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レビュー・評価の概要
LAVIE Direct N15(A)は国産モデルながら、価格をしっかりと抑えたノートパソコンです。
プロセッサのパフォーマンスは低めではあるものの、SSD搭載モデルの存在が大きく読み書きの負担が少なくなっているモデルも存在します。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | AMD Athlon Silver 3050U AMD 3020e |
RAM | 4~8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 非対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 2045g |
Cinebench R20 | 260pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではLAVIE Direct N15(A)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
低価格で買える国産15インチノート
LAVIE Direct N15(A)は国産ノートパソコンの中でも低価格で購入可能な15インチノートパソコン。7万円台から買えるようになっています。
SSD搭載で読み書きがスピーディ
本モデルで注目しておくべきはSSD搭載であることです。詳しくは後述しますが、SSDのおかげで読み書きがスムーズです。
価格とコストパフォーマンス
海外製のノートパソコンに比べるとコストパフォーマンスは落ちますが、国産ベースで考えるとここまで低価格なモデルがそもそも少ないため選択肢に入ってきます。
プロセッサは弱めですが、SSDを搭載している点のポイントがコスト面から見て魅力です。
スペック
今回レビューしたLAVIE Direct N15(A)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 253.8×362.4×22.7mm | |
重量 | 本体 | 2045g |
アダプタ | 235g | |
CPU | AMD 3020e | |
GPU | Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1280×720 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 5.8時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 260 |
シングル | 214 | |
Cinebench R23 | マルチ | – |
シングル | – |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 1802.24 | 1655.10 |
SEQ1M Q1T1 | 1506.84 | 1420.70 |
RND4K Q32T16 | 380.84 | 322.84 |
RND4K Q1T1 | 40.17 | 88.44 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 62.7 | 62.7 |
Adobe RGB | 46.5 | 46.5 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 47.0 | 47.5 | 19 |
ポイント② | 70.8 | 47.9 | 69 |
ポイント③ | 83.6 | 57.3 | 44 |
ポイント④ | 80.6 | 59.6 | 17 |
ポイント⑤ | 46.1 | 54.0 | 117 |
ポイント⑥ | 77.3 | 53.5 | 18 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6に対応しているものの、プロセッサの方がネックになっているのか通信速度の結果は2桁Mbpsという結果になりました。最高クラスのノートパソコンと比較すると見劣りはするものの、実用性という意味ではさほど問題にはなりません。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はNECのロゴが配置されたシンプルなデザイン。黒で主張が少なく、どこでも使いやすいノートパソコンとなっています。

開いた様子です。ベゼルは広めとなっています。解像度が1280×720のため、画面に荒さを感じます。

最大開き角は135°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。国産機だけあって癖のない配置が好印象です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.47mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.9mmとなっています。キーは静穏タイプで打ちやすい印象です。15.6インチで幅があり、余裕を持って打鍵できます。

タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。タッチパッドの性能は普通です。クリック時にはカチカチと音がなります。

本体右側にはDVDドライブが付属します。

インターフェイスは本体左側に集約されており、電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-C、USB Type-A×2、ヘッドフォンジャックを備えます。

スピーカーは音響性能としては低めです。低音域が弱いため、逆にテレワークなどのウェブミーティングでは聞き取りやすいでしょう。

本体の重量を測定したところ、2045gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2280gとなりました。充電器単体では235gとなります。

メリット・魅力
低価格な国産ノート
このモデルの一番の売りは低価格な国産PCであること。この価格帯では日本のモデルはまず買えないので、それだけでもメリットと言えるでしょう。
SSD搭載で読み書きがスムーズ
低価格モデルではHDDが採用されることもありますが、本モデルはSSDを搭載。読み書き速度が段違いのため、Windowsの起動等はHDDとは段違いの速さになっています。
日本製のため打ちやすいキー配置
海外性のノートパソコンと異なり、キー配置が自然で使いやすいと言えます。
必要なポートはほぼ全て搭載
この価格帯の国産ノートパソコンとしては珍しくUSB Type-Cポートまで搭載しており、必要なコネクタが揃っています。追加導入はほぼ必要ないでしょう。
デメリット・欠点
パフォーマンスは低め
低価格帯ということもあり、プロセッサパフォーマンスが低く動作が詰まることがあります。ただSSD搭載なので、読み書きがボトルネックになるパターンが少ないため、プロセッサの割にスムーズに動くと感じました。
液晶解像度が低め
本モデルではディスプレイが1280×720pと一般的なノートパソコンよりも解像度が荒めになっています。長時間診る場合や色域や画面の綺麗さを求める場合は上位モデルをおすすめします。
おすすめなタイプ
国産PCで価格が安いPCが欲しい人
このノートパソコンのポイントは何と言っても、国産PCでは珍しいほどの低価格。国産にこだわりつつ、安さにもこだわりたい人向けです。SSD搭載で読み書きはスムーズですが、パフォーマンスは低めなので軽い文書作成やネットサーフィンのエントリーな利用用途中心で使って下さい。
おすすめできないタイプ
対性能面でのコストパフォーマンスを重視する人
LAVIE Direct N15(A)は国内外を問わず、パソコンとしては低価格な部類に入ります。ただし、海外メーカーのモデルでは同価格帯でプロセッサのパフォーマンスが高いものも各種存在します。
日本メーカーにこだわらないのであれば、他のメーカーも一度チェックするようにしてみて下さい。当サイトでも5~10万円台のノートパソコンを多数紹介しています。
カスタマイズ・モデルの選び方
昨今のノートパソコンのスペックから言うと、メモリ8GBが欲しいところですがスペックアップするとその分価格に跳ね返ってきます。
そうしてしまうと本モデルをカスタマイズするよりも上位モデルの方がコストメリットが出てきます。そのため、逆におすすめなのは最小モデルと感じました。
実機レビューのまとめ

国産のノートパソコンとしては非常に低価格で手に入る15インチのノートパソコンです。プロセッサのスペックから見てハードに使い倒すのは難しいですが、パソコンがとりあえず使えれば良く、国産モデルが良いという人におすすめです。
安く買う方法・コツ
LAVIE Direct N15(A)に限らず、NECのLAVIEパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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