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レビュー・評価の概要
Matebook 14はRyzen7 4800Hを搭載した超ハイパワーなモバイルノートパソコンです。ハイパワーでありながら、ゲーミングPCのようにゴテゴテした外観ではなく、金属素材を使用したスタイリッシュな見た目が特徴。高性能PCとしては本体が約1.5kgと軽くフットワーク軽く使える点も魅力です。
価格帯は10万円前半と手に入れやすい価格で絶対的な性能から見て、非常にコストパフォーマンスが高いノートパソコンです。
発売年度 | 2020年 |
プロセッサ | Ryzen7 4800H |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 14.0インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1460g |
Cinebench R20 | 4019pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではMatebook 14の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
HUAWEIの高性能モバイルPC
HUAWEIが2020年11月に発売したモバイルノートパソコンでAMD製の高性能プロセッサRyzen4000シリーズを搭載しています。Cinebench R20では4000ptsに近い性能が出ており、一般的なデスクトップPCを超える性能を持つPCとなっています。
3:2の2Kディスプレイ
Matebook 14は3:2のディスプレイを搭載しており縦の情報量が多いモデルとなっています(WindowsPCではこのアスペクト比は少ない)。インターネットサーフィンやWordでの文書作成などで強みを発揮します。
価格とコストパフォーマンス
Matebook 14は絶対的な性能から考えて非常にコストパフォーマンスが高いモデルです。金属調でスタイリッシュな見た目、Ryzen7 4800Hのプロセッサ、USB-PD対応している点を考えれば10万円前半(2021年3月23日時点)で買えるのは魅力的と言わざるを得ません。
スペック
今回レビューしたMateBook X Pro 2021のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 308×224×15.9mm | |
重量 | 本体 | 1460g |
アダプタ | 190g | |
CPU | Ryzen7 4800H | |
GPU | 内蔵グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14.0インチ |
解像度 | 2160×1440 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.0 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 11.4時間 |
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 4019 |
シングル | 468 | |
Cinebench R23 | マルチ | 9944 |
シングル | 1253 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3422.15 | 2732.09 |
SEQ1M Q1T1 | 2155.68 | 2449.27 |
RND4K Q32T16 | 1900.07 | 1638.28 |
RND4K Q1T1 | 49.08 | 155.56 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1884 | 動作困難 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] |
---|---|
sRGB | |
Adobe RGB |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
Matebook 14の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。結果、快適な通信速度が得られています。
1階部分

2階部分

USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
外観
天板はアルミニウム素材となっています。スペースグレイカラーとなっています。

背面です。センターにスリットが入っています。

開いた様子です。ベゼルが狭く画面占有率が高いことが特徴です。

最大開き角は150°となっています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

フロントカメラは本体に格納されています。

カメラを出した様子です。

キーボードです。

ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーボードから割返して測定した結果、17.9mmとなっています。またキーストロークは1.2mmとなっています。

タッチパッドはかなり大きめで横幅120mmとなっています。

電源ボタンには指紋認証を備えています。

本体右側です。USB-A×2を搭載しています。

左側はUSB-PD充電も可能なUSB-C、ヘッドフォンジャック、HDMIを搭載しています。

本体質量は1460gとなっています。

充電器込みでの重量は1650gとなっています。USB充電器単体では190gとなっています。

メリット・魅力
Ryzen7 4800H搭載でスタイリッシュ
Ryzen7 4800H搭載のパソコンとしてはスタイリッシュなモデル。見た目のスマートさとは裏腹に高性能なプロセッサが載っている点に魅力を感じます。
持ち運びも可能な重さ
Matebook 14は14インチノートパソコンとしては軽くはありませんが1.5kgと持ち出しできる重さになっています。USB-PD充電が可能なこともあり、付属品も合わせて持ち物を減らせるメリットがあります。

ディスプレイのアスペクト比が3:2
Matebook14で最も評価すべきポイントがアスペクト比です。3:2のディスプレイは非常に魅力的で縦方向の情報を多く取ることができます。ネットを見たり書類仕事が多い人にはぜひ活用してほしいディスプレイと言えます。
タッチパッドサイズが大きい
HUAWEIのノートパソコン全体に言えることですが、タッチパッドのサイズが大きくモバイルでマウス無しでも活用しやすい点が魅力です。
デメリット・欠点
持ち運びを前提にすると重い
本体重量が1.5kgのため持ち運びができないことはありませんが、向くかと言われると微妙です。Ryzen7 4800Hのパフォーマンスを必要とするソフトを使うならまだしもそうでないなら、13インチ、もしくは14インチの軽量モデルを検討する方が良いでしょう。
カメラを本格的に使うなら角度が気になる
フロントカメラは格納式となっているため角度が一般的なPCよりも下側からになります。カメラを多用する場合は、他のPCと角度が異なるので気を付けておきましょう。
おすすめなタイプ
モバイルでハイパワープロセッサが欲しい人
Matebook 14の魅力はなんといってもRyzen7 4800Hです。このスタイリッシュさで超ハイパワーな性能を持っており、まさに羊の皮を被った狼的な存在。USB-PD対応、持ち運びに十分許容範囲な大きさ(厚み)であることまで考えると唯一無二な存在となります。
おすすめできないタイプ
軽さを重視する人
Matebook 14はプロセッサの性能的に魅力的なモデルですが、1.5kgとなっており重量の面ではデメリットが目立ちます。その分プロセッサの性能が高いメリットがありますが、そこまでの性能を必要としないのであれば、Yoga Slim 750i Carbonを検討してください。
プロセッサのパフォーマンスは落ちますが、ほぼ同じ価格帯でディスプレイアスペクト比が16:10で1kgを切るモデルとなっています。
カスタマイズ・モデルの選び方
Matebook14はワンモデル展開のためカスタマイズは選べません。
実機レビューのまとめ

Matebook 14はRyzen7 4800Hプロセッサを搭載し、3:2ディスプレイの2Kディスプレイで高精細、かつ持ち運びが可能でUSB-PD充電が可能なまさに弱点のないモデルです。しかも、価格も相場から見ればかなり安めの設定。
Windowsパソコン単品としても狙い目ですが、HUAWEIスマートフォンを使っているのであれば、HUAWEIシェアを利用してより相乗効果を発揮して使うこともできるので、非常におすすめです。