※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
OMEN by HP 17-ck0036TXのレビュー概要
超高性能なゲーミングPC
OEMN by HP 17-c k0036TXは超高性能なゲーミングノートパソコンで、intel Core HシリーズとRTX30シリーズから選べるハイパフォーマンスな17インチとなっています。
さらに165Hzリフレッシュレートディスプレイや迫力のあるスピーカー、さらにネットゲームで重要なWi-Fiアンテナの強化が施されています。
こんなタイプにマッチ
- 一台で完結できるゲーミングが欲しい人
- クリエイトにも使いたい人
- 青軸キーボードが良い人
簡易スペック表
発売日 | 2022年1月19日 |
CPU | Core i7-11800H Core i9-11900H |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 1TB |
画面サイズ | 17.3インチ |
GPU | RTX3080 Laptop RTX3070 Laptop |
USB-PD | 非対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 2905g |
Cinebench R20 | 4004pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
OMEN by HP 17-ck0036TXの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
OMEN by HP 17-ck0036TXの特徴
ここではOMEN by HP 17-ck0036TXの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
高性能なプロセッサ
OMEN by HP 17-ck0036TXは、ゲーミングノートパソコンのカテゴリに該当するように、高い性能のCPUとGPUを搭載したモデルとなっています。シリーズの中でも最高グレードでは、Core i9とRTX3080の組み合わせとなっており、他のゲーミングPCと比べて最高峰なモデルと言えるでしょう。
165Hzリフレッシュレートの17.3インチディスプレイ
17.3インチの大きなディスプレイには165Hzリフレッシュレートディスプレイを搭載しており、FPSゲームをはじめ、滑らかな画面でゲームを楽しむことができます。もちろんゲーム以外でも高リフレッシュレートの恩恵は大きく、画面遷移やスクロールで快適な作業を行うことができます。
2×2アンテナで安定性が良い
ゲーミングPCでは通信安定性が要となりますが、本モデルでは2×2の高性能アンテナを搭載。テスト結果でも後述しますが、長距離であっても良好なデータが得られる結果となりました。
OMEN by HP 17-ck0036TXの価格とコストパフォーマンス
ハイパフォーマンスなモデルということもあり、最上位モデルのコストパフォーマンスは低めです。しかしながら、本モデルの魅力は廉価モデルのCore i7とRTX3070 Laptopの組み合わせの方です。こちらは価格と性能バランスを考えるとコストパフォーマンスが高いモデルとなっています。
OMEN by HP 17-ck0036TXのスペック
今回レビューしたOMEN by HP 17-ck0036TXのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年1月19日 | |
製品名 | ||
型式 | 17-ck0036TX | |
サイズ | 262×397.1×29.5mm | |
重量(実測) | 本体 | 2905g |
電源アダプタ | 1250g | |
CPU | Core i7-11800H | |
GPU | GeForce RTX3070 Laptop | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 17.3インチ |
解像度 | 2560×1440 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 165Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | V5.0 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 6セル |
公称値 | 最大5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
OMEN by HP 17-ck0036TXのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は4004pts、シングルコア579ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第11世代Core i7 Hシリーズプロセッサを搭載し、8コア16スレッドの威力は十分です。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は9693pts、シングルコア1477ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値は5000MB/sを超えており、超高速クラスです(ハイエンドモデルでも3000MB/sが主流のため非常に高速)。読み書きで性能不足を感じることはまずないでしょう。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 8764 | 快適 |
高品質 | 11707 | とても快適 |
軽量品質 | 13240 | 非常に快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | 常時ファン音が聞こえる |
CPUテスト時 | 大きくファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | 大きくファン音が聞こえる |
OMEN by HP 17-ck0036TXのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 98.5 | 101 |
Adobe RGB | 74 | 74.9 |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
OMEN by HP 17-ck0036TXの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 692.49 | 538.21 | 7 |
ポイント② | 606.64 | 476.84 | 6 |
