本サイトの記事は広告を含みます。
レビュー・評価の概要
HP Elite X360 830 G10は軽量、コンパクトな13インチでありながらタブレットライクにも使えるコンバーチブルノートパソコンです。
第13世代intelプロセッサを搭載し、ノートパソコンでも十分なパフォーマンスが出るモデルとなっています。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Core i5-1335U Core i7-1365U |
RAM | 16GB |
ストレージ | 256~512GB |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1410g |
Cinebench R20 | 2963pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
2024年2月28日時点で330,000円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではHP Elite X360 830 G10の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
2in1で用途に合わせて使える
コンバーチブルモデルのため、通常のノートパソコンとしてだけでなく、タブレット用途としても利用可能です。スタンドがわりにして立てて使えば、動画を見る場合にも使えます。
第13世代intelプロセッサ搭載
プロセッサは第13世代intelプロセッサを搭載しており、パフォーマンスとしては十分です。
アクティブペンが付属
2in1モデルの魅力をより発揮できるようにアクティブペンが付属されています。純正のため、使い心地も良いでしょう。
価格とコストパフォーマンス
対性能で見た場合、本体価格が高いためコストパフォーマンスは低くなります。ただし、コンバーチブルであることや本体の仕上がりが良いことを考慮すると少し高い程度かと感じました。
2024年2月28日時点で330,000円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたHP Elite X360 830 G10のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 216.2×300.1×19.2mm | |
重量 | 本体 | 1410g |
アダプタ | 340g | |
CPU | Core i7-1365U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 51Whr |
公称値 | 14.75時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2963 |
シングル | 593 | |
Cinebench R23 | マルチ | 8095 |
シングル | 1639 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 5010.63 | 3980.03 |
SEQ1M Q1T1 | 3075.46 | 3416.59 |
RND4K Q32T16 | 781.15 | 388.65 |
RND4K Q1T1 | 74.50 | 153.28 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2947 | やや重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 98.8 | 104.4 |
Adobe RGB | 76.0 | 77.4 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
今回は検証を行っておりません。
USB-C(PD)による充電テスト
今回は検証を行っておりません。
外観
天板はハイエンド向けのHPロゴが配置されています。

開いた様子です。2in1でタブレット運用ができるということもあり、上下のベゼル幅は大きくなっています。

キーボード全体です。全てのキーは独立しており、かつクセもなく非常に打ちやすい印象を受けました。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.21mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、108mmとなりました。

本体右側にはコンボジャック、USB Type-Aポート、セキュリティロックがあります。

本体左側にはフルサイズHDMIポート、USB Type-A、USB Type-Cポートが二つあります。

本体の重量を測定したところ、1410gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1750gとなりました。充電器単体では340gとなります。

メリット・魅力
ハイエンドならではの上質な仕上がり
最も安いグレードでも30万円を超えるということもあり、本体のクオリティは非常に高い印象を受けました。2in1コンバーチブルは重く大きくなりがちですが、本PCは一見して普通のノートパソコンのようにも見えるレベルであること自体優れていると感じます。
コンバーチブルとしての使い勝手の良さ
コンバーチブルモデルのため、自身の用途に合わせて細かく調整して使うことができます。スタイラスペンも付属するため、ビジネス用途の書き込みなどでも使っていくことができます。
高い基本性能
第13世代intelプロセッサは基本性能が高く、ベンチマークでも一昔前のデスクトップ級のパフォーマンスが出ています。そのため、一般用途ではほぼ困らないレベルに仕上がっていると言えるでしょう。
デメリット・欠点
光沢ディスプレイ
コンバーチブルモデルならではの弱点とも言えますが、本体が光沢ディスプレイとなっており反射が目立ちます。屋外利用することが多い人は気をつけた方が良いでしょう。
2K以上のラインナップがない
ハイエンドモデルとしては珍しくディスプレイの選択肢がありません。FHDのみとなっているため、より高精細なディスプレイを求める場合は別のモデルをおすすめします。
おすすめなタイプ
2in1をフル活用したい人
コンバーチブルモデルの最高峰クラスとも言えることもあり、必要な機能およびスペックは全て詰め込まれています。
おすすめできないタイプ
対性能コスパを気にするひと
本モデルの性能が低いわけではありませんが、プロセッサのパフォーマンス以外にコストをかけている点も事実です。そのため、性能面で見るとコスパで見劣りしてしまいます。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i5モデルとCore i7モデルのラインナップに加え、ストレージの異なるモデルがあります。自身の予算や求めるスペックに合わせて調整するようにして下さい。
実機レビューのまとめ

13インチのコンバーチブルノートパソコンでありながら、軽量コンパクトでクラムシェル型のノートパソコンと変わらないレベルで使える一台となっています。
高価という欠点はありますが、それを補うクオリティがあります。ディスプレイ性能だけはカスタマイズできない点のみ注意して下さい。
2024年2月28日時点で330,000円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
HP Elite X360 830 G10に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
関連記事・公式リンク一覧
以下の関連記事もぜひご覧ください。