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レビュー・評価の概要
Galaxyシリーズの中位モデルとして登場したGalaxy A52 5G。前モデルから正当進化しつつ、カメラ・ディスプレイなど細かいところがブラッシュアップされてより使いやすいモデルになっています。
特にハイリフレッシュレート120Hzに対応し滑らかな挙動になった点が魅力。価格は安めですが、ハイエンドに近い構成となっておりこれで不満が出る人はほとんどいないと言える一台になっています。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Snapdragon750G |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
画面サイズ | 6.5インチ |
重量 | 188g |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではGalaxy A52 5Gの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
ミドルレンジクラスでトップ性能のSnapdragon750G
Galaxy A52 5Gでは2021年時点で販売されている中位クラスのスマートフォンの中でもトップクラスの性能を誇るSnapdragon750Gを搭載しています。ベンチマークテストでも後述しますが、結果はAntutu30万点越えとなっており、2年前のハイエンドモデルとほぼ変わらない性能を持ちます。
高いカメラ性能
ミドルレンジクラスのスマートフォンはハイエンド系に比べるとカメラ性能が劣ることがありますが、A52 5Gでは日常使いで全く違和感のないほどのパフォーマンスを持ったカメラとなっています。また今回からカメラ全体をボディで包み込むデザインに変更されています。
美しい有機ELと高駆動ディスプレイ
Galaxy A52 5GではOLEDディスプレイを採用しており、コントラスト比が高い美しいディスプレイとなっています。さらにハイリフレッシュレート120Hzとなっているため、残像感のない表現が可能となっています。
価格とコストパフォーマンス
Galaxy A52 5Gの価格は2021年6月23日時点で59,400円(税込・割引適用前)となっています。ミドルレンジスマートフォンとしては高めの設定ですが、性能を考えれば十分コストパフォーマンスが高いでしょう。控えめな価格ながら長く使いたい人にぴったりです。
スペック
今回レビューしたGalaxy A52 5Gのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 160×75×8.4mm | |
重量 | 188g | |
プロセッサ | Snapdragon750G | |
メモリ(RAM) | 6GB | |
ストレージ | 128GB | |
ディスプレイ | サイズ | 6.5インチ |
解像度 | 1080×2400 | |
アスペクト比 | 20:9 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 1~120Hz |
bluetooth | Ver5.2 | |
コネクタ | USB Type-C | |
おサイフケータイ | 〇 | |
防水 | IP68 | |
OS | Android11 | |
SIMサイズ | nanoSIM | |
バッテリー | サイズ | 4500mAh |
リバースチャージ | 無し | |
ワイヤレスチャージ | 無し |
外観
本体背面です。今回レビューした端末はオーサムバイオレットです。薄い藤紫のようなカラーリングになっています。

本体カメラは4眼でレンズ部分が強調され主張の強い印象です。カメラバンプは本体から一体成形されており繋がったデザインになっています。

表面です。ベゼルはほぼ等間隔。フロントカメラはパンチホール形式になっています。

他のスマートフォンと異なり、パンチホールの周りに銀メッキが施されています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。上部に比べると、ほんの少しだけ大きくなっています。

本体上部です。SIMスロットを備えています。

本体左側には何もありません。

本体右側には音量ボタンと電源ボタンがあります。右にも左にもBixbyボタンはありません。

本体下部です。USB-C、ヘッドフォンジャックを備えています。本体スピーカーは下部のみとなっており、モノラルとなっています。

SIMスロットを外した様子です。

手に持った様子です。ベゼル幅が狭いこともあり、ディスプレイサイズの割に持ちやすい印象を受けました。

ベンチマーク結果一覧
GEEKBENCH5
GEEKBENCH(ギークベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。
測定モード | 測定値 |
---|---|
シングル | 639 |
マルチ | 1895 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 298 | 264 | 8 |
ポイント② | 260 | 119 | 8 |
ポイント③ | 294 | 285 | 8 |
ポイント④ | 276 | 181 | 7 |
ポイント⑤ | 292 | 260 | 9 |
ポイント⑥ | 114 | 52.5 | 10 |
通信スピードテストの評価
Galaxy A52 5GではWi-Fi6に対応していないため、最大スピードが300Mbps以下になるという結果が得られました。当サイトの結果ではWi-Fi6対応のスマートフォンでは600Mbps近く出るため、半分程度となります。とはいえ、ルーター前であれば300Mbps近く出ており十分。
問題は長距離です。Wi-Fiルーターの設定を2.4GHzで使うか、メッシュWi-Fiの検討をしておくと良いでしょう。ワンルームであったり、よく使う部屋がモデムと近距離にあるのであればあまり気にする必要はありません。
カメラのテスト
カメラスペック
タブからイン・アウトカメラスペックを切り替えられます。クリックしてご覧ください。
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 6400万画素 | 1.8 | 対応 |
②超広角 | 1200万画素 | 2.2 | – |
③マクロ | 500万画素 | 2.4 | – |
④被写体深度カメラ | 500万画素 | 2.4 | – |
カメラ | 有効画素 | F値 | 光学手振れ補正 |
---|---|---|---|
①広角 | 3200万画素 | 2.2 | – |
撮影作例
作例を掲載しています。
0.5倍

