、フルサイズHDMI、USB Type-C×2ポートを備えます。
本体左側にはUSB Type-A、電源ボタン、ケンジントンロックを備えます。
スピーカーは背面パームレスト、およびキーボード横に備えます。4スピーカーとなっており、音質はクリアで聞き取りやすく、音楽も楽しめます。低音が欲しい場合はスピーカーを追加する方が良いでしょう。
本体の重量を測定したところ、1300gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1600gとなりました。充電器単体では300gとなります。
EliteBook x360 1040 G8のメリット・魅力
軽量で持ち運びしやすい筐体
本体は1.3kg台で、持ち運びしやすい重さになっています。14インチサイズで薄型のため、カバンの中への収まりもよい点も魅力です。
見やすく美しいディスプレイ
4Kディスプレイを搭載していることもあり、非常に美しいです。コントラスト比が高く、2in1のコンバーチブルできるため、動画鑑賞にも使えるでしょう。また色域が広いため、クリエイターにも向きます。
キーボードなどの操作性が高い
2in1ノートパソコンはどれもキーボードやタッチパッドの操作性が低い傾向がありますが、本モデルはハイエンドということもあってかそういったことはなく、むしろクラムシェルのハイエンドに引けを取らない仕上がりになっていて、非常に使いやすいです。
ウルトラブックだがインターフェイス多め
軽量ウルトラブックはUSB Type-Cのみなど、思い切ったインターフェイスになることが多いですが、本モデルはフルサイズHDMI、USB Type-A等の端子があり、必要に応じて使いやすくなっています。
EliteBook x360 1040 G8のデメリット・欠点
全部入りのため価格は高い
4Kや5Gなどのハイエンド機能が全部入りされているため、価格はパソコンの一般相場から考えるとかなり高めです。しかし、同じ構成だと他社で30万円を超えるため、相対的に安い点は押さえておくべきでしょう。
駆動時間は短め
外出先で使うことが想定されるPCですが、バッテリー駆動時間が約8時間と短めな点に注意してください。USB PDに対応しているため、窒化ガリウムを使った小型電源を一緒に持ち歩くことをお勧めします。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
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全部入りで高いパフォーマンスを誇るノートパソコン。価格は高めに見えますが、他メーカーと比較すると、この装備ならむしろ割安。個人的にキーボードの入力性、タッチパッドの操作性が良い点が魅力的です。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- シンプルな筐体で見た目が良い
- 持ち運びしやすい
EliteBook x360 1040 G8がおすすめな人
外出先で開いたり閉じたりすることが多い人
EliteBook x360 1040 G8の強みは5Gが標準で対応しており、外出先で開いたり閉じたりして使うことが多い際に力を発揮することです。何もせずにWi-Fiにすぐ繋がるのは、想像以上に楽なのでおすすめです。
商談プレゼンする人
コンバーチブルタイプでかつ4Kディスプレイのため、商談で相手にディスプレイを見せる際に向いています。また、スピーカー性能も良いため動画プレゼンテーションにも良いでしょう。
EliteBook x360 1040 G8がおすすめではないタイプ
軽量性を最優先する人
本モデルは約1.3kgと軽量なノートパソコンですが、14インチは競合ひしめくクラスで1kg切りのノートパソコンも登場しています。そのため、軽量性を最優先するのであれば他の1kg以下のノートパソコンから探す方が無難になります。
対スペックでのコストパフォーマンスを求める人
EliteBook x360 1040 G8はが20万円を超えているため、価格だけで言えば高級なグラフィックボード搭載モデルも選べる価格帯になります。プロセッサとしての性能を最優先させるなら他モデルの方が良いでしょう。
EliteBook x360 1040 G8のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i7モデルが基本ですが、実はCore i5モデルも存在します。こちらはWindows 10、RAM 8GB、LTEにのみ対応とスペックは劣るものの価格が大幅にダウンします。もし在庫が残っていて、スペックが見合うなら合わせて検討すると良いでしょう。
Core i7モデルはSSDが512GBと1TB、さらにRAMが異なるモデルがありますが、全て20万円を超えるため価格よりも自分に必要な性能をチョイスして買う方が満足度が高くなると考えます。
EliteBook x360 1040 G8の実機レビューまとめ
機能満載のハイエンドコンバーチブルPC
結論
EliteBook x360 1040 G8は多くの機能を備えつつ、パフォーマンスの高いハイエンドコンバーチブルPCです。デザインのレベルも高いため、外出先でスタイリッシュかつ実用的に使いたい人向けのパソコンと言えるでしょう。
EliteBook x360 1040 G8を安く買う方法
EliteBook x360 1040 G8に限らず、HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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