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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
第12世代のintelプロセッサを搭載したかっこいい2in1ノートパソコンです。
見た目の高級感を保ちつつ、軽量性も確保されているため、外出先へ持ち出して作業する場合にも便利な一台となっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-1255U Core i5-1235U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 13.5インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1350g |
Cinebench R20 | 2461pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではSpectre x360 14-ef0000の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代プロセッサ搭載
本モデルは第12世代のintelプロセッサを搭載しています。当サイトでも繰り返し言っていますが、第12世代は大きくパフォーマンスアップしており、ノートパソコンでも十分な性能を誇ります。
3:2で作業性の良いディスプレイ
数年前のモデルと異なり、本モデルでは3:2の縦長ディスプレイが採用されています。これにより、ネットサーフィンや書類作成の効率化が可能になっています。
優れたデザイン
Spectreは過去モデルから一貫して、とにかくデザイン性が優れることが特徴。本体の質感、エッジの処理など細やかな部分まで配慮が行き届いた外観になっています。
価格とコストパフォーマンス
本体は17万円台からとなっています。パソコンのスペックだけで見ると高めですが、軽量性、2in1、外観のデザイン性、アクティブペンが付属することを考慮すると安すぎると感じるほどです。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたSpectre x360 14-ef0000のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 299×220×16,5mm | |
重量 | 本体 | 1350g |
アダプタ | 300g | |
CPU | Core i7-1255U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.5インチ |
解像度 | 3000×2000 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 最大11.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2461 |
シングル | 596 | |
Cinebench R23 | マルチ | 5914 |
シングル | 1624 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6461.37 | 4938.17 |
SEQ1M Q1T1 | 3518.30 | 3163.45 |
RND4K Q32T16 | 673.23 | 339.16 |
RND4K Q1T1 | 70.88 | 133.63 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2594 | やや重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100.0 | 150.9 |
Adobe RGB | 95.9 | 111.9 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 540.68 | 136.17 | 13 |
ポイント② | 311.35 | 109.83 | 14 |
ポイント③ | 535.59 | 32.48 | 13 |
ポイント④ | 382.82 | 201.96 | 14 |
ポイント⑤ | 199.81 | 12.31 | 13 |
ポイント⑥ | 291.46 | 158.88 | 14 |
通信スピードテストの評価
ベンチマークテストをしたところ、ダウンロード数値については全てのエリアで安定した数値が得られていますが、アップロードでは少しバラつきが見られました。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はHPのロゴのみでシンプル。エッジのメッキが正面からも見えるので高級感があります。

背面も天板と同様の素材になっています。

開いた様子です。上下のベゼルは大きめではあるものの、左右は狭めになっています。フロントにはIRカメラを備え、かつ物理シャッターも備えます(キーボードで操作します)。

テントモードにした様子です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。全て独立キーになっています。深さも適切で打ちやすい印象を受けました。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、1.3mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、19.34mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、126mmとなりました。

本体右側にはUSB Type-Cポートを2つ備えます。

本体左側にはUSB Type-Aポートを備えます。

本体の重量を測定したところ、1350gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1650gとなりました。充電器単体では300gとなります。

本体にはペンが付属します。

さらに電源アダプタを直接コンセントへ接続する用のアダプタも付いてきます。

メリット・魅力
デザイン性は同価格帯ではピカイチ
何度も繰り返しになりますが、この価格帯の2in1でのデザイン性は非常に秀逸です。アクティブペンが付属することなどを考慮すると、驚くばかりです。
2in1としては軽く持ち運びしやすい
2in1ノートパソコンは仕組み上、ヒンジの剛性を高めるために本体質量が重くなりがちです。ところが、このモデルは2in1でありながら、比較的軽い重量となっています。
3:2のディスプレイで作業性も良い
3:2のアスペクト比の恩恵は大きく、書類作業効率をアップすることができます。動画の横幅に制限がかかってしまう欠点はありますが、人それぞれになる部分でしょう。
ペン付属のためコスパにも優れる
アクティブペンは通常1万円を超えるものも多い中、Spectre x360には付属します。もし買うならアクティブペンは純正が絶対に良いですし、それでいて付属のためコストパフォーマンスが非常に高いと言えるでしょう。
キーボード入力しやすい
筆者は仕事柄タイピングすることが多いですが、Spectre x360は深さとしっとりした打ち心地で、タイピングしやすいと感じました。
デメリット・欠点
インターフェイスが少なめ
Spectre x360 14はUSB Type-CとUSB Type-Aのみとインターフェイスを絞っています。プレゼンなどが多い場合、HDMIが欲しくなる可能性もありますが、その場合はハブが必要になる点は注意しておいて下さい。
上下ベゼルが大きめかも
昨今の15~20万円のモデルの中では上下ベゼルが比較的大きめと感じました。その分、縦のサイズ感もアップしているので気をつけておくと良いかもしれません。
おすすめなタイプ
持ち運びが多い人
メリットでも書いた通り、2in1のモバイルノートパソコンとしては比較的軽量です。そのため、持ち運びが多い人にとっては有利になります。
タイピングが多い人
実際に触ってみて、タイピングのしやすさが際立ちました。外観の良いパソコンはタイピング性能が落ちることも多いだけに、驚きでした。深めのストロークでしっとりとしたタッチが好きな人はぜひ検討してみて下さい。
おすすめできないタイプ
安さと軽量性を両立したい人
2in1という構造上、どうしても重さの部分では限界があります。安さと軽さを両立したいのであれば、素直にクラムシェルモデルを選ぶことをおすすめします。
また、クラムシェルならプロセッサにPシリーズを選べるものも多いので更なるパフォーマンスアップできる可能性もあります。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルは基本的にプロセッサで選ぶことになります。ハードな使い方をするならCore i7でも良いですが、一般用途(オフィスソフト利用、ネットサーフィン)ならCore i5でも十分です。
実機レビューのまとめ

以前のモデルから言えることですが、Spectreは本当にデザインが素敵です。パフォーマンスもしっかりと備わっているため、質実剛健にガンガン使っていける良PCと言えるでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
Spectre x360 14-ef0000に限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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