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レビュー・評価の概要
Surface Laptop5 13.5インチモデルは第12世代intelプロセッサを搭載し、正統進化したモデルです。
プロセッサのパフォーマンスアップが嬉しいことはもちろん、以前からのSurface自体が持つ外観クオリティやスピーカー性能の高さも兼ね備えたプレミアムなモデルです。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i5-1235U Core i7-1255U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 13.5インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1315g |
Cinebench R20 | 2761pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではSurface Laptop5 13.5インチの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
正統進化したモデル
Surface Laptop5は前モデルと比較して、コンセプトはそのままに進化したモデルです。これまで過去モデルを使っていた人も違和感なく乗り換えられるデザインと言えるでしょう。
プロセッサが大幅パフォーマンスアップ
今回のアップデートで第12世代が採用されていますが、第11世代とはプロセッサパフォーマンスが歴然。Laptop4までは場合によって型落ちモデルを検討することをお勧めしていましたが、Surface Laptop5に関しては間違いなく新モデルを買う方が良いでしょう。なお、15インチモデルはCore i7モデルのみとなります。
外観クオリティはトップクラス
Windowsノートパソコンの中では外観クオリティがトップクラス。金属製の高級感あるボディに加え、細部までチリの合ったデザインで文句の付け所がありません。
3:2のPixelSenseディスプレイ
Surface Laptopでは過去モデルからずっと3:2の縦長ディスプレイが採用されています。書類作成やネットサーフィンで使いやすいアスペクト比と言えます。
価格とコストパフォーマンス
最低価格が15万円台と高く感じるかもしれませんが、ハイエンドクラスのみで比較するとコストパフォーマンスは高い部類に入ると思います。dGPUは搭載していないものの、美しいディスプレイと後述する圧倒的なスピーカー性能だけでも他のノートパソコンと明確に差を感じたことが大きな要因です。
スペック
今回レビューしたSurface Laptop5 13.5インチのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 308×223×14.5mm | |
重量 | 本体 | 1315g |
アダプタ | 295g | |
CPU | Core i5-1235U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 13.5インチ |
解像度 | 2256×1504 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | PixelSense | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 18時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2761 |
シングル | 442 | |
Cinebench R23 | マルチ | 6056 |
シングル | 1139 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3536.33 | 2485.41 |
SEQ1M Q1T1 | 2374.87 | 1873.73 |
RND4K Q32T16 | 578.83 | 276.03 |
RND4K Q1T1 | 56.16 | 105.92 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2512 | やや重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 98.1 | 101.8 |
Adobe RGB | 75.4 | 75.5 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 616.64 | 301.22 | 19 |
ポイント② | 487.37 | 296.64 | 22 |
ポイント③ | 626.76 | 416.12 | 37 |
ポイント④ | 463.69 | 352.83 | 19 |
ポイント⑤ | 344.91 | 264 | 23 |
ポイント⑥ | 111.91 | 68.69 | 19 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6を搭載していることもあり、ほとんどの範囲で優れた結果が得られました。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
今回レビューしたのはサンドストーンのメタルモデルです。天板はWindowsのシンプルなロゴマークのみとなっています。

背面にはスリットはなく、ヒンジ部分に配置されています。

開いた様子です。ベゼル幅はかなり広めですが、不思議と古くは感じません。

最大開き角は140°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。全てのキーが独立しており打ちやすい印象を受けました。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.45mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.3mmとなっています。

本体右側です。Surfaceコネクタが設けられています。

本体左側です。USB Type-A、USB Type-C、コンボジャックが設けられています。

本体の重量を測定したところ、1315gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1610gとなりました。充電器単体では295gとなります。

メリット・魅力
薄くて持ちやすい
今回レビューしたSurface Laptop5は15インチモデルですが、持ちやすい印象を受けました。決して質量は軽くはありませんが、本体の設計がうまくいっているのか、持った時の印象が非常に良いです。
スピーカー性能は前モデル同様に素晴らしい
スピーカー音質はノートパソコンの中では最高レベルです。ディスプレイ性能も高いため、ノートパソコンで動画を楽しむ人でも十分恩恵を受けることができるでしょう。
全体的に高い質感
ノートパソコンとしてのクオリティの高さは一級品です。購入して持っているだけで、所有欲が満たされるデザインになっています。
USB Type-Aポートを持つ
細かなポイントですが、ぜひ評価したい点がUSBポート。ウルトラブックではUSB Type-Aが省かれることが多いですが、Surface Laptop5ではきちんと搭載されています。これにより出先のハブの必要性を抑えることができます。
デメリット・欠点
価格帯は高め
ハイエンドモデルということもあり、価格帯はどうしても高めになります。スペックに対するコストパフォーマンスを重視する人にとって厳しいと言えるでしょう。
右側インターフェイスに注意
右側インターフェイスはこれまで同様にSurfaceコネクタが採用されています。マグネットで軽くつけられて、脱着のピン折れリスクを減らせるメリットはあるものの、右側インターフェイスはSurfaceコネクタのみとなっているため利便性に欠けます。
おすすめなタイプ
デザイン性を求める人
Surface Laptop5は文句なしにかっこいいノートパソコンです、Windows PCで見た目の良さにこだわるなら、必ず候補に入れておきたい一台と言えるでしょう。
スピーカー性能にこだわる人
本モデルのスピーカー性能は圧倒的で2022年に評価したノートパソコンで筆者の中では最高です。バックグラウンドで流れるような細かい音までしっかりと表現してここまで聞こえるPCは他にありません。
おすすめできないタイプ
動画編集作業をする人
プロセッサパフォーマンスは優れているものの、dGPUmmのため動画編集作業には向きません。
スペック面でのコスパを重視する人
Surface Laptop5はスペック以外の外観やスピーカー、ディスプレイにコストをかけていることもあり、スペック単体で見た時のコストパフォーマンスは下がる点に注意して下さい。
カスタマイズ・モデルの選び方
Surface Laptop5は細かなBTO的カスタマイズではなく、プロセッサとメモリ、そしてストレージを選ぶ形式です。利用する用途にもよりますが、書類作成やネットサーフィンが中心なら基本的にはCore i5モデルで十分です。
ストレージは自身の用途に合わせるか、随時外付けHDD等を購入することをおすすめします。
実機レビューのまとめ

Surface Laptop5は過去モデルからコンセプトがブレることなく進化し続けているモデルです。今回もその期待を裏切ることなく、正統進化してきました。
代を重ねているので過去モデルからの乗り換えの人が出始めるころかと思いますが、そういった人達も満足しやすい一台と言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
Surface Laptop5 13.5インチに限らず、Surfaceのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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