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ENVY x360 15-ee0000の実機レビュー

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

後継モデルについて

本機種の新しいモデルも評価を行っています。後継機種の実機レビューも合わせてご覧ください。

ENVY x360 15-ee0000のレビュー概要

色域が広く美しい15インチ

ヒューレットパッカードの高級グレードの一つENVYシリーズの15インチノートパソコンです。どこをとってもカッコいいデザインに加え、上質なタッチパッド、キーボードを備えます。

プロセッサにはAMD Ryzen5000シリーズを搭載しているため、下位モデルでも高いパフォーマンスを持っています。さらにモニターがsRGBカバー率100%とクリエイティブユーザーにも向いたモデルです。

こんなタイプにマッチ

  • カッコイイPCが欲しい人
  • パソコンで動画視聴する人
  • クリエイティブな資料・制作物を扱う人

簡易スペック表

発売日 2020年7月21日
CPU Ryzen5 5500U
Ryzen7 5700U
RAM 8~16GB
ストレージ 512GB
画面サイズ 15.6インチ
GPU AMD Radeonグラフィックス
USB-PD 対応
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 搭載可能
重量 1985g
Cinebench R20 2199pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2021年9月18日時点で税込104,800円から。現在の価格は公式サイトにてご覧ください。

 

ENVY x360 15-ee0000の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

 

ENVY x360 15-ee0000の特徴

ここではENVY x360 15-ee0000の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

優れたデザインの15インチ

ENVY x360 15-ee0000は他のENVYシリーズ同様に優れたデザインのノートパソコン。本体の色合い、薄型ボディ、キーボード質感など妥協のないデザインになっています。

 

Ryzen5000シリーズ搭載

本モデルはプロセッサにAMD Ryzen5000シリーズを搭載しています。ベンチマーク結果でも後述しますが、スタンダードモデルのRyzen5 5500Uモデルでも十分なパフォーマンスを誇ります。

 

360°回転するディスプレイ

ENVy x360 15-ee0000はディスプレイ回転型の2in1モデルです。クラムシェルとしての運用だけでなく、テントモードにして動画鑑賞用に使ったり、タブレットモードにしてペン入力しやすいスタイルで使うことができます。

 

ENVY x360 15-ee0000の価格とコストパフォーマンス

ENVY x360 15-ee0000は10万円台から購入できるノートパソコンですが、価格に対してプロセッサの性能が高いこと、色域が優れること、キーボード質感が優れること、2in1になっていることを考えるとかなり安く感じます。

2021年9月18日時点で税込104,800円から。現在の価格は公式サイトにてご覧ください。

 

ENVY x360 15-ee0000のスペック

今回レビューしたENVY x360 15-ee0000のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2020年7月21日
製品名 ENVY x360 15-ee0000
型式 -
サイズ 230×358×18.9mm
重量(実測) 本体 1985g
電源アダプタ 205g
CPU Ryzen5 5500U
GPU AMD Radeonグラフィックス
メモリ(RAM) 8GB
ストレージ 1st 512GB
2nd -
ディスプレイ サイズ 15.6インチ
解像度 1920×1080
アスペクト比 16:9
形式 IPSタッチディスプレイ
リフレッシュレート 記載なし
生体認証 指紋 無し
顔認証 無し
フロントカメラ 画素数 92万画素
物理シャッター 有り
リヤカメラ 画素数 有り
Wi-Fi a/b/g/n/ac
bluetooth v5.2
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 3セル
公称値 14時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

ENVY x360 15-ee0000のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は2199pts、シングルコア445ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Ryzenプロセッサを搭載していることで、Cinebench R20は2000ptsを超えており高いパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は5412pts、シングルコア1162ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。SSD NVMe M.2を搭載していることもあり、ノートパソコンとしてはトップクラスの読み書き性能を誇ります。

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
標準品質 4972 快適

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
軽量品質 2033 重い

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

騒音テスト

騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。

モード 評価
通常時 ほぼ無音
CPUテスト時 ファンの回る音がしっかり聞こえる
GPUテスト時 同上

 

PC温度測定

平常時とCinebenchR23(multi)で10分負荷をかけた後にFLIR One Proのサーマルカメラを用いて温度測定を行いました。Cinebench計測時でもファンは回るものの、パームレスト付近が熱くならないのは好印象です。

 

ENVY x360 15-ee0000のモニター評価(色域・トーンカーブ)

モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。ENVY x360 ee0000はsRGBカバー率100%、Adobe RGBは約77%のカバー率を誇ります。クリエイティブユーザーにも勧められるレベルのスペックを持ちます。

平常時とCinebenchR23(multi)で10分負荷をかけた後にFLIR One Proのサーマルカメラを用いて温度測定を行いました。

sRGBカバー率:100%

Adobeカバー率:77.4%

 

トーンカーブの評価結果は以下の通りです。

 

 

ENVY x360 15-ee0000の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:419.74Mbps
ポイント②:298.54Mbps
ポイント③:398.52Mbps
ポイント④:359.04Mbps
ポイント⑤:244.14Mbps
ポイント⑥:120.52Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 419.74 344.44 7
ポイント② 298.54 204.89 8
ポイント③ 398.52 368.57 7
ポイント④ 359.04 206.36 8
ポイント⑤ 244.14 239.32 7
ポイント⑥ 120.52 94.83 7

