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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
HP Pavilion eh-0000はHPらしい本体デザインの優れた15インチノートパソコンです。本体のコンパクトさ、狭いベゼル、カラーリングと同価格帯の中ではずば抜けて魅力的な外観となっています。
さらにAMD Ryzen4000シリーズを搭載しており、最廉価グレードのRyzen3 4300Uでも十分なパフォーマンスを発揮。できる限り低価格帯でデザインと性能のバランスが取れたパソコンが欲しい人にとって魅力的な端末です。
パソコンをあまり使わない、でもデザインと安さにこだわりたいという人にはこれ以上ないほどぴったりなモデルです。
発売年度 | 2020年 |
プロセッサ | Ryzen3 4300U Ryzen5 4500U Ryzen7 4700U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | 内蔵グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1700g |
Cinebench R20 | 1639pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではPavilion 15-eh0000の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
低価格帯から購入できる15インチ
Pavilion eh-0000はRyzen4 4300Uが最廉価グレードになりますが、税込6万円台から購入することができます。15インチパソコンのエントリーモデルは低価格帯が多いですが、その中でも性能とのバランスを考えた時に非常に魅力的な存在です。今回検証しているRyzen3モデルでも十分実用的な性能を持っていることを確認できました。
優れたデザイン
エントリーモデルのノートパソコンは国内でも海外メーカーでも厚く、野暮ったいデザインが多く見受けられる中、HP Pavilion eh-0000の外観はまとまっておりとても魅力的。6万円台から買えるノートパソコンとは思えないほどです。
デュアルメモリ
パソコンのメモリは同じ容量でもシングルかデュアル化によって性能が変わります。基本的にデュアルモデルの方が値段が高いモデルに搭載される中、15-eh0000はなんと6万円台ながらデュアルメモリとなっており、パフォーマンスを発揮しやすくなっています。
Wi-Fi6に対応
無線の最新規格であるWi-Fi6に対応しています。
価格とコストパフォーマンス
高いパフォーマンスを持ちながら、6万円台から購入できる価格が魅力の一台。コスパが良いので、初心者から2台目餅までおすすめできる一台です。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたPavilion 15-eh0000のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 234×360×17.9~20.0mm | |
重量 | 本体 | 1700g |
アダプタ | 295g | |
CPU | Ryzen3 4300U | |
GPU | AMD Radeonグラフィックス | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | – |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 1639 |
シングル | 425 | |
Cinebench R23 | マルチ | 3929 |
シングル | 1092 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2276.83 | 1012.16 |
SEQ1M Q1T1 | 1047.43 | 1012.13 |
RND4K Q32T16 | 589.61 | 433.72 |
RND4K Q1T1 | 42.26 | 129.91 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1832 | 動作困難 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 583.35 | 483.05 | 7 |
ポイント② | 496.69 | 398.27 | 7 |
ポイント③ | 454.75 | 366.56 | 7 |
ポイント④ | 551.85 | 445.73 | 7 |
ポイント⑤ | 454.75 | 366.56 | 7 |
ポイント⑥ | 551.85 | 445.73 | 7 |
通信スピードテストの評価
今回のテストの結果、1戸建て環境において全てのエリアで安定した数値が得られる結果となりました。6万円台のノートパソコンとして安定度は抜群と言えるでしょう。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
今回購入したカラーはブルーです。落ち着いた色合いとなっています。センターマークは鏡面となっています。

背面はセンターにパンチングタイプの通気口があります。またスピーカーは下部に設置されています。

開いた様子です。価格帯の割にベゼルが狭いことが特徴です。なおタッチパネルに対応しています。

最大開き角は約130°となっています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

フロントカメラです。IRカメラはありません。

キーボード全体です。独立型でうち安くなっています。

ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、17.2mmとなりました。また、SINWAのデップスゲージでキーストローを測定したところ、1.2mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、116mmとなりました。

本体右側には電源ポート、USBポート、ケンジントンロックがあります。

本体左側にはフルサイズHDMI、USB-A、USB-C、microSDスロットがあります。

本体の重量を測定したところ、1700gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1995gとなりました。充電器単体では295gとなります。

メリット・魅力
低価格なのに高性能かつデザイン性が高い
ベンチマークの結果から見てもわかるように、Ryzen3 4300Uプロセッサが強力でCinebench R20のスコアが2000を超えています(第11世代Core i7並)。そのため処理能力としては十分な力を持ちます。さらに本体も色合い、仕上がりともに非常に良く、税込6万円台からという価格とは思えない構成になっています。
十分なインターフェイス
昨今のパソコンはインターフェイスを削る傾向にありますが、15インチモデルということもあって、フルサイズHDMI等も搭載しています。
キーボードの打ち心地が良い
値段が安いモデルはキーボードの打ちごこちが悪いモデルも多い中、15-eh0000はしっとりとしていてカチャカチャ鳴らない打鍵感になっています。6万円台PCとしてはとても良い出来と言えます。
ベゼル幅が狭く高級感がある
15インチエントリーモデルは価格がベゼル幅に直結するケースが多いですが、このモデルは上下左右ともに狭くなっているため安っぽさがありません。
デメリット・欠点
ディスプレイがかなり反射する
ほとんど弱点のないPavilion 15-eh0000ですが、唯一ハッキリと言える弱点がディスプレイの反射です。今まで見てきたノートパソコンの中でも、反射率が高く映り込みます。必要に応じて、反射防止フィルムを検討しておくほうがよいでしょう。
おすすめなタイプ
15.6インチを探している人におすすめ
Pavilion 15-eh0000は15インチの大きめパソコンを探している初心者の人におすすめです。価格帯に対して性能が高く、かつデザインも優れているため満足度が高くなるでしょう。
おすすめできないタイプ
動画編集をする人
一般的な処理能力はRyzen3 4300Uでも十分ですが、動画編集までは厳しいです。その場合はGPU搭載のノートパソコンを検討してください。
非光沢ディスプレイが良い人
Pavilion 15-eh0000の光沢ディスプレイの反射はノートパソコンの中でもトップクラスです。フィルムを貼ったりするのが苦手な人は最初から非光沢モデルを選ぶようにしましょう。その場合は、mouse B5-R5がおすすめです。
カスタマイズ・モデルの選び方
Pavilion 15-eh0000はプロセッサの性能ごとに異なる3種類があります。高性能になるほど、ハードディスク容量が増え最大1TBとなります。ただし、容量が欲しい人は別にして、実用だけの問題であれば、最廉価グレードのRyzen3 4300Uモデルで十分です。
それより高いモデルはより快適に使いたい人が選ぶべきですし、グラフィックスを求めるのであれば同価格帯でも、K5などGPU搭載のモデルを選ぶ方が無難です。
実機レビューのまとめ

Pavilion 15-eh0000は15インチのノートパソコンの中でコストパフォーマンスがよいモデル。外観にも拘りたい人はこのモデルを買っておけば間違い無いでしょう。
タッチパネルにも対応しているので直観的に操作がしやすく初心者の人でもおすすめです。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
Pavilion 15-eh0000に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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