※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Spectre x360 16-f1010TXのレビュー概要
ハイエンドらしい高級2in1
Spectre x360 16-fは第12世代intelプロセッサを搭載した2in1の16インチハイエンドノートパソコンです。
高いパフォーマンスに加え、ノートパソコンとは思えないほど魅力的なデザイン性が魅力のノートパソコンとなっています。
こんなタイプにマッチ
- デザインにこだわる人
- ペン入力する人
簡易スペック表
発売日 | 2022年9月2日 |
CPU | Core i7-12700H Core i7-1260P |
RAM | 16~32GB |
ストレージ | 1~2TB |
画面サイズ | 16インチ |
GPU | Iris Xe Graphics Arc A370M Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1960g |
Cinebench R20 | 3299pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Spectre x360 16-f1010TXの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
Spectre x360 16-f1010TXの特徴
ここではSpectre x360 16-f1010TXの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
素晴らしいデザイン性
本モデルのシリーズは過去から非常に優れたデザイン性が魅力。各所エッジ、ヒンジ部分に至るまで装飾が施されています。
高いパフォーマンス
ハイエンドに位置するモデルと言うこともあり、プロセッサのパフォーマンスは十分。さらにラインナップにはHシリーズもあるため、更なるパフォーマンスを求める人にも向いています。
アクティブペンも付属
本体にはアクティブペンが付属。2in1の特性を活かしてタブレットモードでの入力性を高めています。
Spectre x360 16-f1010TXの価格とコストパフォーマンス
本体価格は約22万円でスペックから見ると価格は高めですが、本体デザインが非常に優れていること、アクティブペンが付属すること、2in1であることなどのスペック以外の部分の評価点が高いためむしろコストパフォーマンスは優れていると感じます。
Spectre x360 16-f1010TXのスペック
今回レビューしたSpectre x360 16-f1010TXのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年9月2日 | |
製品名 | ||
型式 | 16-f1010TX | |
サイズ | 246×358×18.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1960g |
電源アダプタ | 445g | |
CPU | Core i7-1260P | |
GPU | Arc A370M Graphics | |
メモリ(RAM) | 32GB | |
ストレージ | 1st | 2TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 16インチ |
解像度 | 3840×2400 | |
アスペクト比 | 8:5 | |
形式 | OLED | |
リフレッシュレート | 60 | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 9時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Spectre x360 16-f1010TXのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3299pts、シングルコア603ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20で3000ptsを超えており、高いパフォーマンスが魅力です。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は8548pts、シングルコア1618ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は6800MB/sを超えており、ノートパソコンとしてはトップクラスの性能となっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2000 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が少し聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が少し聞こえる |
Spectre x360 16-f1010TXのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100% | 151% |
Adobe RGB | 95.8% | 111.9% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Spectre x360 16-f1010TXの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 521.2 | 539.18 | 13 |
ポイント② | 417.15 | 471.89 | 14 |
ポイント③ | 572.85 | 534.67 | 14 |
ポイント④ | 554.71 | 574.58 | 13 |
ポイント⑤ | 408.63 | 383.44 | 14 |
ポイント⑥ | 170.06 | 190.15 | 14 |
通信スピードテストの評価
Spectre x360 16-f1010TXのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。45Wでは低速表示、61W以上では通常通り充電ができました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
Spectre x360 16-f1010TXの外観
本体カラーはアッシュブラックでマット感のある黒色になっています。
背面も同様になっています。
開いた様子です。ディスプレイは2in1ということもあり、ベゼルまでフラットになっています。横のベゼルは狭めで上側ベゼルは広めです。
テントモードにした様子です。
キーボード全体です。16インチモデルということもあり、全体的に余裕のある配置になっています。またキーボード両端にスピーカーを備えています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、1.2mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、19.03mmとなっています。
本体右側にはUSB Type-Cポートが2つ、電源ポートを備えています。
本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-Aポートを備えています。
本体の重量を測定したところ、1960gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2405gとなりました。充電器単体では445gとなります。
Spectre x360 16-f1010TXのメリット・魅力
所有欲が満たされる一台
Spectreシリーズは過去モデルからとにかくデザインがトップクラスに優れています。ダークカラーの本体にゴールドのエッジはこのシリーズならではのかっこよさと言えるでしょう。
高いパフォーマンス
プロセッサはCore i7-1260PとCore i7-12700Hの二つが選択できますが、どちらも十分なパフォーマンスと言えます。特にHシリーズを選択すればデスクトップにも劣らない性能で使えるでしょう。
ディスプレイ性能に優れる
色域の広さに魅力があるだけでなく、16:10のアスペクト比は書類作成やネット閲覧に向いています。効率的に作業を行いたい人に向いています。
Spectre x360 16-f1010TXのデメリット・欠点
2in1のため重め
16インチの本体に加え、2in1タイプのためどうしても本体は重くなってしまう傾向にあります。USB PDが使えるため持ち運びは比較的楽ですが、頻繁に持ち出す場合は14インチを検討しても良いかもしれません。
OLEDモデルはバッテリーに注意
本モデルはパフォーマンスモデルとパフォーマンスプラスモデルがありますが、バッテリー持続時間が15時間と9時間となっておりかなり違います。外出先での作業が多い場合は注意して下さい。
みんなの口コミ
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国内販売されている16インチの中ではずば抜けてカッコイイモデルです。パフォーマンス重視の人にとってもHシリーズが選べる点が嬉しいポイントと言えるでしょう。
Spectre x360 16-f1010TXがおすすめな人
かっこいいパソコンが欲しい人
Spectreはこのモデルに限らず、Windowsパソコンの中ではトップクラスにかっこいいと個人的に感じています。長く使うものだからこそ見た目重視したいところなので、かっこよさを一つの選択基準に入れておいて良いでしょう。
クリエイター
ディスプレイ性能が優れるため、クリエイターにも向いています。またHシリーズを選択できるためパフォーマンス面でもデメリットが小さくなる点も忘れてはいけません。
ネット閲覧や書類作成が多い人
本モデルは16インチでアスペクト比16:10の縦長ディスプレイとなっているため、ネット閲覧や書類作成の効率アップに繋がります。仕事で使うことが多い人はぜひチェックしておきましょう。
Spectre x360 16-f1010TXがおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
16インチであることや2in1であることから持ち運びが多い人にはあまり向きません。ただし、クリエイターで16インチかつ2in1でアクティブペンが付属するモデルは少ないので、この場合だけは話が別です。
Spectre x360 16-f1010TXのカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルのプロセッサの選択肢は非常に珍しくCore i7-1260PとCore i7-12700Hを選択することができます。パフォーマンスを重視するならHシリーズを選べば良いですし、持ち出し先のバッテリー性能を重視するならCore i7-1260Pを選択すると良いでしょう。
Spectre x360 16-f1010TXの実機レビューまとめ
Spectre x360 16-f1010TXを安く買う方法
Spectre x360 16-f1010TXに限らず、日本HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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