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HP EliteBook 630 G11の実機レビュー:メリット・デメリットと評価まとめ

本サイトの記事は広告を含みます。

本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。

レビュー・評価の概要

スタンダードで使いやすい一台

パフォーマンスの高いCore Ultraプロセッサを搭載しつつ、シンプルなデザインでビジネス用途でも使いやすいモデルです。

5年間の通信費が先に含まれている特殊なラインナップも存在する珍しいパソコンです。

当サイトの評価

総合満足度
 (4)
発売年度2024年
プロセッサCore Ultra7 155H
Core Ultra5 135U
Core Ultra5 125U
RAM8~16GB
ストレージ256~512GB
画面サイズ13.3インチ
GPU内蔵グラフィックス
USB-PD対応
モバイル通信非対応
重量1240g
Cinebench R238248pts

※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。

HP EliteBook 630 G11の商品情報

2025年3月25日時点で141,680円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。

特徴

Core Ultra Uシリーズを搭載

EliteBook 630 G11はCore Ultra Uシリーズを搭載しており、しっかりとしたパフォーマンスを有しています。ラインナップは5シリーズと7シリーズから選択することが可能です。

ビジネススタンダードなPC

プロセッサの構成、インターフェイスを考えるとビジネススタンダードなPCと言えるでしょう。仕事で使いやすくするためにマイク機能やフロントカメラの露出補正などの点でも工夫が凝らされています。

モバイル通信対応モデルあり

本モデルには単機でモバイル通信に対応しているモデルが存在します。選ぶモデルによって異なりますが、nanoSIMで動くモデルとeSIMで動くモデルが存在します。

5年間通信費無料モデルもあり

上位機種の中にはauデータ通信を5年間無制限で使えるプランを組み込んだモデルが存在します。

価格とコストパフォーマンス

搭載しているプロセッサやメモリ、ストレージから考えてコストパフォーマンス的には普通か少し低めと言えるでしょう。ただし、特徴で述べた通りマイクやフロントカメラに工夫が凝らされているため、これらを多用する人にとってはコスパが高く感じられるでしょう。

HP EliteBook 630 G11の商品情報

2025年3月25日時点で141,680円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。

スペック

今回レビューしたHP EliteBook 630 G11のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年2024年
サイズ215.1×303.1×19.9mm
重量本体1240g
アダプタ345g
CPUCore Ultra5 135U
GPU内蔵グラフィックス
メモリ(RAM)16GB
ストレージ1st256GB
2nd
ディスプレイサイズ13.3インチ
解像度1920×1080
アスペクト比16:9
形式液晶
リフレッシュレート60Hz
フロントカメラ画素数500万画素
物理シャッター無し
リヤカメラ画素数無し
Wi-Fia/b/g/n/ac/ax
bluetoothv5.3
モバイル通信非対応
光学ドライブ非搭載
バッテリーサイズ48Whr
公称値最大13時間10分

レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。

公式サイトで他グレードを見てみる

ベンチマーク結果一覧

CINEBENCH

CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。

バージョン測定モード測定値[pts]
Cinebench R20マルチ
シングル
Cinebench R23マルチ8248
シングル1469

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。

Read[MB/s]Write[MB/s]
SEQ1M Q8T14052.281998.21
SEQ1M Q1T13420.111985.54
RND4K Q32T16701.53346.14
RND4K Q1T164.32124.60

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。

モードスコア評価
最高品質
高品質
軽量品質2422重い
※基本的にグラフィックボード搭載モデルのみ高品質以上のテストを行います。

通信環境(Wi-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。

テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

ルーター前:460.37Mbps
ポイント②:472.81Mbps
ポイント③:365.12Mbps
ポイント④:352.54Mbps
ポイント⑤:252.34Mbps
ポイント⑥:56.2Mbps
測定項目ダウンロードアップロードPING
単位MbpsMbpsms
ルーター前460.3747714
ポイント②472.81329.5420
ポイント③365.12339.5520
ポイント④352.54400.1422
ポイント⑤252.34257.3240
ポイント⑥56.296.14188

