ENVY x360 15-ee1014AUのレビュー概要
安くてカッコいい15インチ
ENVY x360 15-ee1014AUはRyzen5000シリーズプロセッサを搭載したパワフルなパフォーマンスを持つ15インチ2in1ノートパソコンです。
10万円を切る低価格なモデルから販売されているにもかかわらず、トレードオフになりやすいデザインを犠牲にせず、カッコ良いスタイリッシュな一台となっています。
こんなタイプにマッチ
- 高級感のあるPCが欲しい人
- テンキー付きが欲しい人
- 外で説明する営業関連職
簡易スペック表
発売日 | 2021年12月8日 |
CPU | Ryzen5 5500U Ryzen7 5700U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1905g |
Cinebench R20 | 3183pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ENVY x360 15-ee1014AUの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※当サイト(シンプシー)で購入し、テストを行っています。
ENVY x360 15-ee1014AUの特徴
ここではHP ENVY x360 15-ee1014AUの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
Ryzen5000シリーズプロセッサを搭載
HP ENVY x360 15-ee1014AUはRyzen5000シリーズプロセッサを搭載した非常に優秀なノートパソコンです。ベンチマークでも後述しますが、日常使いで全く困ることのないレベルのパフォーマンスを持っています。
薄型な筐体デザイン
15インチは国産、海外を問わず大柄で分厚いモデルが多いクラスですが、本モデルは薄くて持ち運びしやすくなっています。濃い色がベースで全体的に締まったカッコよいデザインも魅力です。
2in1で利用可能
ヒンジは360°回転するモデルとなっているため、タブレットとして使ったり動画鑑賞用として使うこともできます。
実用的なRyzen5モデルが10万円以下の高コスパ
このモデルはノートパソコンとして十分な性能、そしてカッコいいデザインでありながら、さらに低価格という側面も持ち合わせています。
ENVY x360 15-ee1014AUの価格とコストパフォーマンス
Ryzen5 5500Uモデルが税込9万円、Ryzen7 5700Uでも104,000円と非常に低価格です。筐体デザインの良さに加えて2in1タッチパネルであることなどを考えると驚くべきコストパフォーマンスを誇ります。
ENVY x360 15-ee1014AUのスペック
今回レビューしたHP ENVY x360 15-ee1014AUのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2021年12月8日 | |
製品名 | ||
型式 | ee1014AU | |
サイズ | 230×358×18.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1905g |
電源アダプタ | 285g | |
CPU | Ryzen7 5700U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 3セル |
公称値 | 最大14時間時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ENVY x360 15-ee1014AUのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3183pts、シングルコア483ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Ryzen7 5700Uを搭載しているため、マルチコアの数値が3000ptsを超える数値となっています。普通の利用で能力不足を感じることはほぼないでしょう。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は8227pts、シングルコア11990ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値は3500MB/sを超えており、ノートパソコンとしてはトップクラスの中でもさらに速い方に入ります。起動時に不満を感じることはほぼありません。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2186 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほとんど音はしない |
CPUテスト時 | ほとんど音はしない |
GPUテスト時 | ほとんど音はしない |
ENVY x360 15-ee1014AUのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 99.7% | 103.9% |
Adobe RGB | 74.9% | 77% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ENVY x360 15-ee1014AUの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 519.17 | 564.54 | 6 |
ポイント② | 587.22 | 556.09 | 6 |
ポイント③ | 565.79 | 568.75 | 6 |
ポイント④ | 550.24 | 536.55 | 6 |
ポイント⑤ | 505.26 | 481.53 | 7 |
ポイント⑥ | 16.12 | 83.98 | 6 |
通信スピードテストの評価
ほとんどのエリアで十分使うことが出来ていますが、最長距離だけは速度が大幅に低下する現象が見られました。
