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レビュー・評価の概要
Surface Laptop Goは同メーカーのクラムシェルPCの中で最も値段の安いモデルです。廉価モデルではあるものの、本体の質感が高く、またベンチマークの結果からわかるようにシングルスレッド性能が高いため動作は快適に使うことができます。
また、Officeソフトが標準で付属しているためPC本体価格に加えソフトウェアの価格を考えれば、むしろ一般PCよりもコストパフォーマンスが高いモデルになる特徴を持った一台。
自宅でライトに使う人で出来るだけ安く、質感の高いWindowsパソコンを求める人にはベストに近い選択肢です。
発売年度 | 2020年 |
プロセッサ | Core i5-1035G1 |
RAM | 4~8GB |
ストレージ | 64~256GB (64GBはeMMC) |
画面サイズ | 12.4インチ |
GPU | UHD Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1115g |
Cinebench R20 | 1024pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではSurface Laptop Goの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
クラムシェル系で最も手に入れやすい価格
Surface系のクラムシェルノートパソコンは10万円を超える価格が当たり前ですが、Surface Laptop Goは2020年に登場したシリーズの廉価版モデルになります。そのため10万円以下から手に入るモデルとなっています。
高い質感
価格帯は安いですが、Surfaceシリーズならではの高い質感が特徴。金属製の筐体が用いられており10万円以下で買えるモデルとは到底思えません。またメリットでも後述しますが、タッチパッドの性能が非常によく、モバイル時にマウスを使わない人の大きな助けになります。
持ち運びしやすいボディサイズ
Surface Laptop Goは廉価版という特徴の他に、シリーズよりも一回り小さい12インチクラスの液晶ディスプレイとなっています。その分ボディサイズがコンパクトになっており、持ち運びに向く特徴があります。
価格とコストパフォーマンス
スペック
今回レビューしたSurface Laptop Goのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 361.8×245.7×18.7cm | |
重量 | 本体 | 1115g |
アダプタ | 215g | |
CPU | Core i5-1035G1 | |
GPU | Intel UHD Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 12.4インチ |
解像度 | 1536×1024 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | PixelSenseディスプレイ | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.0 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 最大13時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 1024 |
シングル | 408 | |
Cinebench R23 | マルチ | 2617 |
シングル | 1067 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2003.45 | 817.05 |
SEQ1M Q1T1 | 853.61 | 483.59 |
RND4K Q32T16 | 384.92 | 229.19 |
RND4K Q1T1 | 37.83 | 85.43 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 968 | 動作困難 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。どのエリアでも十分なPINGとダウンロード数値が出ており安定した結果が得られました。
1階部分

2階部分

USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板です。Surfaceらしい高い質感が特徴です。センターにはMicrosoftのマークがあります。

背面です。

開いた様子です。ベゼルは広めで、光沢液晶となっています。アスペクト比は縦に長い3:2です。

最大開き角は約135°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

本体上部ベゼルにはフロントカメラがあります。物理シャッターはありません。

キーボードです。クセのないキーボード配置となっています。

ミツトヨのデジタルノギスで2つのキーを計測し割返して算出したところ、17.1mmとなりました。またキーストロークは1.3mmで浅めの設計です。

タッチパッドは100mmとなっています。

キーボードの電源ボタンは指紋認証を搭載しておりWindows Helloに対応しています。

本体右側にはSurfaceコネクタのインターフェイスがあります。

本体左側はUSB-A、USB-C、ヘッドフォンジャックを搭載しています。USB-CはPD充電に対応しています。

本体のみで質量を計測したところ1115gとなりました。

本体と充電器を合わせて計測したところ1330gとなりました。充電器単体では215gとなります。

メリット・魅力
価格以上の価値を感じる素晴らしいタッチパッド
SurfaceはMicrosoftが発売するノートパソコンの中でも値段帯が安いためそこに注目されがちですが、筆者から見て最も魅力に感じたのは価格にそぐわないほど高感度なタッチパッドです。サラサラとした質感でありながら、遅延のないタッチパッドは10万円以下で買えるノートパソコンとしては素晴らしい出来です。
低価格帯とは思えないほどの質感
どんなにハイブランドなパソコンであっても、低価格帯になると質感が下がることが当たり前ですが、Surface Laptop Goは全くそういったことはありません。むしろタッチパッドが快適なことを考えれば驚くばかりです。
薄型で持ち運びしやすい筐体
Surface Laptop Goは他のクラムシェルSurfaceよりもコンパクトサイズになっています。また2in1型のSurface GoやSurface Pro7などと異なり、自立できるため電車の中などで開いて、膝の上で打つことも可能です。
USB-PDに対応
Surface Laptop GoはUSB-PDに対応しているため、Androidスマートフォンと統一して使うことが可能です。持ち運びが多い人にとっては、手持ちの充電器を共通化することが可能になります。
OFFICEソフトが標準付属
Surface Laptop Goはネット販売されているノートパソコンとしては珍しくOFFICEソフトが標準付属しています。本来2万円強す流ソフトが含まれるため、実質的な価格から見るとさらにコストパフォーマンスがアップします。
デメリット・欠点
ディスプレイが小さい
モバイル性とはトレードオフになりますが、ディスプレイが小さくなっています。据え置きでメインで使う場合は、欠点と感じるかもしれません。場合によっては、外部出力モニターを用意しておくと良いでしょう。
映像出力系のポートがない
モバイル性の高いノートパソコンとしては残念ですが、USB-A、USB-Cのみで映像出力系のポートがありません。外部プレゼンを多く行う人は一緒にUSB-Cハブを持ち運ぶ必要性があります。
おすすめなタイプ
PCを初めて買うエントリーユーザー
Surface Laptop Goは廉価版のノートパソコンですが、ネットサーフィン、動画鑑賞程度ならPCスペックとしては十分な性能を持っています。絶対性能よりも見た目や質感を重要視する人におすすめです。しかもOfficeが搭載されているため、最低限のソフトウェアを搭載している点も魅力と言えます。
モバイル用のサブPCを探しているユーザー
Surface Laptop Goはタッチパッドの質感が高いためモバイル用のサブPCを探している人にぴったりです。マウスを都度繋ぐ必要がなくなるため、利便性が高いと言えます。
おすすめできないタイプ
大きくディスプレイを表示させたい人
Surface Laptop Goはコンパクトな筐体のため、大画面で表示させたい人にとってはデメリットが大きくなります。この場合、他のPCを選ぶか外部モニターを接続できる環境を検討しておくと良いでしょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
Surface Laptop Goにはメモリ・CPU別にいくつかの種類がありますが、最もおすすめなのはCore i5、8GBモデルです。長期で利用することを前提に使うなら、最廉価の4GBは心許ないためワンランク上を選んでおくべきです。
実機レビューのまとめ

Surfaceのクラムシェルで最廉価に位置するモデルですが、安くても本体質感に全く妥協がないことを考えると10万円で買えることに驚きのあるモデルです。
自宅でPCをライトに使う人にとって、ぜひ選んでほしいおすすめのモデルと言えます。
安く買う方法・コツ
Surface Laptop Goに限らず、Surfaceのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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