※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Spectre x360 14-ef0000のレビュー概要
優れたデザインの2in1
第12世代のintelプロセッサを搭載したかっこいい2in1ノートパソコンです。
見た目の高級感を保ちつつ、軽量性も確保されているため、外出先へ持ち出して作業する場合にも便利な一台となっています。
こんなタイプにマッチ
- 持ち運びが多い人
- ペンが欲しい人
- 動画を見る人
簡易スペック表
発売日 | 2022年9月2日 |
CPU | Core i7-1255U Core i5-1235U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 13.5インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1350g |
Cinebench R20 | 2461pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Spectre x360 14-ef0000の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
Spectre x360 14-ef0000の特徴
ここではSpectre x360 14-ef0000の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代プロセッサ搭載
本モデルは第12世代のintelプロセッサを搭載しています。当サイトでも繰り返し言っていますが、第12世代は大きくパフォーマンスアップしており、ノートパソコンでも十分な性能を誇ります。
3:2で作業性の良いディスプレイ
数年前のモデルと異なり、本モデルでは3:2の縦長ディスプレイが採用されています。これにより、ネットサーフィンや書類作成の効率化が可能になっています。
優れたデザイン
Spectreは過去モデルから一貫して、とにかくデザイン性が優れることが特徴。本体の質感、エッジの処理など細やかな部分まで配慮が行き届いた外観になっています。
Spectre x360 14-ef0000の価格とコストパフォーマンス
本体は17万円台からとなっています。パソコンのスペックだけで見ると高めですが、軽量性、2in1、外観のデザイン性、アクティブペンが付属することを考慮すると安すぎると感じるほどです。
Spectre x360 14-ef0000のスペック
今回レビューしたSpectre x360 14-ef0000のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年9月2日 | |
製品名 | Spectre x360 14-ef0000 | |
型式 | 14-ef0014TU | |
サイズ | 299×220×16,5mm | |
重量(実測) | 本体 | 1350g |
電源アダプタ | 300g | |
CPU | Core i7-1255U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13.5インチ |
解像度 | 3000×2000 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 最大11時間30分時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Spectre x360 14-ef0000のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2461pts、シングルコア596ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20では2400ptsを超えており、ノートパソコンとしては十分なパフォーマンスと言えるでしょう。一般的なオフィスソフト利用で困ることはまずないと言えます。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は5914pts、シングルコア1624ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は6400MB/sを超えており、非常にスピーディです。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2594 | やや重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が少し聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が少し聞こえる |
Spectre x360 14-ef0000のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100% | 150.9% |
Adobe RGB | 95.9% | 111.9% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Spectre x360 14-ef0000の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 540.68 | 136.17 | 13 |
ポイント② | 311.35 | 109.83 | 14 |
ポイント③ | 535.59 | 32.48 | 13 |
ポイント④ | 382.82 | 201.96 | 14 |
ポイント⑤ | 199.81 | 12.31 | 13 |
ポイント⑥ | 291.46 | 158.88 | 14 |
通信スピードテストの評価
ベンチマークテストをしたところ、ダウンロード数値については全てのエリアで安定した数値が得られていますが、アップロードでは少しバラつきが見られました。
Spectre x360 14-ef0000のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20Wではより容量が大きいものを使うよう警告が出ました。30W以上は充電ができるものの、こちらもHP純正アダプタを使うように警告表示されます。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
Spectre x360 14-ef0000の外観
天板はHPのロゴのみでシンプル。エッジのメッキが正面からも見えるので高級感があります。
背面も天板と同様の素材になっています。
開いた様子です。上下のベゼルは大きめではあるものの、左右は狭めになっています。フロントにはIRカメラを備え、かつ物理シャッターも備えます(キーボードで操作します)。
テントモードにした様子です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。全て独立キーになっています。深さも適切で打ちやすい印象を受けました。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、1.3mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、19.34mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、126mmとなりました。
本体右側にはUSB Type-Cポートを2つ備えます。
本体左側にはUSB Type-Aポートを備えます。
本体の重量を測定したところ、1350gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1650gとなりました。充電器単体では300gとなります。
本体にはペンが付属します。
さらに電源アダプタを直接コンセントへ接続する用のアダプタも付いてきます。
Spectre x360 14-ef0000のメリット・魅力
デザイン性は同価格帯ではピカイチ
何度も繰り返しになりますが、この価格帯の2in1でのデザイン性は非常に秀逸です。アクティブペンが付属することなどを考慮すると、驚くばかりです。
2in1としては軽く持ち運びしやすい
2in1ノートパソコンは仕組み上、ヒンジの剛性を高めるために本体質量が重くなりがちです。ところが、このモデルは2in1でありながら、比較的軽い重量となっています。
3:2のディスプレイで作業性も良い
3:2のアスペクト比の恩恵は大きく、書類作業効率をアップすることができます。動画の横幅に制限がかかってしまう欠点はありますが、人それぞれになる部分でしょう。
ペン付属のためコスパにも優れる
アクティブペンは通常1万円を超えるものも多い中、Spectre x360には付属します。もし買うならアクティブペンは純正が絶対に良いですし、それでいて付属のためコストパフォーマンスが非常に高いと言えるでしょう。
キーボード入力しやすい
筆者は仕事柄タイピングすることが多いですが、Spectre x360は深さとしっとりした打ち心地で、タイピングしやすいと感じました。
Spectre x360 14-ef0000のデメリット・欠点
インターフェイスが少なめ
Spectre x360 14はUSB Type-CとUSB Type-Aのみとインターフェイスを絞っています。プレゼンなどが多い場合、HDMIが欲しくなる可能性もありますが、その場合はハブが必要になる点は注意しておいて下さい。
上下ベゼルが大きめかも
昨今の15~20万円のモデルの中では上下ベゼルが比較的大きめと感じました。その分、縦のサイズ感もアップしているので気をつけておくと良いかもしれません。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
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2in1でありながら軽量でかつデザイン性に優れているところが魅力です。3:2のアスペクト比になったため、作業効率アップの点も注目ポイント。2in1なのでクラムシェルの軽量モデルに勝てないところだけが気になりますが、タブレットやアクティブペンを使うことを前提にしているならぜひ積極的に選んで欲しいモデルと感じました。
Spectre x360 14-ef0000がおすすめな人
持ち運びが多い人
メリットでも書いた通り、2in1のモバイルノートパソコンとしては比較的軽量です。そのため、持ち運びが多い人にとっては有利になります。
タイピングが多い人
実際に触ってみて、タイピングのしやすさが際立ちました。外観の良いパソコンはタイピング性能が落ちることも多いだけに、驚きでした。深めのストロークでしっとりとしたタッチが好きな人はぜひ検討してみて下さい。
Spectre x360 14-ef0000がおすすめではないタイプ
安さと軽量性を両立したい人
2in1という構造上、どうしても重さの部分では限界があります。安さと軽さを両立したいのであれば、素直にクラムシェルモデルを選ぶことをおすすめします。また、クラムシェルならプロセッサにPシリーズを選べるものも多いので更なるパフォーマンスアップできる可能性もあります。
Spectre x360 14-ef0000のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルは基本的にプロセッサで選ぶことになります。ハードな使い方をするならCore i7でも良いですが、一般用途(オフィスソフト利用、ネットサーフィン)ならCore i5でも十分です。
Spectre x360 14-ef0000の実機レビューまとめ
Spectre x360 14-ef0000を安く買う方法
Spectre x360 14-ef0000に限らず、HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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