ENVY x360 15-ee1014AUのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。USB PDは45W以上が対応しています。それ未満は低速充電等の表示もなく、充電できませんでした。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
ENVY x360 15-ee1014AUの外観
天板はHPのプレミアムロゴがメッキで入った濃いめの色合いのモデルです。マット調になっており、指紋がつきづらくなっています。
背面はパンチングホール形状になっています。スピーカーは背面パームレストにあります。音質は可もなく、不可もなくといったところです。
開いた様子です。ディスプレイが光沢のため、明るくてみやすい画面になっています。上下ベゼルが狭く、モダンな点もメリット。タッチパネル、および純正ペンに対応しています。
テントモードにした様子です。写真はありませんが、完全に折りたたんでタブレットのように使うこともできます。
キーボード全体です。配置に癖がなく、さらにテンキーを搭載しているため、事務作業も楽でしょう。
キーストロークは1.4mm、キーピッチは18.5mmとなっています。
タッチパッド幅は115mmで広めのため、扱いやすいです。
本体右側には電源ポート、USB Type-A(電源オフ時の充電対応)、SDカードスロットを備えます。
本体左側にはヘッドフォン、フルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-C(USB PD、ディスプレイ出力対応)が搭載されています。
本体の重量を測定したところ、1905gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2190gとなりました。充電器単体では285gとなります。
ENVY x360 15-ee1014AUのメリット・魅力
本体デザインが15インチではダントツでカッコ良い
15インチのノートパソコンはエントリーモデルが多いため、低価格帯で結果的にやぼったいデザインになってしまうこともしばしば。そんな中で本モデルは15インチではトップクラスのかっこよさと言っても過言ではないでしょう。
薄型かつUSB PD対応で持ち運びに便利
ENVY x360 15-ee1014AUは薄型なのでカバンにしまいやすく、また充電方式がUSB PDのため身の回りの充電器を減らすことができます。持ち運びで使うことがあっても、便利と言えるでしょう。
スピーカーがそれなりなので動画鑑賞にも向く
ノートパソコンのスピーカーは都合上どうしてもスピーカー性能が低くなりがちですが、本モデルは並程度の実力を持ちます。テントモードにもできるため動画配信サービスから映画を見ても音響面で大きな不満は出ないでしょう。
HP MPPアクティブペンに対応
本モデルはHPの専用アクティブペンにも対応しています。絵を描いたり、メモを残したりする際に使うことができます。もちろん社外品でもできますが、スタイラスペンはどのメーカーも純正の接続性が最も重要なポイントなので、専用ペンに対応しているというだけで大きなメリットです。
ENVY x360 15-ee1014AUのデメリット・欠点
15インチのため重さはある
薄型で持ち運びができなくはありませんが、15インチのため重さはあります。常用的に持ち運びは想定しない方が良いでしょう。
標準充電器が重い
ENVY x360 15-ee1014AUはUSB Type-C形状の純正充電器にはなっているものの、サードパーティとして主流の窒化ガリウムタイプではなく、大ぶりになります。可能ならAnkerをはじめとしたサードパーティー性を考えておく方が良いでしょう。
Ryzen3モデルがない
2022/5/24時点でスタートがRyzen5モデルからとなっています。可能なら、Ryzen3モデルでもう一回り安いモデルがあると嬉しかったところです。
みんなの口コミ
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ENVYらしいスタイリッシュなモデルでありながら、低価格で買えるモデルです。さらにAMDを採用することでパフォーマンスも高く、日常用途では十分な上色域も広く、大きな弱点を持たない一台。いざとなれば持ち出しでも使える薄さでUSB-PDを使えるため、PCを初めて買う人におすすめです。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- 見た目が良い
- 薄くて宅内なら持ち運びしやすそう
ENVY x360 15-ee1014AUがおすすめな人
テンキーユーザー
本モデルはテンキー搭載です。普段から数字を扱うことが多いユーザーにはピッタリと言えます。
安くてかっこいいPCが欲しい人
15インチのノートパソコンとしてはトップクラスのかっこよさを誇るモデルです。性能面でも妥協がないため、安くて満足度の高い買い物になるでしょう。
たまに持ち運びする人
本体が薄型のため、持ち運び時に邪魔になりづらい形状です。USB PDに対応しているため、窒化ガリウムタイプの充電器を持ち運べば、手荷物をよりコンパクトにできます。
ENVY x360 15-ee1014AUがおすすめではないタイプ
頻繁に持ち運びする人
本モデルは約2kgの重量があり、薄型ではあるものの、頻繁な持ち運びはつらく感じるでしょう。持ち出しを前提とするなら、テンキーは無くなってしまいますが、同じENVYの13インチモデルを選択して下さい。1.25kgで軽量なノートパソコンです。
ENVY x360 15-ee1014AUのカスタマイズ・モデルの選び方
一般用途なら、Ryzen5 5500Uの8GBモデルでも十分なパフォーマンスがあります。もしネットでたくさんタブを開いたり、動画を見ながら他のことをするなら、16GBモデルを検討してみても良いでしょう。
ENVY x360 15-ee1014AUの実機レビューまとめ
ENVY x360 15-ee1014AUを安く買う方法
HP ENVY x360 15-ee1014AUに限らず、日本HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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