 

通信スピードテストの評価

全エリアで満足のいく通信速度測定結果が得られています。

 

ENVY x360 15-ee0000のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。30W以下では非対応ですが、45W以上でサードパーティ製でも充電できました。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W × PowerPort Ⅲ Nano
30W × PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W RP-PC133
100W AUKEY PA-B7

 

ENVY x360 15-ee0000の外観

今回レビューした製品はナイトフォールブラックです。少しブラウンがかった色味になっています。

 

背面も同色でセンターにパンチホール型の通気口があります。

 

開いた様子です。360°回転する光沢ディスプレイを搭載しています。ベンチマーク結果の通り、広い色域で豊かな表現力を持っています。

 

2in1のためタブレットモードに変形することができます。

 

上部ベゼルです。15インチノートの割に小さめです。

 

下部ベゼルです。

 

キーボード全体です。矢印キーの横に指紋認証ボタンがある以外は癖のないキー配置になっています。テンキーを搭載しています。

 

キーピッチは19.3mm程度となっています。

 

本体右側には電源ポート、USB Type-A、フルサイズSDスロットを備えます。

 

左側にはヘッドフォンジャック、フルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-C(PD充電兼用)を備えます。

 

スピーカーはBANG&OLUFSENがキーボード上に搭載されています。

 

本体の重量を測定したところ、1985gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、2190gとなりました。充電器単体では205gとなります。

 

フロントカメラの物理シャッターはキーボード上のボタンで操作します。オフにすると自動でカメラ前にシャッターが現れます。

 

ENVY x360 15-ee0000のメリット・魅力

15インチの中でずば抜けたカッコ良さ

ENVY x360 15-ee0000はとにかくかっこいいです。15インチクラスのノートパソコンはエントリークラスで低価格ゆえに筐体にコストが反映されていないモデルが多いので、ENVYの良さが逆に際立ちます。

 

優れたスピーカー性能

ノートパソコンは仕組み上、スピーカー性能を犠牲にしているものも多いですが本PCでは実用性十分なクオリティを持っています。テントモードで動画を楽しむ際にも能力をいかんなく発揮してくれるでしょう。

 

クリエイティブ用途でも使えるディスプレイ

公式サイトではあまりアピールされていませんが、実はSRGBカバー率100%でクリエイティブ用途でも使えるディスプレイが非常に魅力的です。dGPUを搭載していないので、クリエイティブな作業にメインPCとして取り組むのは難しいですが、ちょっとした画像作成や資料チェックでは十分使えるでしょう。

 

ENVY x360 15-ee0000のデメリット・欠点

本体重量がクラスの中でも重め

ENVY x360 15-ee0000はあまり弱点のないモデルですが、唯一明確な欠点として本体重量が挙げられます。2in1のコンバーチブルモデルという事もあり、本体重量がどうしても重くなってしまいます。

 

みんなの口コミ

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ENVY x360 15-ee0000
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

15インチの中では1,2を争うほどのスタイリッシュさ。Ryzen搭載でパフォーマンスが高い上に色域カバー率が広いので、内蔵グラフィックス搭載モデルとしては弱点がないどころか、10万円台ならコストパフォーマンスが良すぎるくらいに感じるモデルです。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 落ち着いた見た目で良い
  • タイピング、タッチパッドともに静かで良い

 

ENVY x360 15-ee0000がおすすめな人

おしゃれなパソコンが欲しい人

15インチのノートパソコンの中ではトップクラスのカッコ良さ。見た目だけでも十分選ぶ価値のある一台です。

 

クリエイティブの仕事をする人

色域の広いディスプレイを搭載しているため、クリエイティブ関係の仕事をしている人にも良いでしょう。dGPU搭載ではないため、実作業というよりもチェックやプレゼンテーションが必要な業態の方に向いています。

 

ENVY x360 15-ee0000がおすすめではないタイプ

持ち運びが多い人

欠点でも書いた通り、本体重量がかなり重いため持ち運びが多い人には向きません。同じENVYであれば、13.3インチモデルの方がおすすめです。

 

ENVY x360 15-ee0000のカスタマイズ・モデルの選び方

ENVY x360 15-ee0000を購入する場合、カスタマイズできるポイントはプロセッサとRAMになります。基本的にスタンダードモデルの8GBでも、Ryzen5 5500Uプロセッサが優秀のため問題になることはあまりないですが、より高いパフォーマンスが欲しい人は自分の欲しい性能に合わせて上位モデルを選択してください。

公式サイトを見る

 

ENVY x360 15-ee0000の実機レビューまとめ

デザインの優れたモデルが欲しいならコレ

結論

ENVY x360 15-ee0000はデザイン性に優れた15インチノートパソコンで、かつパフォーマンスも十分なモデルです。スペック面に加えて、色域カバー率やスピーカー性能等も考慮すると、10万円はお買い得なレベルです。

15インチの2in1コンバーチブルなので重さだけが気になるところですが、そこさえクリアできるならぜひ購入候補に入れて欲しいモデルです。

2021年9月18日時点で税込104,800円から。現在の価格は公式サイトにてご覧ください。

 

ENVY x360 15-ee0000を安く買う方法

ENVY x360 15-ee0000に限らず、HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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