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本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
レビュー・評価の概要
Spectre x360 16-fは第12世代intelプロセッサを搭載した2in1の16インチハイエンドノートパソコンです。
高いパフォーマンスに加え、ノートパソコンとは思えないほど魅力的なデザイン性が魅力のノートパソコンとなっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-12700H Core i7-1260P |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 1~2TB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | Iris Xe Graphics Arc A370M Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1960g |
Cinebench R20 | 3299pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
特徴
ここではSpectre x360 16-f1010TXの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
素晴らしいデザイン性
本モデルのシリーズは過去から非常に優れたデザイン性が魅力。各所エッジ、ヒンジ部分に至るまで装飾が施されています。
高いパフォーマンス
ハイエンドに位置するモデルと言うこともあり、プロセッサのパフォーマンスは十分。さらにラインナップにはHシリーズもあるため、更なるパフォーマンスを求める人にも向いています。
アクティブペンも付属
本体にはアクティブペンが付属。2in1の特性を活かしてタブレットモードでの入力性を高めています。
価格とコストパフォーマンス
本体価格は約22万円でスペックから見ると価格は高めですが、本体デザインが非常に優れていること、アクティブペンが付属すること、2in1であることなどのスペック以外の部分の評価点が高いためむしろコストパフォーマンスは優れていると感じます。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
スペック
今回レビューしたSpectre x360 16-f1010TXのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 246×358×18.9mm | |
重量 | 本体 | 1960g |
アダプタ | 445g | |
CPU | Core i7-1260P | |
GPU | Arc A370M Graphics | |
メモリ(RAM) | 32GB | |
ストレージ | 1st | 2TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 3840×2400 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 9時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3299 |
シングル | 603 | |
Cinebench R23 | マルチ | 8548 |
シングル | 1618 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2449.79 | 1984.94 |
SEQ1M Q1T1 | 1764.53 | 1956.00 |
RND4K Q32T16 | 913.04 | 464.63 |
RND4K Q1T1 | 49.40 | 144.80 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2000 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 100.0 | 151.0 |
Adobe RGB | 95.8 | 111.9 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 521.2 | 539.18 | 13 |
ポイント② | 417.15 | 471.89 | 14 |
ポイント③ | 572.85 | 534.67 | 14 |
ポイント④ | 554.71 | 574.58 | 13 |
ポイント⑤ | 408.63 | 383.44 | 14 |
ポイント⑥ | 170.06 | 190.15 | 14 |
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
本体カラーはアッシュブラックでマット感のある黒色になっています。

背面も同様になっています。

開いた様子です。ディスプレイは2in1ということもあり、ベゼルまでフラットになっています。横のベゼルは狭めで上側ベゼルは広めです。

テントモードにした様子です。

キーボード全体です。16インチモデルということもあり、全体的に余裕のある配置になっています。またキーボード両端にスピーカーを備えています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、1.2mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、19.03mmとなっています。

本体右側にはUSB Type-Cポートが2つ、電源ポートを備えています。

本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-Aポートを備えています。

本体の重量を測定したところ、1960gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2405gとなりました。充電器単体では445gとなります。

メリット・魅力
所有欲が満たされる一台
Spectreシリーズは過去モデルからとにかくデザインがトップクラスに優れています。ダークカラーの本体にゴールドのエッジはこのシリーズならではのかっこよさと言えるでしょう。
高いパフォーマンス
プロセッサはCore i7-1260PとCore i7-12700Hの二つが選択できますが、どちらも十分なパフォーマンスと言えます。特にHシリーズを選択すればデスクトップにも劣らない性能で使えるでしょう。
ディスプレイ性能に優れる
色域の広さに魅力があるだけでなく、16:10のアスペクト比は書類作成やネット閲覧に向いています。効率的に作業を行いたい人に向いています。
デメリット・欠点
2in1のため重め
16インチの本体に加え、2in1タイプのためどうしても本体は重くなってしまう傾向にあります。USB PDが使えるため持ち運びは比較的楽ですが、頻繁に持ち出す場合は14インチを検討しても良いかもしれません。
OLEDモデルはバッテリーに注意
本モデルはパフォーマンスモデルとパフォーマンスプラスモデルがありますが、バッテリー持続時間が15時間と9時間となっておりかなり違います。外出先での作業が多い場合は注意して下さい。
おすすめなタイプ
かっこいいパソコンが欲しい人
Spectreはこのモデルに限らず、Windowsパソコンの中ではトップクラスにかっこいいと個人的に感じています。長く使うものだからこそ見た目重視したいところなので、かっこよさを一つの選択基準に入れておいて良いでしょう。
クリエイター
ディスプレイ性能が優れるため、クリエイターにも向いています。またHシリーズを選択できるためパフォーマンス面でもデメリットが小さくなる点も忘れてはいけません。
ネット閲覧や書類作成が多い人
本モデルは16インチでアスペクト比16:10の縦長ディスプレイとなっているため、ネット閲覧や書類作成の効率アップに繋がります。仕事で使うことが多い人はぜひチェックしておきましょう。
おすすめできないタイプ
持ち運びが多い人
16インチであることや2in1であることから持ち運びが多い人にはあまり向きません。ただし、クリエイターで16インチかつ2in1でアクティブペンが付属するモデルは少ないので、この場合だけは話が別です。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルのプロセッサの選択肢は非常に珍しくCore i7-1260PとCore i7-12700Hを選択することができます。
パフォーマンスを重視するならHシリーズを選べば良いですし、持ち出し先のバッテリー性能を重視するならCore i7-1260Pを選択すると良いでしょう。
実機レビューのまとめ

Spectre x360はデザイン性が良く、それでいてパソコンとしての実用性も非常に優れた一台です。
もちろん価格が高くなってしまいますが、その分を取り返せるほどの魅力があるので価格以外の点にも着目して、購入候補に入れて欲しい一台と言えるでしょう。
現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。なお個人であっても法人モデルを買える点は覚えておきましょう。
安く買う方法・コツ
Spectre x360 16-f1010TXに限らず、HP(ヒューレットパッカード)のパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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