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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
ENVY 15 ep-0000はHPが発売しているクリエイター向けノートパソコンです。グレード別にラインナップがいくつかあり、Core i7モデルから最上位ではCore i9とRTXを組み合わせたモデルまでが存在します。
最上位モデルではメモリ32GBに4Kディスプレイまで搭載しており、持ち運びできるノートパソコンとしてはクリエイター向けとして相応しいパワフルなモデルとなっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-10750H Core i9-10885H |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 512~2TBGB SSD |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | GeForce GTX1660Ti GeForce RTX 2060 Max-Q |
USB-PD | 非対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 2060g |
Cinebench R20 | 3174pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではENVY 15-ep0000の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
ENVYらしいスッキリとしたデザイン
一般的にパワフルさをうりとするノートパソコンのほとんどは見た目がゴテゴテとしてしまう印象がありますが、ENVY 15 ep-0000はハイパワーでありながらENVYらしいスッキリとしたデザインで外で使っても恥ずかしくないモデルになっています。クリエイター向けPCを持ち運びしたいという用途にぴったりとなっています。
中身はエッジの効いたハイエンド
概要から前述していますが、ENVY 15-ep0000のクリエイターモデルはCore i9-10885Hを搭載しており、さらにRTX2060 Max-Qが搭載されており、ハイフォーマンスさをウリにしています。

この構成に加え、4Kディスプレイ対応のモニターを備え作業領域を確保できるようにもなっています。
価格とコストパフォーマンス
ENVY 15 ep-0000のコストパフォーマンスは普通から少し高めのレンジです。後述しますが、絶対的なベンチマークからいうとRyzen7 4800がプロセッサとしてはより強く、またグラフィックボードも同じRTX2060を搭載しつつ、安いモデルが存在するからです。差別化のポイントは4Kモニターやクリエイター向けのスマートなデザインなのでここに魅力を感じるかどうかが大きな分かれ目でしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたENVY 15-ep0000のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 358×237×18 mm | |
重量 | 本体 | 2060g |
アダプタ | 645g | |
CPU | Core i9-10885H | |
GPU | GeForce RTX2060 Max-Q | |
メモリ(RAM) | 32GB | |
ストレージ | 1st | 2TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 3840×2160 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.0 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 6セル |
公称値 | 6.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3174 |
シングル | 502 | |
Cinebench R23 | マルチ | 6266 |
シングル | 1149 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。リードが3000MB/sを超えており、SSDの中でも高速な部類に入ります。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3249.90 | 2933.19 |
SEQ1M Q1T1 | 2073.32 | 1887.42 |
RND4K Q32T16 | 631.03 | 414.06 |
RND4K Q1T1 | 44.95 | 106.88 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 6001 | 快適 |
高品質 | 7780 | 快適 |
軽量品質 | 9965 | とても快適 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
ENVY 15-ep0000の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。結果、快適な通信速度が得られています。
下りは十分な速度が出ていますが、上り速度はバラツキが見られました。最長距離では100Mbpsを超えてはいたもののルーター前から大きく低下していたため、より実力を発揮させたいならメッシュWi-Fiを利用するほうが良さそうです。
1階部分

2階部分

USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はハイエンドを象徴するHPのロゴが記載されています。

