LOQ 16IRH8のレビュー概要
エントリーゲーミングノート
LOQシリーズは2023年から登場したエントリーゲーミングノートパソコンです。
intel HシリーズプロセッサとGeForce RTX4050もしくは4060クラスを基本としたモデル構成になっています。
こんなタイプにマッチ
- PCゲームを始めたい人
簡易スペック表
発売日 | 2023年5月16日 |
CPU | Core i7-13620H Core i5-13420H Core i5-13500H |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | RTX3050 Laptop RTX 4050 Laptop RTX4060 Laptop |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 2555g |
Cinebench R20 | 5882pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
LOQ 16IRH8の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
LOQ 16IRH8の特徴
ここではLOQ 16IRH8の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intel Hシリーズプロセッサ搭載
本モデルのプロセッサには第13世代intelプロセッサが搭載されています。Hシリーズということもあり、非常に高いパフォーマンスになっています。
GPUはエントリークラス
GPUはRTX4050や4060が基本となっていることからも分かるようにエントリークラスとなっています。
専用のマウスが付属
ゲーミングパソコンとしては珍しく、専用のマウスが付属。ゲーミング用途の場合、買い換える人も多いとは思いますが予備用としてあっても嬉しいアイテムの一つと言えるでしょう。
LOQ 16IRH8の価格とコストパフォーマンス
価格は15~20万円が中心となっています。ディスプレイを含むスペックをライバル製品と比較して、コストパフォーマンスは並程度と言えるでしょう。
LOQ 16IRH8のスペック
今回レビューしたLOQ 16IRH8のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2023年5月16日 | |
製品名 | LOQ 16IRH8 | |
型式 | 82XW004VJP | |
サイズ | 277.6×359.6×21~25.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 2555g |
電源アダプタ | 540g | |
CPU | Core i7-13620H | |
GPU | GeForce RTX4050 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 144Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 60Whr |
公称値 | 8時間時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
LOQ 16IRH8のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は5882pts、シングルコア712ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第13世代かつHシリーズプロセッサを搭載していることもあり、パフォーマンスは非常に高いです。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は14000pts、シングルコア1857ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は3000MB/sを少し超える程度となっており、ノートパソコンとしては一般的なレベルです。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 14970 | 非常に快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ファン音が聞こえる |
CPUテスト時 | ファン音がはかなり大きい |
GPUテスト時 | ファン音がはかなり大きい |
LOQ 16IRH8のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 63.2% | 64.4% |
Adobe RGB | 47.7% | 47.7% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
LOQ 16IRH8の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 672.88 | 589.31 | 12 |
ポイント② | 503.46 | 438.07 | 12 |
ポイント③ | 618.78 | 530.17 | 12 |
ポイント④ | 475.15 | 466.13 | 12 |
ポイント⑤ | 312.73 | 359.05 | 18 |
ポイント⑥ | 122.74 | 81.61 | 12 |
通信スピードテストの評価
全エリアでダウンロードが100Mbpsを超えています。ルーターでの最も近い距離では600Mbpsを超える結果となり、非常に高いパフォーマンスと言えます。
LOQ 16IRH8のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。100Wのみですが、USB PD充電に対応しています。ただし、dGPUを搭載している関係上フルパフォーマンスが出せるわけではありません。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | × | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
LOQ 16IRH8の外観
天板にはLOQとLenovoのロゴが配置されています。ヒンジ部分のみブラックでカラーが異なります。
背面には大きなファンが設置されています。
開いた様子です。上下のベゼル幅は少し広め、左右は普通程度です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。一部キーは隣り合ってはいるものの、配置にクセはなく打ちやすい印象です。ゲーミングノートパソコンですが、エントリーモデルということもあってかキーボードに光る要素はありません。またテンキーを搭載しています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、1.8mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、20.04mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。
本体右側にはUSB Type-Aとカメラの電子シャッターが搭載されています。
本体左側にはUSB Type-Cとヘッドフォンジャックが搭載されています。
背面にはUSB Type-Aポートが2つ、イーサネットコネクタ、フルサイズHDMI、電源ポートが搭載されています。
本体の重量を測定したところ、2555gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、3095gとなりました。充電器単体では540gとなります。
LOQ 16IRH8のメリット・魅力
エントリーとしては十分なパフォーマンス
本モデルは位置付け的にPCゲーム初心者向けとなっており、そういった人に向けてとてもちょうど良いモデルとなっています。ライバル品と比較して、価格面で見ても安い部類に入る点も抑えておきたいポイントです。
USB PD充電(100W)に対応
ゲーミングノートパソコンの多くはdGPUを搭載するため、USB PD充電に非対応のケースがほとんどですが、本モデルは対応しており、外出先での充電の選択肢が増えるメリットがあります。
LOQ 16IRH8のデメリット・欠点
価格面でのメリットが小さい
本モデルは同じスペックのランクで見ると他社製品と比較して、安い部類には入るものの、同メーカーでよくある極端にコストパフォーマンスが高い、というところまではいきません。コスパを上げて行くなら、ノートパソコンよりもデスクトップの方がメリットが大きくなると言えるでしょう。
みんなの口コミ
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プロセッサ、グラフィックボード、高リフレッシュレートディスプレイと全てのバランスがエントリー向けに上手く取れたモデル。USB PD充電にも対応していたりと細やかな気遣いができている点も魅力です。
LOQ 16IRH8がおすすめな人
これからゲームを始めたい人
エントリーのゲーミングノートパソコンとしてはぴったりの一台。144Hzのディスプレイもあるため、FPSを必要とするゲームでも対応しやすいと言えます。
LOQ 16IRH8がおすすめではないタイプ
中級者以上の人
エントリー向けでは魅力がある一方で、中級者以上を前提にするとdGPUのパフォーマンスが物足りなく感じるかもしれません。同価格帯で狙うならやはりデスクトップか、よりパフォーマンスが欲しい場合は予算を20~30万円クラスに引き上げることをおすすめします。
LOQ 16IRH8のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルのポイントはdGPUに何を選択するかです。予算が許すならGeForce RTX4060 Laptopをおすすめします。
LOQ 16IRH8の実機レビューまとめ
LOQ 16IRH8を安く買う方法
LOQ 16IRH8に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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