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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
HPから発売されているintel第10世代のプロセッサを搭載したフラッグシップモバイルノートパソコンです。モバイル用のCPUとなっているため、プロセッサの性能としては並ですが高いデザイン性や覗き見防止のプライバシーガード、SIMフリーで使える通信モジュールが選べるなど魅力的なモデルです。
また2in1パソコンでタブレットとしても利用でき、かつスタイラスペンが純正で付属するため、クリエイティブな使う方の他、ちょっとした資料の書き込みもできるモデルです。
フラッグシップモデルのため価格は高めですが、その代わり弱点がなく、万人におすすめできるノートパソコンとして仕上がっています。
発売年度 | 2019年 |
プロセッサ | Core i5-1035G4 Core i7-1065G7 |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB SSD OPTANEメモリ選択可 |
画面サイズ | 13.3インチ |
GPU | Iris Plus グラフィックス |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 対応 |
重量 | 1265g |
Cinebench R20 | 1030pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではSpectre x360 aw-0000の一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
高いデザイン性
SpectraシリーズはHPのノートパソコンの中でもフラッグシップに位置付けられるモデルとなっており、高いデザイン性を誇ります。パッと見て、高級グレードとわかる外観はSpectreならでは言えるでしょう。
モバイルノートとして必要な機能がほぼ選べる
Spectreはモバイルノートで要求される薄型、軽量という基本的な性能に加えて、プライバシーガードやSIMフリーとして使えるWWANモジュールを選択することができます。そのため、おしゃれな外観だけでなく実用的な機能も持ち合わせたモデルと言えます。

コストパフォーマンスが意外と高い
Spectre x360 13 aw-0000はモバイルノートとしてはフラッグシップに当たるので、価格が高いことは間違い無いのですが、搭載されている機能、付属のスタイラスペンを考えるとコストパフォーマンスが高い機種になります(同系統で国産モデルを選ぶと30万円弱くらいの想定)。できるだけ高機能なモデルを低価格で手に入れたい場合にはSpectre x360は魅力的なモデルになります。
価格とコストパフォーマンス
Specrtre x360 13は高価格帯に位置するモデルで、10万円を超える価格からスタートする機種です。プロセッサの絶対的な性能から考えれば高めの設定ですが、プライバシーガードやスタイラスペンが付属すること、2in1であることを考慮すれば値段に対して満足度が高いモデルと言えるでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたSpectre x360 13 aw-0000のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2019年 | |
サイズ | 307×194.5×16 mm | |
重量 | 本体 | 1265g |
アダプタ | 295g | |
CPU | Core i7-1065G7 | |
GPU | Iris Plus グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.0 | |
モバイル通信 | 対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 4セル |
公称値 | 22時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 1030 |
シングル | 399 | |
Cinebench R23 | マルチ | 2771 |
シングル | 1100 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2859.73 | 1655.56 |
SEQ1M Q1T1 | 1331.87 | 1046.58 |
RND4K Q32T16 | 331.99 | 275.56 |
RND4K Q1T1 | 124.92 | 118.51 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1370 | 動作困難 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
Spectre x360 aw-0000の通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPV6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。結果、快適な通信速度が得られています。
1階部分

2階部分

USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
外観
天板です。今回レビューしたのはアッシュブラックです。

綺麗な見た目でエッジには加工が施されています。

背面です。センターに通気口、さらにスピーカーを備えています。

開いた様子です。光沢で16:9のディスプレイになっています。

タブレットモードにした様子です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボードです。一番右側にhomeやpg upなどのボタンが割り当てられています。

キーピッチはミツトヨのデジタルノギスで2つのキーを計測し割返して測定したところ17.3mmでした。またキーストロークは1.3mmとなっています。

タッチパッドはさらさらとしており、非常に使いやすいです。幅は111mmとなっています。

パームレストはプラスチック素材となっています。なお指紋認証はパームレストにあるタイプです。

本体左側です。ヘッドフォンジャックとUSB-Aポートがあります。エッジ部分には電源ボタンも備えています。

本体右側です。USB-C、カメラの物理スイッチmicroSDスロットがあります。

スタイラスペンと並べた様子です。

本体の質量を測定した様子です。結果1265gとなりました。

充電器を含む質量を測定した結果1560gとなりました。充電器単体では295gとなります。

メリット・魅力
優れたデザイン性
Spectra x360 13 aw-0000の魅力はなんといっても、その優れたデザイン性にあります。海外資本のパソコンメーカーは細かいところの寸法まで行き届いてないケースが散見されますがHPに限ってはそういったことはほぼない上に、このモデルはマスターピース(最高傑作)としてブランドを確立しているため、魅力的なデザインが魅力です。
電源の取り回しが便利
Spectra X360 13 aw-0000は電源ケーブルが角から出るタイプになっています。真横から出ないため、スペースに余裕を出すことが出来ます。

