Surface Laptop Studio 2のレビュー概要
最上位のSurface Laptop
Surface Laptop Studio 2はMicrosoftのノートパソコンの中で最もハイエンドなモデル。intel Hシリーズプロセッサに加え、外部GPUを選択でき、さらに高リフレッシュレートで美しいディスプレイを備えた魅力的な一台です。
タブレットライクな使い方もできる2in1のため、ペン入力含め、幅広い用途で使うことができます。
こんなタイプにマッチ
- クリエイティブ用途で使う人
簡易スペック表
発売日 | 2023年 |
CPU | Core i7-13700H |
RAM | 16~64GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 14.4インチ |
GPU | GeForce RTX4050 GeForce RTX4060 NVIDIA RTX2000 |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 搭載 |
重量 | 1985g |
Cinebench R20 | 4494pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Surface Laptop Studio 2の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
Surface Laptop Studio 2の特徴
ここではSurface Laptop Studio 2の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第13世代intelプロセッサ
本モデルではデスクトップでも用いられるHシリーズプロセッサが搭載されており、非常に高いパフォーマンスを出しています。詳しくはベンチマークテスト結果をご覧ください。
GeForce RTX搭載
dGPUとしてGeForce RTX4000番台を搭載しています。美しいディスプレイを生かして、クリエイティブな活動でも使いやすくなっています。
特殊な倒れ方の2in1
Surface Laptop Studio 2はキーボード上にディスプレイが重なる形でタブレット化できます。PC本体を移動させることなく、ペン入力しやすい形にできる唯一のPCです。
高リフレッシュレート
ディスプレイは120Hzの高リフレッシュレートモデルとなっています。高性能なdGPUと組み合わせゲームを楽しむこともできるでしょう。
NVIDIAも選択可能
dGPUはゲーム向けのGeForceだけでなく、クリエイティブユーザー向けのNVIDIAを選択することも可能です。CADユーザーなどが選択肢に入るでしょう。
Surface Laptop Studio 2の価格とコストパフォーマンス
本体価格は2023年11月9日時点で334,180円(税込)から。ただし、最廉価グレードはIris Xe Graphicsのため、dGPU搭載モデルは約40万円からとなるので注意して下さい。Surfaceブランド力もあるため、コストパフォーマンスという点では高くありません。
Surface Laptop Studio 2のスペック
今回レビューしたSurface Laptop Studio 2のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2023年 | |
製品名 | Surface Laptop Studio 2 | |
型式 | - | |
サイズ | 230×323×22mm | |
重量(実測) | 本体 | 1985g |
電源アダプタ | 450g | |
CPU | Core i7-13700H | |
GPU | GeForce RTX4050 | |
メモリ(RAM) | 32GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14.4インチ |
解像度 | 2400×1600 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | 公式記載なし | |
リフレッシュレート | 120Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.3 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 58Whr |
公称値 | 公式記載なし |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Surface Laptop Studio 2のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は4494pts、シングルコア580ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Cinebench R20のスコアは4000ptsを超えておりデスクトップ級に匹敵しており、ノートパソコンとしては非常に高いパフォーマンスを持っています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は11278pts、シングルコア1160ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は7000MB/s程度出ており、一般的なPCの中ではトップクラス。非常に高いパフォーマンスとなっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | 7586 | 快適 |
高品質 | 10472 | とても快適 |
軽量品質 | 11965 | とても快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
Surface Laptop Studio 2のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 99.7% | 111.6% |
Adobe RGB | 77.6% | 82.7% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Surface Laptop Studio 2の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 614.23 | 317.24 | 13 |
ポイント② | 402.15 | 261.6 | 16 |
ポイント③ | 610.38 | 313.5 | 15 |
ポイント④ | 556.55 | 290.22 | 18 |
ポイント⑤ | 356.81 | 195.77 | 17 |
ポイント⑥ | 269.76 | 122.77 | 18 |
通信スピードテストの評価
全エリアで200Mbpsを超えるパフォーマンスが得られており、非常に良い結果と言えるでしょう。
Surface Laptop Studio 2のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。テストの結果、45W以下の社外USB PD充電器では低速充電表示となりました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
Surface Laptop Studio 2の外観
天板はWindowsのマークが配置されています。
背面はスリットがなく、シンプルになっています。
開いた様子です。ベゼル幅は広めになっています。
スタンドを立てた状態です。
タブレット状態にした様子です。
最大開き角は145°になっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。タッチパッドは感圧式になっています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、1.4mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、19.42mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。
本体右側にはSurfaceコネクタ、ヘッドフォンジャック、microSDスロットを搭載しています。
本体左側にはUSB Type-A及び、USB Type-Cを2つ搭載しています。
Surface Laptop Studio 2のメリット・魅力
デスクトップ級のパフォーマンス
ベンチマーク結果からもわかるように、デスクトップにも劣らない高いパフォーマンスが本モデルの魅力の一つ。プロセッサはもちろん、SSDの読み書きも最高クラスです。
幅広い用途で使えるディスプレイ位置
外観で掲載しているようにSurface Laptop Studioシリーズはディスプレイがキーボードの上に重なるような特徴的な2in1形式をとっています。これによりPC本体を回転させてタブレット形式にする必要もなく、狭いスペースでも有意義に活用することが可能です。
感圧式タッチパッド
Surface Laptop Studio 2では感圧式のタッチパッドが搭載されています。実際に使ってみたところ、使いやすい印象を受けました。
本体の仕上がりは格別
Surfaceのハイエンドモデルということもあり、全体の仕上がりは格別です。
Surface Laptop Studio 2のデメリット・欠点
14インチではかなり重い
特殊な2in1形式であることやdGPU搭載モデルということもあり、本体質量はかなり重めです。ノートパソコンではあるものの、普段からの持ち運びには決して向かないので注意してください。
付属品は別途購入必要
Surfaceシリーズを最大限使うのであれば、Surfaceペンが欲しくなりますが、こちらは別売りなので注意してください。
ベゼル幅が広め
高級PCの中ではベゼルが広く感じました。120Hz、タッチパッド搭載ということを考えれば仕方がないかもしれませんが、気になる場合は事前に現物をチェックするようにしてください。
みんなの口コミ
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ハイエンドに相応しい高級感のある仕上がりとスペックを持っています。GeForceとNVIDIAを外部GPUとして選択できるのも面白いポイントです。個人的にベゼル幅が広めな点が残念でした。
Surface Laptop Studio 2がおすすめな人
クリエイティブ用途で使う人
Surface Laptop Studio2はスペック、ディスプレイの2in1の形から見ても基本的にクリエイティブユーザー向けの一台と言えます。dGPUのラインナップがあるため、描画系でもCAD系でも使えるのが大きな強みと言えるでしょう。
Surface Laptop Studio 2がおすすめではないタイプ
持ち出しが多い人
デメリットでも書いた通り、14インチとは思えないほど質量があります。そのため、持ち出しが多い人には決しておすすめできません。またUSB PDテストの結果から、充電器も65W以上が必要なため、手荷物が多くなる懸念があります。
Surface Laptop Studio 2のカスタマイズ・モデルの選び方
本製品はプロセッサ、メモリ、dGPUがカスタマイズの選択肢になります。dGPUはCAD等のクリエイティブソフトを使うユーザーはNVIDIAを、一般ユーザー含めそれ以外のユーザーはGeForceを選ぶようにした方が良いでしょう。
Surface Laptop Studio 2の実機レビューまとめ
Surface Laptop Studio 2を安く買う方法
Surface Laptop Studio 2に限らず、Microsoftのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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