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Elite Folioの実機レビュー:メリット・デメリットと評価まとめ

本サイトの記事は広告を含みます。

本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。

レビュー・評価の概要

珍しい内折りタイプの2in1

Elite Folioは2in1の中でも珍しいタイプで内折型(クロスオーバー型)のデバイス。ペン収納をヒンジ部に設けていたり、5Gに対応していたりと細かい部分までこだわり抜かれたパソコンです。

プロセッサにはArm系のSnapdragon 8cx Gen2が採用されているため、21.1時間のロングライフバッテリーを実現しています。

当サイトの評価

総合満足度
 (4)
発売年度2021年
プロセッサSnapdragon 8cx Gen2
RAM8~16GB
ストレージ256~512GB
画面サイズ13.5インチ
GPUAdreno 690
USB-PD対応
モバイル通信対応
重量1340g
Octane Score33523

※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。

Elite Folioの商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。

特徴

ここではElite Folioの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

ディスプレイが内側に倒れるタイプの2in1

Elite Folioはタブレットにもなる2in1ノートパソコンですが、他の2in1と比べると機構が珍しく、内側に倒れ込む形になっています。PC自体をひっくり返す必要がないことや、キーボード分の傾斜がつくので入力しやすいメリットを持っています。

ペンを内部に収納可能

Elite Folioではペンをヒンジ部に収納可能となっています。専用設計で収納時に充電されるため、いざ使おうと思った時に電池が切れる心配がありません。

5G対応

本モデルは新しい通信規格の5Gに対応しています(もちろん既存の4Gも対応)。デバイスを開けてすぐにネット接続して使うことが可能です。

プロセッサはARM系

Elite FolioではプロセッサにSnapdragon 8cx Gen2が用いられています。ARM系のデバイスのため、単純なマシンパフォーマンスの比較はできませんが、今までのARM系デバイスと比べて快適な動作性を持つPCです。

ビジネスモデルだが個人でも購入可能

HPのモデルは法人向け、個人向けでラインナップが大きく異なりますが、法人向けモデルは個人でも購入可能です。

価格とコストパフォーマンス

Elite Folioの価格は18万円台からとdGPU搭載なしノートパソコンとしては、スペックだけ見ると高めの価格設定です。ただ、2in1であることやペンが内蔵されていること、さらに5G対応などを考えるとオプション性能で妥当な価格設定です。

むしろ気にするべきはデメリットでも記載しているArmの問題で、対応していないソフトウェアがある点です。高価なPCを買ったものの、ソフトウェアが使えないとなると勿体無いので事前の確認が必要です。

Elite Folioの商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。

スペック

今回レビューしたElite Folioのスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年2021年
サイズ229.6×298.6×16.1mm
重量本体1340g
アダプタ300g
CPUSnapdrafon 8cx Gen2
GPUAdreno 690
メモリ(RAM)16GB
ストレージ1st1TB
2nd
ディスプレイサイズ13.5インチ
解像度1920×1280
アスペクト比3:2
形式IPS液晶
リフレッシュレート60Hz
フロントカメラ画素数720p
物理シャッター有り
リヤカメラ画素数無し
Wi-Fia/b/g/n/ac/ax
bluetoothv5
モバイル通信対応
光学ドライブ非搭載
バッテリーサイズ46Whr
公称値最大21.1時間

レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。

公式サイトで他グレードを見てみる

ベンチマーク結果一覧

OCTANE

Armアーキテクチャのデバイスのため、ブラウザベンチマークソフトを用いて検証を行いました。結果は以下の通りです。

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。

Read[MB/s]Write[MB/s]
SEQ1M Q8T13117.622785.54
SEQ1M Q1T11427.79846.86
RND4K Q32T16536.10195.31
RND4K Q1T133.0849.21

モニター評価(色域)

ARMアーキテクチャによりモニター評価用プログラムが利用できないため、評価を行っておりません。

通信環境(Wi-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。

テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

ルーター前:550.27Mbps
ポイント②:371.25Mbps
ポイント③:556.45Mbps
ポイント④:459.46Mbps
ポイント⑤:399.16Mbps
ポイント⑥:216.04Mbps
測定項目ダウンロードアップロードPING
単位MbpsMbpsms
ルーター前550.27143.629
ポイント②371.25126.699
ポイント③556.45161.4912
ポイント④459.46141.067
ポイント⑤399.16118.528
ポイント⑥216.04139.048

通信スピードテストの評価

USB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。

W数充電の可否検証に用いた機種
20WPowerPort Ⅲ Nano
30WPowerPort Atom Ⅲ Slim 30W
45WPowerPort Atom Ⅲ Slim 45W
61WRP-PC133
100WAUKEY PA-B7

外観

Elite Folioは天板から背面にかけて本のように皮でカバーされたデザインになっています。シンプルながらも高級感のある外観です。

開いた様子です。ディスプレイは美しい光沢ディスプレイとなっています。アスペクト比は3:2で縦長となっており書類作成やネットサーフィンが捗るサイズ感となっています。