通信スピードテストの評価

ほとんどのエリアで200Mbpsを超えるパフォーマンスが出てはいるものの、最長距離での測定においてガクンと通信速度が落ちる結果となりました。また全体的にPINGの値が低い点が気になりました。

USB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。

W数充電の可否検証に用いた機種
20W×PowerPort Ⅲ Nano
30W×PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W
45WPowerPort Atom Ⅲ Slim 45W
61WRP-PC133
100WAUKEY PA-B7

外観

本体はシルバーで天板にはHPのロゴが配置されているのみとなっています。余計な装飾がなく、ビジネス然としています。

背面にはパンチホール型の通気口が設けられています。

開いた様子です。上下左右のベゼルが広めに感じます。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。全てが独立キーボードになっています。また右下に指紋認証を備えています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.5mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。

本体右側にはセキュリティロック、ネットワークコネクタ、USB Type-Aポートを備えます。

本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-Aポート、そしてUSB Type-Cポートを二つ備えています。

本体の重量を測定したところ、1240gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1585gとなりました。充電器単体では345gとなります。

メリット・魅力

許容範囲の重さ

本体質量は約1.3kgとなっており、持ち運びは十分できる質量感です。本体ディスプレイサイズが13.3インチということもあり、比較的コンパクトで鞄への収まりも良いでしょう。

インターフェイスが豊富

ビジネスモデルということで最も評価したいポイントがインターフェイス。ビジネスシーンにおいて重要なフルサイズHDMIやUSB Type-Aをきちんと備えていることは重要なポイントです。

デメリット・欠点

キータッチが少し安っぽい

14万円スタートのノートパソコンとしては少しキータッチが安っぽい感じがしました。タイピングが多い人やこだわりがある人は一度現物に触ってみた方が良いかもしれません。

ベゼルが広い

昨今のノートパソコンとしては上下左右のベゼルが少し広い気がしました。ベゼルが太いとPC自体が古く見えてしまうため、こだわりがある人は頭に入れておくと良いでしょう。

同じ値段でより軽量モデルが買える

2023年ごろから1kg前後のモデルが数多く台頭してきました。プロセッサのパフォーマンスとしてはUシリーズを搭載していることもあり、スタンダードPCと大きく差はありません。持ち運びが多く軽さを重要視する場合は1.1kg以下のノートパソコンを探してみても良いでしょう。14~20万円で探すと同メーカー以外でも数多く出てくるでしょう。

おすすめなタイプ

ビジネスシーンで使う人

EliteBookのシリーズはインターフェイスが多いことに加え、HP独自のセキュリティにも力を入れています。機密情報を取り扱う人は候補に入れても良いでしょう。

テレワークが多い人

本モデルは特徴の部分でも述べた通り、マイクとカメラのパフォーマンスに力を入れています。どちらもテレワークで活躍できる機能と言えます。

おすすめできないタイプ

家庭用として使うユーザー

本モデルはビジネス用途を想定して作られており、コストがそれに使われている印象があります。そのため、家庭用としてこのパソコンを使う場合はそのメリットを享受しづらいと言えるでしょう。

カスタマイズ・モデルの選び方

本モデルはプロセッサ、メモリ、ストレージのカスタマイズの他にモバイル通信オプションが多彩なモデルと言えます。

モバイル通信においては人によって必要な領域が異なるため、自分の用途に合わせて選びましょう。またコールセンター専用モデルもあるので公式サイトをチェックするようにしてください。

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実機レビューのまとめ

ビジネスシーンで使うことを想定すると、値段的にも性能的にも過剰すぎずちょうど良いバランスのモデルと言えます。

ただしビジネス機能のコストが払われている分、家庭用としてはあまりお勧めできない点に注意して下さい。

HP EliteBook 630 G11の商品情報

2025年3月25日時点で141,680円(税込)から。現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。

安く買う方法・コツ

HP EliteBook 630 G11に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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