背面はセンターに通気口があり、さらに背面側にも通気口があります。。左右パームレスト側にスピーカーを備えています。

開いた様子です。ベゼル幅はそれなりに大きめですが、本体の画面サイズが大きいためにあまり気になりません。

最大開き角は約130°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

フロントカメラです。IRカメラは非搭載、カメラの物理スイッチはありません。

キーボードです。変則はありませんが、一番右側にホームボタンやページのコントロールがあります。矢印キー横に指紋認証があります。

キーボードはバックライトを採用しています。

ミツトヨのデジタルノギスで計測した結果、キーストピッチは17.6mmとなりました。またキーストロークは1.4mmでした。

タッチパッドの幅は115mmです。触感はさらさらとしていてとても使いやすいです。

キーボード右側にはスピーカーがあります。BANG&OLUFSENのものが搭載されています。スピーカー品質は並みです。

パームレストはプラスチック素材です。シルバー塗装されており高級感があります。

右側インターフェイスです。USB-Aと排気ファンがあります。

左側インターフェイスです。USB-A、フルサイズHDMI、USB-C×2、miniSDカードコネクタがあります。

本体の質量を測定した様子です。2.06kgとなりました。

本体に加え、充電器の質量を測定した様子です。充電器単体では645gとなっています。

メリット・魅力
持ち運べるintel機としては最高クラス
モバイル性のあるintel機としてはCore i9-10885Hを搭載しており、さらにRTX2060 Max-Qを積んでいるため最高クラスと言えるモデルです。固定された場所だけでなく、色々な場所でミーティング、作業したりする人にとっては大きなメリットを持ったモデルと言えるでしょう。
4Kディスプレイ+15インチで大きな作業領域
15インチモニターで4Kディスプレイを搭載しているため、表示領域が広く作業がしやすいことが特徴です。作業領域が大きいことに加え、タッチパッドがさらさらとしていて扱いやすいため、快適性に磨きがかかっています。
下位モデルはコストパフォーマンスが高い
今回レビューしたモデルは最上位のCore i9のクリエイターモデルですが、個人的には最も下位のモデルが魅力的と感じました。4Kではなくなり、GTX1660Tiになるとはいえ、よほどハードに動画編集をするなどのことがなければこれで十分と言えるでしょう。
デメリット・欠点
ファンの音が大きい
ENVY 15-ep0000を使っているととにかくファンの音が気になります。何もしていない時は静かですが、何か作業をしたりして少しでも重い作業を始めるとファンがうなりをあげています。ファンの音を気にする人は要注意です。
画面のチラつきが気になる
4Kディスプレイで美しいことには間違い無いのですが、白い画面が若干チラついて見えることがあります。光沢ディスプレイのせいかもしれませんが、今まで4Kモニター、4Kノートパソコンを使ってきましたが、チラつきを感じたのは初めてです。
バッテリーが持たない
4Kモニターの宿命とも言えますが、バッテリーが持ちません。下位グレードにするとバッテリーの時間が急速に伸びるのでもし4Kにこだわらないなら下位モデルも検討すると良いでしょう。
おすすめなタイプ
外でもクリエイティブな作業をしたい人
ENVY 15ep-0000はハイパワーかつ持ち出し可能な重さのため、外でもクリエティブな作業をしたい人向けと言えます。バッテリー持続時間が短いため電源の確保は必須ですが、おしゃれ、ハイパワー、モバイル可能という組み合わせはありそうであまり無いため、そういったモデルを探ししている人におすすめです。
ゲームPCとしても使える
モニターがリフレッシュレートが60Hzのためハードにするには難しいですが、プロセッサのパフォーマンスは十分にあるため、ゲームも快適に利用できます。もしゲームをするつもりなら、外部ディスプレイを説足し144Hz以上のリフレッシュレートを持つモデルを選ぶと良いでしょう。
おすすめできないタイプ
絶対的な性能を求める人
ENVY ep-0000は魅力的なモデルですが、intel機種という縛りをなくしてしまえば、Ryzen4000版台が高性能なためコストパフォーマンスが下がってしまう欠点があります。
性能だけでなく軽さも求める人
性能と軽さを両立させたい場合は、ゲーミングパソコンのZephyrus G14の方がよくなります。ただし、この場合は4Kモニターが選べないので注意が必要です。
カスタマイズ・モデルの選び方
4Kモデルを選択すると一気にバッテリ持続時間が低下してしまうため、もし長時間電源レスで使う場合は最も下のモデルを選択するほうが無難です(コストパフォーマンスも高くなります)。ただし、このモデルはある意味で究極のモバイルクリエイターパソコンなので振り切って最高モデルを買うのも良いでしょう。お洒落さとパワフルさを兼ね備えたPCでユニークな存在のため、所有欲も満たされるでしょう。
実機レビューのまとめ

クリエイター向けで作業領域が大きいノートパソコンを探している人にとってぴったりとも言えるPCです。Core i9、32GB、RTX-2060 MAX-Qまで選べてパワフルなので実用性も抜群。
モバイル環境でもクリエイティブな実力を最大限発揮したい人はぜひ選ぶべきモデルでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
ENVY 15-ep0000に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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