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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
本モデルは同メーカーの中でもスタンダードに位置する15インチのノートパソコンです。
比較的薄型で持ち運びしやすいことや、この価格帯では珍しいタッチパネルを搭載していることが特徴です。
発売年度 | 2023年 |
プロセッサ | Core i5-1355U Core i7-1355U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256~512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1705g |
Cinebench R20 | 2995pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではHP Pavilion Laptop 15-eg3010TUの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intelプロセッサ搭載
本モデルはintel第13世代プロセッサを搭載しています。モバイル向けの省電力タイプではあるものの、後述のベンチマーク結果の通り高いパフォーマンスが得られており、実用性は十分です。
タッチパネル搭載
スタンダードモデルとしては珍しくタッチパネル搭載モデルとなっています。初心者でも直感的に操作できるメリットがあります。
10万円前半で購入可能
本体価格は10万円台からでタッチパネル搭載のノートパソコンとしてはコストパフォーマンスに優れています。
価格とコストパフォーマンス
15インチのノートパソコンという観点では決してコストパフォーマンスが高いわけではありませんが、タッチパネルを搭載したモデルということを前提にするとコスパはグッと向上します。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたHP Pavilion Laptop 15-eg3010TUのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
サイズ | 234×360×20mm | |
重量 | 本体 | 1705g |
アダプタ | 265g | |
CPU | Core i7-1355U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 7.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2995 |
シングル | 728 | |
Cinebench R23 | マルチ | 6871 |
シングル | 1803 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3004.07 | 1642.96 |
SEQ1M Q1T1 | 2275.43 | 1619.09 |
RND4K Q32T16 | 476.68 | 370.21 |
RND4K Q1T1 | 70.05 | 122.10 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2423 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 67.2 | 68.2 |
Adobe RGB | 50.6 | 50.6 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 582.74 | 557.1 | 15 |
ポイント② | 377.23 | 460.33 | 18 |
ポイント③ | 543.60 | 556.62 | 15 |
ポイント④ | 577.84 | 550.89 | 23 |
ポイント⑤ | 312.01 | 292.32 | 17 |
ポイント⑥ | 157.04 | 141.91 | 19 |
通信スピードテストの評価
全エリアで100Mbpsを超えるパフォーマンスが出ており、十分な性能と言えるでしょう。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | Anker 736 Charger |
外観
今回レビューしたのはフォグブルーのモデルです。落ち着いたカラーでビジネス用途にも使えそうです。

背面の通気口はパンチングタイプで、主張は小さめです。

開いた様子です。ベゼル幅は昨今のPCでは並程度です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。全てのキーが独立しており、打ちやすくなっています。またテンキーを搭載します。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.28mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.2mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、115mmとなりました。

本体右側には電源ポート、USB Type-Aポート、セキュリティロックを備えます。

本体左側にはフルサイズHDMIポート、USB Type-A、USB Type-C、ヘッドフォンジャックを備えます。

本体の重量を測定したところ、1705gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1970gとなりました。充電器単体では265gとなります。

メリット・魅力
全部入りの割に低コスト
Pavilion Laptop 15-egは10万円台からという比較的低価格な設定でありながら、タッチパネルまで備えるモデルです。インターフェイスも含め、光学ドライブを除けばほぼ全て網羅しているので全部入りの中ではコスパに優れると言えるでしょう。
初心者でも扱いやすいタッチパネル
本モデルは特にPC初心者向けなスペックですが、中でもタッチパネルに対応している点が魅力。PCが得意でない初心者だからこそ、タッチパネルにより直感的に使えるのは大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット・欠点
色域カバー率が低め
カラーテストの結果から、色域カバー率は低めです。色を重要視するクリエイティブな作業には向かないので注意して下さい。
アスペクト比が16:9である
ディスプレイアスペクト比が16:9であるため、最近多い16:10と比べると書類作成やネットサーフィンでの効率がどうしても落ちてしまいます。
PCを買う目的がこれらである場合は、低価格帯のノートパソコンの中から16:10のモデルを探すことをお勧めします。
おすすめなタイプ
初めてPCを買う人
メリットでも書いた通り、コストやタッチパネルを搭載している点から、始めてノートパソコンを買う人にお勧めしたいモデルとなっています。
おすすめできないタイプ
自宅外への持ち運びがある人
比較的薄型のノートパソコンとはいえ、15インチということもあり重さは1.5kgを超えてきます。またバッテリー持続時間もあまり長くはありません。
もし常に持ち運びするなら14インチ以下で1.2kg以下のノートパソコンをおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i5、メモリ8GBモデルからのスタートとなっています。個人的にはメモリを16GBにしておく方が将来的に長く使えると感じますが、その場合低価格なポイントが失われるため、予算に応じて選ぶようにしましょう。
実機レビューのまとめ

本モデルは10万円台から購入できるノートパソコンとしては適度な価格、しっかりと使えるスペック、そして初心者でも使いやすいタッチパネルとうまくまとまった一台です。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
HP Pavilion Laptop 15-eg3010TUに限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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