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レビュー・評価の概要
Surface Laptop Go2は第11世代のCore i5プロセッサを搭載したコンパクトノートパソコン。
軽くて持ち運びしやすいだけでなく、価格がシリーズの中でも手頃で手に入れやすいモデルとなっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i5-1135G7 |
RAM | 4~8GB |
ストレージ | 128~256GB |
画面サイズ | 12.4インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1135g |
Cinebench R20 | 1511pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではSurface Laptop Go2の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
低価格だが高品質な筐体デザイン
Surface laptop Go2は10万円を切っている低価格なノートパソコンですが、上位モデルにも劣らない高品質な筐体デザインが特徴です。

3:2の縦長ディスプレイ
昨今のノートパソコンの中でも珍しい3:2インチのディスプレイを採用しています(縦長のモデルは他にもあるが16:10が一般的)。そのため、Wordなどの書類作成しやすい点やネットサーフィンしやすいメリットを備えます。
コンパクトで軽量
Surface laptop Go2は12.4インチと珍しいサイズ感でコンパクトになっています。重さも約1.1kgと軽量でUSB PDに対応しているため持ち出しに便利です。
豊富なカラーバリエーション
本モデルは4色展開しています。今回レビューしているカラーのように珍しいモデルも含んでおり、自分の好みに合うものを選択できます。
価格とコストパフォーマンス
Surfaceシリーズとしては破格とも言える10万円以下から購入が可能になっています(2022年7月8日時点で96,580円から)。プロセッサは上位モデルには劣るものの、本体の質感やスピーカー性能、タッチパッドなどはあまり変わらない印象であり、パフォーマンスの高さが伺えます。
スペック
今回レビューしたSurface Laptop Go2のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 206.2×278.2×15.7mm | |
重量 | 本体 | 1135g |
アダプタ | 210g | |
CPU | Core i5-1135G7 | |
GPU | iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 12.4インチ |
解像度 | 1536×1024 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | 公式記載なし | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 13.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 1511 |
シングル | 505 | |
Cinebench R23 | マルチ | 3614 |
シングル | 1219 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2348.81 | 1589.12 |
SEQ1M Q1T1 | 1715.65 | 1288.35 |
RND4K Q32T16 | 359.95 | 233.45 |
RND4K Q1T1 | 56.59 | 136.00 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1754 | 動作困難 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 94.4 | 97.0 |
Adobe RGB | 70.0 | 71.9 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 670.26 | 438.87 | 14 |
ポイント② | 358.12 | 217.87 | 14 |
ポイント③ | 652.47 | 400.75 | 13 |
ポイント④ | 560.34 | 348.33 | 13 |
ポイント⑤ | 375.94 | 293.87 | 14 |
ポイント⑥ | 189.45 | 79.94 | 13 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6に対応していることもあり、600Mbpsを超えるスピードが出ています。10万円未満から購入できるモデルとしては、十分すぎるほどのパフォーマンスと言えるでしょう。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
今回レビューしたモデルはサンドストーンカラーです。サンドと聞くと茶色っぽいイメージを持つかもしれませんが、実際は落ち着いたピンクに近い色合いです。天板は金属製で中心にMicrosoftのマークがあります。

背面にはスリットはなく、フラット感があります。

開いた様子です。ベゼルは普通ですが、液晶側と一体化されているため狭く感じます(タブレットのイメージに近くなっています)。

キーボード全体です。クセのない配置になっています。

本体右側にはSurfaceコネクタ用のポートがあります。

本体左側にはUSB Type-Aポート、USB Type-C、3.5mmのヘッドフォンジャックを備えます。

本体の重量を測定したところ、1135gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1345gとなりました。充電器単体では210gとなります。

メリット・魅力
軽量で持ち運びしやすい
Surface Laptop Go2はシリーズの中で廉価版の位置付けのため当然性能は劣りますが、軽量性に関してはクラムシェルモデルの中で最も軽くなっています。サイズ自体も12インチクラスで持ち運びしやすいため、メインで持ち運ぶ人もサブPCとして使う人にもメリットがあります。
タッチパッドの質感が非常に良く操作性に優れる
本モデルでぜひ知ってほしいポイントの一つがタッチパッド。パソコンは値段が落ちるにつれて、タッチパッドのセンシング能力が落ちる傾向が顕著ですが、このモデルは上位モデルと変わらないレベルを実現しています。吸い付くようなタッチパッドのため、マウスがなくても十分使えます。
インターフェイスが豊富
Surface Laptop Go2はウルトラブックに類するものですが、USB Type-A、Type-Cをはじめインターフェイスが豊富です。そのためビジネスシーンでも使いやすくなっています。
Officeソフトが付属
本モデルで忘れてはいけないポイントがOfficeソフト。Surfaceシリーズは基本的にOfficeソフトが付属するため、購入前提なら他社に比べてかなり節約することができます。
デメリット・欠点
ファン音が大きめ
実際に使っていて、普段の利用時、ベンチマークテスト時ともにファン音が大きく感じました。音に敏感な人は気をつけて下さい。
解像度が低め
一見液晶は綺麗ですが、一般的なノートパソコンと比較すると解像度が低めになっています。ただし、ディスプレイサイズが12インチクラスのため、ほとんどの人は気にならないと思います。また、解像度は低いですが色域は広めになっています。
おすすめなタイプ
新入学生
本モデルが一番ぴったりなのは新入学生です。小型で持ち運びしやすく、性能もそこそこながら、低価格。そしてOfficeソフトも付属しているため、レポート作成でも困りません。
外出先で使うユーザー
メリットや外観で繰り返し述べていますが、最も印象的だったのはタッチパッドです。10万円以下で買えるモデルでこれほど指に吸い付くようなタッチパッドは非常に珍しいです。外でもマウスを使わずに快適に作業できるでしょう。
おすすめできないタイプ
パフォーマンスを求めるユーザー
Surface Laptop Go2はCore i5モデルのみとなっています。パフォーマンスを求める人には向きません。価格はアップしますが、その場合はSurface Laptop4をおすすめします。
カスタマイズ・モデルの選び方
Surface Laptop Go2はカスタマイズ幅がほとんどなく、プロセッサはCore i5固定でメモリが4か8GB、そしてストレージを選べるのみです。
基本的に選ぶなら8GBの128GBモデルを選択し、それ以上のスペックがほしい場合はそもそもSurface Laptop 4を選択肢に入れる方が良いでしょう。
実機レビューのまとめ

Surface Laptop Go2は優れた筐体デザインと価格、そして性能をバランスさせた機種です。
PCにあまりお金はかけたくない、でも見た目にはこだわりたいという層でも満足できるモデルと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
Surface Laptop Go2に限らず、Surfaceのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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