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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
Pavilion Aero Laptop13-be0000はこれまでにはなかった「低価格・軽量」を両立したモデルになっています。
さらにRyzen5000シリーズプロセッサを搭載することで本体パフォーマンスとしては十分。カラーバリエーションも白とピンクベージュの2色展開で好みに合わせて選びやすい構成になっています。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Ryzen5 5600U Ryzen7 5700U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256~512GB |
画面サイズ | 13インチ |
GPU | Radeon AMDグラフィックス |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 960g |
Cinebench R20 | 3540pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
1kg切りの軽量ノートパソコン
Pavilion Aero Laptop13は、超軽量をアピールポイントとしているように1kgを切った軽量ノートパソコンとなっています。実際に持ってみると、その軽さに驚きます。
Ryzen5000シリーズプロセッサでハイパフォーマンス
他社含め、これまで1kgを切る軽量ノートパソコンはintelプロセッサが多かったですが、本モデルではRyzen5000シリーズプロセッサが搭載されています(Ryzen5から選択可能)。マルチコアの性能はデスクトップに迫るパフォーマンスとなっています。

10万円以下から購入可能
超軽量、かつ高性能でありながら、本体価格は10万円以下から購入可能となっています。構成を考えると破格と言えるほどの値段設定になっています。
16:10の縦長アスペクト比
本モデルの特徴的なポイントが16:10の縦長なディスプレイ(昨今は16:9が主流)。これにより縦長で情報が取りやすくなり、Wordでの書類作成やネットサーフィンが効率的にこなせます。
可愛いカラーバリエーション
軽量ノートはこれまで男性向けのかっこいいデザイン主流でしたが、Pavilion Aero Laptop13は白やピンクの可愛いカラーバリエーションを取り揃えています。
価格とコストパフォーマンス
1kg切りのノートパソコンは10万円を超えることが多かったため、Pavilion Aero Laptop13はある意味価格ブレイカー的な存在となっています。
Ryzen5000シリーズプロセッサのパフォーマンスが非常に高いため、スペック面から見てもコストパフォーマンスは抜群です。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたPavilion Aero Laptop13-be0000のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2021年 | |
サイズ | 209×298×16.9mm | |
重量 | 本体 | 960g |
アダプタ | 310g | |
CPU | Ryzen7 5800U | |
GPU | AMD Radeonグラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 3セル |
公称値 | 10.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3540 |
シングル | 549 | |
Cinebench R23 | マルチ | 7553 |
シングル | 1381 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3106.86 | 1560.90 |
SEQ1M Q1T1 | 1770.08 | 1588.36 |
RND4K Q32T16 | 936.97 | 537.04 |
RND4K Q1T1 | 35.14 | 117.09 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2012 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100.0 | 108.1 |
Adobe RGB | 77.6 | 80.1 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 647.12 | 602.81 | 5 |
ポイント② | 604.16 | 421 | 6 |
ポイント③ | 620.19 | 587.19 | 5 |
ポイント④ | 657.34 | 573.63 | 6 |
ポイント⑤ | 618.95 | 502.34 | 6 |
ポイント⑥ | 357.27 | 301.94 | 15 |
通信スピードテストの評価
最長距離で300Mbpsを超えており、非常に高速な結果が得られています。ここまでのレベルの安定性を持つものは少ないので、大きなメリットと言えるでしょう。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
今回レビューしたのはセラミックホワイトです。このカラーは他の機種でも採用されている色ですが、柔らかい白で上品さがあります。センターにはHPのロゴがメッキで配置されています。メッキ部分には段差がついています。

背面も天板同様セラミックホワイトとなっています。通気口は小さく、主張はあまりありません。スピーカーは背面の両サイドにあります。

開いた様子です。ベゼル幅は狭く、モダンさを感じます。フロントカメラの物理シャッターはありません。

最大開き角は135°となっています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。独立キーになっています。エンターキー右側にhomeボタンをはじめとした配列が並んでいる点が一般的なキーボードと異なります。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.08mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。キーは独立しており、かつキーストロークがしっかりとあるため打ちやすいです。静音タイプなので入力時にカチカチとした音が鳴ることもありません。

タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。タッチパッドは幅が115mmもあり、13インチパソコンとしては大柄。食感はサラサラでタッチパッド単体でも使いやすいです。

本体右側にはDCプラグコネクタ、USB Type-A端子があります。

本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-C端子、ヘッドフォンジャックがあります。

スピーカーは背面の両サイドにあります。中高音域はかなり聴きやすいですが、低音はあまりありません。

本体の重量を測定したところ、960gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1270gとなりました。充電器単体では310gとなります。

メリット・魅力
コスパ抜群の超軽量ノートパソコン
Pavilion Aero Laptop13は非常にコストパフォーマンスに優れたノートパソコンです。2022年4月時点で1kg切りかつ、10万円未満の13インチノートパソコンはない時点で選ぶ価値があります。
パフォーマンスは十分
本モデルはRyzen5 5600UもしくはRyzen7 5800Uから選ぶことができますが、低グレードのRyzen5でもCinebench R20の結果は3000ptsを超えており、能力が非常に高く、一般的な処理で困ることはまずないと言えます。
カラーバリエーションが豊富で選びやすい
Pavilion Aero Laptop13は他社にはない柔らかい色合いが特徴です(他社の軽量ノートはどちらかといえば男性向けデザインが多く、かっこよさを重視している傾向)。男性でも女性でも選びやすいカラーラインナップを取り入れています。
インターフェイスは多いがゴテゴテしていない
USB Type-A、USB Type-C、フルサイズHDMIを備えていますが、USB Type-A端子は使わない時にカバーがかかるタイプのため、側面がすっきりしています。
ベンチマークでも比較的静か
Ryzen5 5600Uはベンチマークの結果通り、デスクトップに比肩するような数値を出していますが、ベンチマークでは比較的静かでした。人が大勢いる環境でも使いやすいでしょう。
デメリット・欠点
ロゴが大きくアピール感が強い
背面のHPのロゴが本体に対して大きく、アピール感が強く感じました。もう少し小さくするか、プレミアムロゴを採用して欲しかったです。
標準電源はUSB Type-Cではない
本体に付属する標準電源はUSB PDによる給電ではなく、DCプラグタイプになっています。
おすすめなタイプ
外出先へ持ち運びが多い人
本体が軽量なため、持ち運びが非常に楽です。営業で使う人にピッタリマッチします。
パソコンを初めて買う大学生
最もおすすめなのはパソコンを初めて買う人です。本体が軽量で持ち運びしやすく、講義やゼミに持って行きやすいこと、16:10のアスペクト比のため書類が縦長表示できて使いやすい(Wordが使いやすい)ことなどが挙げられます。
おすすめできないタイプ
動画編集や画像編集をする人
Ryzenプロセッサは高性能ですが、しっかりど動画編集や画像編集するなら外部GPUを持たないためおすすめできません(ただし、軽い動画編集程度なら問題ありません)。
カスタマイズ・モデルの選び方
Pavilion Aero Laptop13を購入する場合、注意するべきはWindows 11 HomeとProどちらにするか、プロセッサはRyzen5 5600UとRyzen7 5800Uのどちらにするかが挙げられます。まず一般用途であれば、Windows Homeで十分、またプロセッサもRyzen5 5600Uで事足ります。
Ryzen7プロセッサは余裕を持って使いたい人向けですが、フルにパフォーマンスを使い切れることは普通の人にはまずないと思うので、オーバースペックと言えるでしょう。
実機レビューのまとめ

軽量かつハイスペックなので、外出先に持ち出す用のノートパソコンを探している人にとってははっきり買いと言えるモデルです。
特にこれからパソコンを買おうとしている大学生や営業周りでPCを持ち運ぶ人におすすめです。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
Pavilion Aero Laptop13-be0000に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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