2in1でスタイラス入力も可能
純正付属のスタイラスペンがあるため、ペン入力にも向いています。ペン自体の追従性もそれなりに高く、資料への書き込みなど軽く入力したい場合に気軽に使えるメリットを持っています。
LTEモデルの選択が可能
Spectra x360 13 aw-0000はLTEモデルの選択が可能になっています。5Gモデルもラインナップにはありますが、実質的に格安SIMで5Gが普及していないことを考慮するとそこまでは必要ないものの、LTEモデルが選択できること自体が大きなメリットです。
OPTANEメモリ搭載でより高速化
モバイルノートパソコンとしては珍しく、OPTANEメモリを搭載しています。OPTANEはHDDの高速化デバイスのイメージですが、本機はSSDにOPTANEの組み合わせなので、SSDのリード値よりも体感的に高速化しています。主観的な印象ですが、特にアプリ立ち上げ時のスピードが異なるためソフトウェアのオンオフが多い人にとっては魅力的です。
プライバシーモード搭載
横から覗き見防止できるプライバシーモードを搭載しています。これにより、ビジネス文書など他の人から見られたくない画面を保護することが出来ます。
性能から考えれば価格が安い
Spectra x360 13 aw-0000はHPのマスターピースという位置付けだけあって、モバイルノートパソコンとしては高価格帯に入りますが性能を考えれば意外とコストパフォーマンスが高いモデルです。特にCore i7-1165G7、16GB、OPTANE、そしてスタイラスペンが付属しているので、高いですが十分お金の出す価値のあるモデルと言えるでしょう。
デメリット・欠点
意外と重量がある
13インチノートパソコンとして最も残念なのは、1.2kg台の重量。13インチの高級モデルは軒並み1kgを切る傾向にあるので、モバイル性の点でデメリットとなります(ただし、一般的なノートパソコンよりは軽いです)。
アスペクト比が16:9
Spectra x360 13 aw-0000の画面アスペクト比は16:10となっています。個人的には16:10や3:2の方がモバイルノートPCでは縦の情報量が多くなるためおすすめです。
おすすめなタイプ
基本的に万人にお勧めできるモデル
Spectra x360 13はノートパソコンを探しているほとんどの人におすすめできる弱点のないモデルです。満足度が高い分、価格が高いというデメリットはあるものの、これを買っておけばまず困ることはないでしょう。
見た目のカッコイイパソコンが欲しい人
マスターピースの名前の通り、見た目がかっこいいためそれだけで所有欲が満たされるパソコンです。HPに限らず他メーカーで見ても圧倒的なデザイン性の高さとなっています。
モバイル向きなスタイラス付きPCを手に入れたい人
2in1ノートパソコンは一般的にヒンジ部分に強度を持たせる設計になるため、重くなる傾向があります。ところがこのノートパソコンは本体重量が1.2kg台となっており比較的軽量。その上で追従性の良いスタイラスペンを持っています。
SIMフリーモデルが欲しい人
Spectra x360 13 aw-0000はSIMフリーモデルがあります。4G LTE、5Gモデルの両方があるので自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
おすすめできないタイプ
安いパソコンが欲しい人
Spectre x360 aw-0000は優れた万能ノートパソコンですが、その分、安いノートパソコンが欲しい人には向きません。同じようなモデルで安いパソコンを探している場合は、LenovoのIdeaPad Flex 550シリーズをおすすめします。ただ、ディスプレイなどの品質を考えれば、個人的にはお金を出してもSpectra x360 13 aw-0000がおすすめです。
カスタマイズ・モデルの選び方
ハイエンドモデルなので、中途半端に購入するよりも予算が許すならCore i7モデルの購入をおすすめします。その場合、自動的にOPTANEメモリの構成になるため、プロセッサの性能+メモリの読み込み速度向上が期待できます。WWAN(通信モジュール)は必要に応じて選びましょう。ただし、2021年1月下旬登場予定の5Gは現実的に見てMVNOの普及がまだまだなので選ぶ価値はないと考えます。
実機レビューのまとめ

HPのモバイルノートのフラッグシップモデルだけあって、とにかくかっこいい見た目が特徴のパソコン。外見だけでなく、中身も万能選手になっているので、ほとんどの人におすすめできるモデルです。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
Spectre x360 aw-0000に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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