ポイント③ | 697.95 | 526.62 | 8 |
ポイント④ | 474.17 | 498.12 | 7 |
ポイント⑤ | 472.5 | 391.26 | 6 |
ポイント⑥ | 282.78 | 180.23 | 6 |
通信スピードテストの評価
ルーター前で700Mbps近く、最長距離で280Mbpsとなりました。最短距離、最長距離どちらにおいても、過去計測の中でトップクラスの数値になっており、Wi-Fi性能の高さが伺えます。
OMEN by HP 17-ck0036TXのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。USB PD充電には非対応となっています。
OMEN by HP 17-ck0036TXの外観
天板にはOMENのロゴのみとシンプルなデザインになっています。
背面デザインもシンプルで、ファン用の通気口が見える程度。同色系でまとめられているため派手さはありません。
開いた様子です。左右のベゼルは狭いですが、上下は大きめになっています(特に下は広め)。ディスプレイは165Hzの高リフレッシュレートモニターが採用されています。
最大開き角は130°です。
キーボード全体です。テンキーレスの英字キーボードとなっています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.84mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.9mmとなっています。青軸が採用されているため、カチカチとした音が特徴になっています。キーストロークが深くて打ちやすい印象ですが、英字キーな点が人によって好みを左右するところです。
タッチパッド幅を計測したところ、125mmとなりました。タッチパッドは広め、かつサラサラとしているので操作性は十分です。
本体右側にはUSB Type-Aポートが二つ備わっています。
本体左側は電源プラグコネクタ、有線イーサネットコネクタ、USB Type-A、ミニディスプレイポート、フルサイズHDMI、USB Type-Cポート、ヘッドフォンジャック、SDスロットが備わっています。
背面は排熱用の通気口があります。
スピーカー性能は高く、高音から低音までしっかりと出ており音響を楽しめます。
本体の重量を測定したところ、2905gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、4155gとなりました。充電器単体では1250gとなります。
OMEN by HP 17-ck0036TXのメリット・魅力
高いパフォーマンスを持つ一台
ベンチマークの結果の通り、本モデルは非常に高いパフォーマンスを備えており、ノートパソコンとしてはトップクラスになっています。逆にこれ以上の性能を求めるなら、デスクトップを検討する方が良いでしょう。
優れたスピーカー性能
性能面でも優れるだけでなく、迫力のあるスピーカー性能を持つ点も魅力です。自宅で使う場合はもちろん、もし別環境で使うときにもスピーカーで妥協する必要がないのはメリットと言えます。
長距離でも安定したWi-Fi性能
2×2アンテナを搭載していることを特徴としていますが、実際にベンチマークしたテスト結果でも良好なデータが得られています。もちろん有線で繋ぐ方法が最も安定しますが、そうでないばしでも強いWi-Fi環境が作れる点がメリットと言えるでしょう。
青軸の特別感
キーボードには青軸が採用されており、カチカチとした打鍵感になっています。人によって好みが分かれるところではありますが、青軸でゲーミングPCならではの感覚を味わえます。
パームレストに指紋が付きやすい
写真の通り、黒のパームレスト部分に指紋が付きやすい欠点があるので注意が必要です。
OMEN by HP 17-ck0036TXのデメリット・欠点
青軸のため入力音がする点は人によって注意
メリットにもデメリットにもなる部分ですが、青軸はカチカチとした打鍵音が鳴ります。周囲に人がいる環境では迷惑になる可能性が高く、おすすめできません。
ACアダプタが非常に大きい
ハイパフォーマンスなプロセッサを搭載していることもあり、ACアダプタがとにかく大きいです(これだけで軽量パソコン並の重量)。ノートパソコンで持ち運べることが利点ですが、アダプタを考えると実際に持ち運ぶのはかなり難しいと言わざるを得ません。
みんなの口コミ
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プロセッサ、ディスプレイ、スピーカー、Wi-Fiどれをとっても十分以上のパフォーマンスで満足度の非常に高い一台。17.3インチで電源アダプタが大きい点だけがデメリットですが、このモデルを買う時点で据え置き利用が前提だと思うので、あまり気にする必要はないかも知れません。むしろ据え置きを前提とした電源アダプタ(背面にゴム足がある)になっており、置き場所に困らない点がメリットに感じるほどです。
女性目線の口コミ
普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。
女性目線のコメント
- かなり重く持ち運びが大変
- カチカチ鳴るキーボードは使いづらそう
OMEN by HP 17-ck0036TXがおすすめな人
ノートパソコンで最高のスペックが欲しい人
intel HシリーズプロセッサとRTX30の中でも上位のモデルが搭載されているため、ゲーミングノートパソコンとしては最高峰です。価格もトップクラスですが、その分満足度は高くなるでしょう。
OMEN by HP 17-ck0036TXがおすすめではないタイプ
持ち運びを前提としたゲーミングが欲しい人
本PCは17インチであることに加え、高パフォーマンスなプロセッサを回すために大きな電源ユニットが必要になります。総重量を考えると、こまめな持ち運びには向かないでしょう。
OMEN by HP 17-ck0036TXのカスタマイズ・モデルの選び方
OMEN by HP 17-ck0036TXのシリーズラインナップにはCore i7もしくはCore i9と、RTX3070と3080 Laptopから選ぶことができます。高いパフォーマンスのモデルも魅力的ではあるものの、個人的には最も廉価なモデルがおすすめ。もしそれ以上のモデルを求めるなら、ノートパソコンではなくデスクトップをディスプレイを含めて検討する方がコストパフォーマンスが圧倒的にアップすると考えられます。
OMEN by HP 17-ck0036TXの実機レビューまとめ
OMEN by HP 17-ck0036TXを安く買う方法
OMEN by HP 17-ck0036TXに限らず、日本HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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