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レビュー・評価の概要
Legion770iはCore i7-12800HXとGeForce RTX3070Ti Laptopを搭載したハイパフォーマンスゲーミングノートパソコンです。
高いパフォーマンスもさることながら、16インチディスプレイや100WのUSB PD充電にも対応した優秀なモデルです。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-12800HX |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | GeForce RTX3070Ti Laptop |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 2550g |
Cinebench R20 | 7015pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではLegion 770iの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
intel第12世代プロセッサ搭載
Legion 770iは第12世代intelプロセッサで、Core i7-12800HXを搭載しており、非常に高いパフォーマンスを誇るPCになっています。
16インチの縦長ディスプレイ
本モデルは16:10のディスプレイが採用されており、縦長になっています。ゲーム用途だけでなく、ネットサーフィンや書類作成でも使いやすい設計となっています。
ゲーミングらしいライティング
Legionシリーズということもあり、ゲーミングパソコンらしいライティングが施されています。

価格とコストパフォーマンス
本体価格は2022年10月17日時点で345,180円となっています。一般的な価格から考えると高いですが、搭載しているスペックから考えると十分なコストパフォーマンスを持っています。
スペック
今回レビューしたLegion 770iのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 358.1×263.5×19.4mm | |
重量 | 本体 | 2550g |
アダプタ | 1075g | |
CPU | Core i7-12800HX | |
GPU | GeForce RTX3070Ti Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 2560×1600 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 165Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 11時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 7015 |
シングル | 707 | |
Cinebench R23 | マルチ | 13930 |
シングル | 1770 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6696.25 | 5077.54 |
SEQ1M Q1T1 | 2826.55 | 3302.04 |
RND4K Q32T16 | 2860.66 | 2666.80 |
RND4K Q1T1 | 59.74 | 215.86 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 10140 | とても快適 |
高品質 | 13447 | 非常に快適 |
軽量品質 | 16487 | 非常に快適 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 98.6 | 102.4 |
Adobe RGB | 75.1 | 75.9 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 574.68 | 333.56 | 13 |
ポイント② | 420.97 | 318.84 | 14 |
ポイント③ | 568.25 | 326.23 | 14 |
ポイント④ | 457.61 | 322.11 | 13 |
ポイント⑤ | 380 | 306.08 | 13 |
ポイント⑥ | 281.38 | 260.09 | 13 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はにはメーカーロゴとLEGIONマークが配置されています。LEGIONロゴはライティングします。

背面です。ハイパフォーマンスなゲーミングノートとしてはスリットは控えめな印象です。スピーカー性能はかなり良く、高音、低音共にしっかり出ています。

開いた様子です。ハイリフレッシュレートディスプレイの枠組みだけでなく、一般的なノートパソコンと比較してもかなり狭いベゼルです。

最大開き角は180°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。テンキー搭載しているため少し詰まった印象を受けます。また一部キーが隣り合っていますが、打ち心地はあまり気になりません。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.07mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.7mmとなっています。ゲーミングよりも一般的なノートパソコンに近い打ち心地になっています。同メーカーではYogaシリーズのような感覚です。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。タッチパッドは広く、サラサラで使いやすいです。ゲームの時は別途マウスを用意すると思いますが、普通の事務作業ならタッチパッドだけでも十分使えます。クリック音はカチカチ鳴るタイプです。

本体右側にはUSB Type-C、カメラの電子シャッター、ヘッドフォンジャックを備えます。

本体左側はUSB Type-C2本の構成です。

背面ポートはフルサイズHDMI、USB Type-C、USB Type-Aが2本、ミニディスプレイポートの構成です。

本体の重量を測定したところ、2550gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、3625gとなりました。充電器単体では1075gとなります。

メリット・魅力
非常に優れたパフォーマンス
Legion 770iはやはり高いパフォーマンスが魅力。Core i7-12800HXに加えdGPUのパワーで高いベンチマーク結果を出しています。
USB PD充電でも利用可能
こういったゲーミングパソコンだけでなく、15インチ以上のノートパソコンはUSB PDに対応していないモデルも多い中、本モデルは100WのUSB PD充電に対応しています。完全なパフォーマンスは出せないものの、対応しているかしていないかは雲泥の差と言えるでしょう。
スピーカー性能も満足
スピーカー性能も高く、こだわりがなければ十分楽しめるレベルの性能となっています。
デメリット・欠点
ファン音が大きめ
ゲーミングPCとしてはしょうがないポイントですが、ファン音がどうしても大きめになります。ハードにゲームプレイするなら、ヘッドセットを用意している方が良いかもしれません。
USB PDは100Wのみ
PD充電には対応しているものの100Wのみとなっています。100WのPD充電器はGaN対応のものでも比較的重いので注意して下さい。
おすすめなタイプ
中級以上のゲーマー
プロセッサ、dGPUともにパフォーマンスが高いので中級以上のゲーマーにおすすめです。もし拡張したくなっても動画出力などのインターフェイスが背面にあるため、環境に応じて使い分けることができます。
動画も楽しみたい人
スピーカー性能に優れるため、動画も一緒に楽しみたい人に向いています。
おすすめできないタイプ
持ち運びでも使いたい人
本モデルだけでなくゲーミングパソコン全体に言えることですが、本体重量がかなりあるため持ち運びが多い人には不向きです。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i9にアップグレードができる他、ストレージをあえて下げたりすることもできます。特に注目はCPUでCore i9へのアップグレードが+9,900円となっています(2022/10/17時点)。パフォーマンスを重視する人はチェックしておいても良いでしょう。
実機レビューのまとめ

高いパフォーマンスを持つパソコンであると同時に、16:10のディスプレイを搭載することで作業性にも優れた一台になっています。
安く買う方法・コツ
Legion 770iに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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