Inspiron 13 5330のレビュー概要
高性能プロセッサも選べる優良機種
Inspiron 13 5330はリーズナブルな価格でありながら、第13世代intelプロセッサを搭載し、グレードによってはPシリーズを選べるパフォーマンスに優れた13インチノートパソコンです。
こんなタイプにマッチ
- 持ち運びが多い人
- パフォーマンスを出したい人
簡易スペック表
発売日 | 2023年 |
CPU | Core i7-1360P Core i5-1340P Core i3-1315U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256~512GB |
画面サイズ | 13インチ |
GPU | Iris Xe Graphics、intel UHD Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1185g |
Cinebench R20 | 4083pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Inspiron 13 5330の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Inspiron 13 5330の特徴
ここではInspiron 13 5330の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
13インチで持ち運びに優れたスタンダード機
Inspiron 13は本来価格が高くなりがちな13インチモデルでありながら、リーズナブルな価格設定されたのノートパソコンです。
第13世代intelプロセッサ搭載
本モデルでは第13世代のintelプロセッサが搭載されていることに加え、通常ノートで採用されることの多いUシリーズだけでなくPシリーズを選択できます。ベンチマーク結果で後述しますが、Pシリーズはより高いパフォーマンスとなります。
シンプルで落ち着いた筐体
シルバーを基調として、薄くシンプルなデザインに仕上げられ、さらにポート類もすっきりとさせることでまとまりのあるデザインになっています。
Inspiron 13 5330の価格とコストパフォーマンス
本体価格はCore i3搭載モデルが84,881円から(2023年9月2日現在)となっており、13インチのノートパソコンとしてはかなり割安と感じました。
Inspiron 13 5330のスペック
今回レビューしたInspiron 13 5330のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
製品名 | Inspiron 13 5330 | |
型式 | - | |
サイズ | 213.5×296.68×14.35~15.65mm | |
重量(実測) | 本体 | 1185g |
電源アダプタ | 310g | |
CPU | Core i7-1360P | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080P |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | 公式記載なり | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 54Whr |
公称値 | 公式記載なし時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Inspiron 13 5330のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は4083pts、シングルコア707ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Core i7-1360Pを採用していることもあり、Cinebench R20で4000ptsを超える強力なパフォーマンスを備えています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は9363pts、シングルコア1847ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は3000MB/sを超えており、一般的に使うには十分なパフォーマンスを有しています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 3155 | 普通 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
Inspiron 13 5330のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 99.2 | 103 |
Adobe RGB | 75.6 | 76.4 |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Inspiron 13 5330の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 488.13 | 541.8 | 13 |
ポイント② | 237.61 | 182.98 | 17 |
ポイント③ | 536.13 | 546.14 | 15 |
ポイント④ | 466.08 | 549.92 | 14 |
ポイント⑤ | 318.18 | 202.86 | 14 |
ポイント⑥ | 186.26 | 140.47 | 16 |
通信スピードテストの評価
最長エリアでも100Mbpsを優に超えるスピードが出ており、十分なパフォーマンス結果が得られています。
Inspiron 13 5330のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。45W以下では低速充電表示が出ました。一方で61W以上では充電され、警告表示が出ていません。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ⚪︎ | RP-PC133 |
100W | ⚪︎ | AUKEY PA-B7 |
Inspiron 13 5330の外観
天板はシンプルでDELLのロゴマークのみとなっています。
背面はinspironのロゴが印字されています。天板と同系のシルバーとなっています。
開いた様子です。ベゼル幅は狭めで同価格帯にしては優秀なイメージです。
キーボード全体です。エンターキーをはじめ一部のキーが接合しているものの、キー配置にクセはなく打ちやすい印象です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.17mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。
本体右側にはヘッドフォンジャックとUSB Type-Aを備えています。
本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-Cポート(Thunderbolt4)を2つ備えています。
本体の重量を測定したところ、1185gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1495gとなりました。充電器単体では310gとなります。
Inspiron 13 5330のメリット・魅力
13インチの低価格モデルとしては魅力的
13~14インチモデルは各社数多くノートパソコンをラインナップしています。高級モデルから低価格モデルまで様々ですが、本モデルは13インチノートパソコンかつ実用的なスペックを持つものの中ではかなり安い価格設定になっています。
持ち運びに使いやすい
13インチ、PD充電対応ということに加え、比較的低価格なため持ち出しでラフに使える魅力のあるノートパソコンです。
Inspiron 13 5330のデメリット・欠点
クリックが硬めな点が気になる
実機の検証中、本体タッチパッドのクリックが硬めな点が気になりました。効率的に作業するならマウスを前提にした方が良いと感じます。
上位モデルになると優位性が薄れる
Inspiron 13 5330の残念な点はプロセッサが上位のモデル(Pシリーズ)になると価格がグンと上がってしまう点です。特に15万円を超えるレベルになると、他社モデルも含め14インチの軽量モデルと差がなくなってしまう欠点があります。
みんなの口コミ
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13インチのコンパクトノートパソコンとしては性能、価格のバランスが非常に優れたモデルになっていておすすめです。
Inspiron 13 5330がおすすめな人
持ち運びが多いユーザー
13インチということもあり、コンパクトかつ質量は軽めです。持ち運びが普段から多いユーザーにはおすすめと言えるでしょう。
コスパ重視したい人
Inspiron全体に言えることですが、本モデルのコストパフォーマンスは非常に高いです。特に割り切ってCore i3を選択すると他者を含めてもずば抜けた安さになります。
Inspiron 13 5330がおすすめではないタイプ
パフォーマンスを求める人
本モデルもカスタマイズモデルを選択すればパフォーマンスは自然と上がっていきますが、価格の上昇率が高くコスパで考えると悪くなります。特に15万円を超えてくると、1kgを切る軽量ノートパソコンが選べるようになるため、そちらも候補として見るようにすると良いでしょう。
Inspiron 13 5330のカスタマイズ・モデルの選び方
おすすめではないタイプのところでも書いた通り、カスタマイズでパフォーマンスを上げるとグッと価格が上がり、コストパフォーマンスが悪くなってしまいます。上げてもCore i5までにしておき、もし15万円以上するモデルを購入する場合は14インチの軽量モデルも合わせて候補に入れておくことをおすすめします。
Inspiron 13 5330の実機レビューまとめ
Inspiron 13 5330を安く買う方法
Inspiron 13 5330に限らず、DELLのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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