1倍

2倍

5倍

10倍

明るい色、暗い色の花の撮影時にピントを合わせ、ホワイトバランスによる変化を検証しました。
明るい花の写真

黒い花の写真

被写体によるホワイトバランスの変化を検証しました。
黒のカメラに焦点

緑の葉に焦点

ピントの合う位置で接写能力を検証しました。
注意書きを撮影

前後でピントを調整し撮影しました。
前の花にピント

後ろの花にピント

キャンドルライトを使って夜景モードテストをしました。
1個

4個

8個

12個

メリット・魅力
不満の出ないバランスの取れた一台
Galaxy A52 5Gはプロセッサ、カメラ、本体のカメラ、バッテリー容量など全てにおいてバランスが取れた一台となっています。ハードにゲームをするなどはともかく、日常使いがメインの人で不満に感じる人はほとんどいないでしょう。価格的にも抑えられているので、選びやすいメリットを持っています。
一昔前のハイエンド級で文句のないスペック
Galaxy A52 5Gにおいて最も特徴的なのはSoCです。前モデルのGalaxy A51ではプロセッサがSnapdragon765Gだったためスペックが下がっているように感じるかもしれませんが、実質はほぼ同じとなっています。プロセッサのスペックが上がっていないのは残念ですが、性能としてはどちらも30万点越えで十分なパワーを持っています。
日常使いで十分なカメラ
ミドルレンジクラスのカメラは使い物にならないことも多々ありますが、Galaxy A52 5Gでは写りが自然で使いやすくなっています。上位モデルのSシリーズでは独自の補正がかかるためか彩度が高い(補正されたことがわかりやすい)イメージですが、A52 5Gではそういったことはなく、筆者としてはむしろA52 5Gの方が好みです。またマクロレンズを搭載しているため、撮影の幅を広げることが可能です。
指紋が付きにくい本体デザイン
Galaxy A52 5Gではボディ材質が特徴的でサラサラのデザインになっています。この材質と表面加工により指紋が付きにくいデザインになっています。
デメリット・欠点
ワイヤレス充電がない
Galaxy A52 5Gで唯一不満点を挙げるとすればワイヤレス充電です。昨今のスマートフォンがワイヤレス充電に対応しているため、デバイスを共通化できないデメリットがあります。
Wi-Fi6非対応
ミドルレンジモデルということもあってか、Wi-Fi6には非対応です。Wi-Fi6と比較すると、最大通信速度が落ちるため最高速を目指すのであれば不適です。ただし、日常使いレベルであれば十分な速度が出ているので気にする必要はありません。
おすすめなタイプ
日常使いで不満を感じたくない人に
安さを基準にしてスマートフォンを探すと後悔することも多いですが、Galaxy A52 5Gではほぼ不満に感じることはないでしょう。一般ユーザーなら文句なしで使えるスマートフォンに仕上がっています。
被写体によって撮影したい人
日本で発売されているスマートフォンの中では珍しく、マクロカメラに対応しています。例えば作ったアクセサリーなど接写撮影をしたい方向きのデバイスと言えます。
おすすめできないタイプ
望遠レンズを使う人
Galaxy A52 5Gでは最大倍率が10倍となっており、望遠機能としては弱目の設定です。より高い倍率ズームを使いたい場合はハイエンドモデルの購入を検討しましょう。
ワイヤレス充電ユーザー
欠点でも書いた通り、Galaxy A52 5Gはワイヤレス充電には非対応です。デバイスを共通化して使っている人には不向きなスマートフォンと言えます。
実機レビューのまとめ

Galaxy A52 5Gは本当に良くできたスマホで、バランスが取れています。電話・ラインをメインにして使う人にとっては、この一台で十分こなせるはず。
ディスプレイサイズが大きめにもかかわらず、バッテリー容量大きめ、かつ軽いのでネットサーフィンなどで長い間スマホを触る人にもマッチした一台と言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
Galaxy A52 5Gはドコモの専売モデルです。購入時にはオンラインストアを利用することで事務手数料を無料化できるので、オンラインストアからの申し込みをおすすめします。