2in1タイプのため変形可能です。キーボード側に倒し込む形でタブレットスタイルにできます。回転型や取り外し型と異なり、キーボード側に倒す仕組みのため、自然と角度が付くようになります。

こちらは完全に倒し込んで横から見た様子です。

キーボードはクセがなく使いやすい配置です。それぞれが独立していて剛性感がしっかりとある点も魅力。写真のようにペンは上部に収納できるようになっています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.57mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、110mmとなりました。タッチパッドは13.5インチノートとしては大きめです。クリックは静音タイプなので外で使っても迷惑をかけることはありません。

本体右側にはUSB Type-Cポートとヘッドフォンジャックがあります。

本体左側はUSB Type-Cポートのみとなっています。

スピーカーはキーボード横に配置されています。クリアな音質とは言えませんが、ノートPCとしては低音があります。ただ、音楽を楽しむならスピーカーを別途用意する方が良いでしょう。

本体の重量を測定したところ、1340gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1640gとなりました。充電器単体では300gとなります。

メリット・魅力

思った以上に使い勝手の良いプロセッサ

これまで当サイトでもいくつかWindowsでArmプロセッサ搭載したパソコンのレビューを行なってきましたが、Snapdragon 8cx Gen2はこれまでとは次元が違うレベルで仕上がった高い処理性能をもっています。

Arm系のため、ベンチマークはほとんどできませんが実際に使った感覚では処理が遅れるようなことはなく、上位の16GBでもプロセッサがボトルネックにならない感じを受けました。

薄くて持ち運びしやすい

5Gに対応していることもあり、そもそものコンセプトがモバイルを重視していますが、薄くて持ち運びしやすいことがメリットと言えます。

ペン収納が内部で持ち運びと充電を気にしなくて良い

このPC単体の評価ではなく他のPCとの相対的評価になりますが、ペンをヒンジ内部に収納できるメリットは非常に大きく、特に充電面で不便さが解消されます。

また、マグネットで外部に付くタイプのスタイラスペンはカバンの中でどこかに行っているケースも多いのでその点でも楽です。

2in1型でも適度な角度で使いやすい

一般的な2in1パソコンは取り外すタイプか、反転するタイプ。それらに対して、このモデルは内側に倒れ込むタイプなので使用時に自然と角度が付くようになります。ペン入力をする際、フラットよりも少し角度がついている方が書きやすいポジションになるメリットがあります。

デメリット・欠点

見た目よりも重い

2in1ノートパソコンの宿命とも言えますが、見た目よりも重くなっています。軽量性を重視するなら、2in1自体を選択肢から外した方が良いでしょう。

ARM系のためソフトウェア対応に注意

最も大きな懸念点はArm系のソフトウェアであることです。プロセッサがArmだと、ソフトウェアが対応していない場合使えません(いつも行なっているベンチマークソフトのCinebenchもArmでは起動できません)。

Officeソフトなどの一般的なソフトウェアなら良いですが、仕事で少しでも珍しいソフトを使うなら避けておいたほうが無難です。

おすすめなタイプ

モバイル環境でネットを使う人

Elite Folioは5Gが標準搭載されています。そのため、モバイル環境でネットを見たり、メール返信するような人にとっては大きなメリットのあるパソコンです。PCとしてだけでなく、2in1でタブレット感覚で使えるのも気軽さの点で良いでしょう。

外出先でペン入力が必要な人

スタイラスペン付きのパソコンはこれまでたくさんレビューしてきましたが、このモデルが収納性、使いやすさの点で最も良い印象です。ペンを内部収納できる上に、内側に倒れ込むクラムシェル構造のおかげで外出先でもスタンド無しに自然な角度で書けるメリットがあります。

おすすめできないタイプ

ソフトウェアのインストールが多い人

このパソコンの最大の懸念点はArm系であること。珍しいソフトウェアだと対応していないことの方が多くなります。基本ソフトやクラウドベースのアプリを使うなら良いですが、メインPCとして様々なソフトを使いこなすなら選定から外しておく方が無難です。

コストパフォーマンスを求める人

5Gやスタイラスペンを標準搭載している点は評価できますが、単純なスペックだけで見るとコストパフォーマンスは低いです。

処理能力を大前提にしつつ18万円出せば、かなり良いPCが買えますし、そうでなくとも10万円前後のPCとその他のPC環境を揃えることも可能です。

カスタマイズ・モデルの選び方

Elite Folioのシリーズはプロセッサが固定されており、RAMとストレージが変更できるポイントになります。

RAMが多い方がメリットはありますが、個人的にはArm系でソフトウェアが制限されている中で大きなメモリ消費量になることは少ないような気がするので、ストレージに問題なければ8GBモデルでも十分こなせる印象です。

公式サイトで他グレードを見てみる

実機レビューのまとめ

5Gであったり、Arm系プロセッサを搭載していたり先進的な機能を持つモデルですが、Elite Folioで最も注目する点はペン入力性の高さ。

資料修正をはじめ、ペンで書き物をすることが多い人にはぜひおすすめしたいモデルです。

Elite Folioの商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。

安く買う方法・コツ

Elite Folioに限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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