Legion 570iのレビュー概要
魅力的なエントリーゲームPC
Legion570iは第12世代のintel Coreプロセッサ、およびRTX3050Ti Laptopを搭載したエントリークラスのゲーミングノートパソコンです。
165Hzの高リフレッシュレートディスプレイや広めの色域、使い勝手の良いキーボードやタッチパッドなど、ゲーム以外の実用性も高いモデルとなっています。
こんなタイプにマッチ
- エントリーゲーマー
- 事務用途にも使いたいユーザー
簡易スペック表
発売日 | 2022年5月31日 |
CPU | Core i5-12500H Core i7-12700H |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | GeForce RTX3050Ti |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 2285g |
Cinebench R20 | 3892pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Legion 570iの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Legion 570iの特徴
ここではLegion 570iの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代intelプロセッサ搭載
最新型のintelコアプロセッサを搭載しており、高いパフォーマンスを誇ります。特に第12世代は11世代と比較して大きくパフォーマンスアップしています。
RTX3000番台を搭載
グラフィックボードにはRTX3000番台を搭載し、こちらも2000番台と比較して大きくパフォーマンスアップしています。
豊富なインターフェイス
LEGION 570iは背面ポートを含む豊富なインターフェイスが魅力です。ゲーミングPCでありながら、100WのUSB PD充電に対応している点も見逃せないポイントです。
Legion 570iの価格とコストパフォーマンス
14万円台から購入可能でゲーミングPCとしては割安な部類に入ります。加えて、第12世代のintelプロセッサのパフォーマンスが非常に高いことやディスプレイ、グラフィックボードの性能を考えれば十分コストパフォーマンスが高いモデルと言えるでしょう。
Legion 570iのスペック
今回レビューしたLegion 570iのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年5月31日 | |
製品名 | Legion 570i | |
型式 | 82RC007UJP | |
サイズ | 262.35×358.8×19.99〜22.75mm | |
重量(実測) | 本体 | 2285g |
電源アダプタ | 965g | |
CPU | Core i7-12700H | |
GPU | GeFOrce RTX3050Ti | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 165Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 8時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Legion 570iのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3892pts、シングルコア593ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第12世代プロセッサのため、マルチコア、シングルコア共に高いパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は8460pts、シングルコア1687ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値が6000MB/sを超えており、ノートパソコンとしてはトップクラスです。そのため非常に快適使うことができます。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 5938 | やや快適 |
高品質 | 8222 | 快適 |
軽量品質 | 10340 | とても快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | 低負荷時はあまりファン音が鳴らない |
CPUテスト時 | ファン音が時々大きくなる |
GPUテスト時 | ファン音が時々大きくなる |
Legion 570iのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 99.6% | 105.9% |
Adobe RGB | 76% | 78.5% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Legion 570iの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 670.37 | 567.05 | 13 |
ポイント② | 435.97 | 463.29 | 13 |
ポイント③ | 575.64 | 401.7 | 13 |
ポイント④ | 493.4 | 560.11 | 13 |
ポイント⑤ | 358.6 | 426.5 | 13 |
ポイント⑥ | 135.04 | 152.61 | 14 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6に対応していることもあり、広いエリアで安定した数値が出ています。長距離でも十分なパフォーマンスが出ていますが、本モデルはフルサイズのイーサネットコネクタが付属するため、必要な人は有線接続しても良いでしょう。
Legion 570iのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。Legion570iは100WのUSB PD充電に対応しています。61W以下では充電ができませんでした。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | × | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
Legion 570iの外観
天板はLEGIONのロゴマークが大きめに配置されています。ゲーミングPCですが、天板に光る要素はありません。
背面は大きめのスリットが設けられています。
開いた様子です。165Hzのハイリフレッシュレートディスプレイで動きが滑らかです。フロントに物理シャッターはありませんが、左側に物理シャッターのオンオフボタンがあります。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。エンターキー、シフトキーあたりが詰まっていますが、それ以外は普通です。テンキー搭載のため、事務用途としても使い勝手が良い仕様です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、2.1mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、19.59mmとなっています。カチャカチャと音が鳴らず、静かで使いやすい印象です。ストロークが深めでしっかりタイピングしたい人でも使えるでしょう。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。タッチの感度がよく、指に吸い付いてくる感じで使いやすいです。
本体右側にはUSB Type-A端子、フロントカメラの電子シャッター、ヘッドフォンジャックを備えます。
本体左側にはUSB Type-C端子を備えます。うち一つはThunderbolt端子となっています。
背面には主要な端子が備わっており、フルサイズイーサネットコネクタ、HDMI等があります。セカンドディスプレイ構築時に背面にポートを集約できるメリットがあります。
本体の重量を測定したところ、2285gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、3250gとなりました。充電器単体では965gとなります。
Legion 570iのメリット・魅力
パフォーマンスが高く実用性が高い
なんと言っても第12世代のintel Coreプロセッサの性能が非常に高く、ベンチマークでも優れた結果を残しています。第11世代との差が明確なので、購入を検討しているなら新型がおすすめです。
背面にポートが集約されている
グラフィックボード搭載型のノートパソコンはセカンドディスプレイを接続することや、ゲームのレスポンス向上のために有線接続するケースがあります。本PCは常時接続するような端子が全て背面ポートに集約されているため、左右からのケーブルを出す必要がなくすっきりとした構築が可能です。
事務作業用としても性能が高い
Legion570iはプロセッサの性能が高いこと、テンキー搭載していること、さらに低負荷時のファン音がさほど大きくないことから事務作業用のパソコンとしても性能が高いと感じました。
USB-PDに対応している
このクラスのゲーミングパソコンとしては非常に珍しくUSB PD充電に対応しています。100Wでしか充電できませんでしたが、持ち運びする際に大きな充電器をスマートフォンと共用できるのは大きなメリットと感じます。
Legion 570iのデメリット・欠点
持ち運びには向かない
本体サイズが大きいこと、電源ケーブルが重く取り回しが大変なことから持ち運びには向きません(USB PDには対応していますが、100Wのみのためこちらも大きめとなります)。
ディスプレイポートなし
ディスプレイの外部出力はフルサイズHDMIとThunderboltとなっています。そのため、3枚目のディスプレイ出力時にHDMIとディスプレイポートの組み合わせがPC本体だけではできない点は押さえておきましょう。
みんなの口コミ
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エントリーPCとしては十分なパフォーマンスを持つ一台。スペック面のコストパフォーマンスの高さだけでなく、ポート類が背面に集約されている点など実用性の面でも優れています。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- かなり重く感じる
- 打ちやすさは十分
Legion 570iがおすすめな人
エントリーゲームユーザー
10万円前半で高いパフォーマンスを持つPCを購入することが可能なためエントリーゲーマーにおすすめです。
仕事でもPCを使うユーザー
メリットでも書いた通り、事務用途としても高いパフォーマンスを持ちます。特にキーボード、タッチパッド性能が優れていることや、背面にポート類が集約されているためセカンドディスプレイ構築がやりやすいことが寄与しています。
Legion 570iがおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
本モデルだけでなく、ゲーミングPC全体に言えることですが、持ち運びが多い人には向きません。
Legion 570iのカスタマイズ・モデルの選び方
Legion570iはシリーズが複数存在しており、Ryzenモデルや16インチのProモデルなどが存在します。どれも一長一短のため、価格と性能のバランスを見て購入すると良いでしょう。ただし、もし悩むなら、性能、価格バランスの優れた本モデルが最もおすすめです。
Legion 570iの実機レビューまとめ
Legion 570iを安く買う方法
Legion 570iに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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