Surface Pro9のレビュー概要
キープコンセプトな一台
Surface Pro9は過去モデルからコンセプトを大きく変えず、そのままパフォーマンスアップしたモデルです。
12世代は大きく性能が上がったこともあり、買い換えるのに十分な理由を持ったモデルに仕上がっています。
こんなタイプにマッチ
- ペン入力する人
- パフォーマンスが欲しい人
簡易スペック表
発売日 | 2022年11月29日 |
CPU | Core i5-1235U Core i7-1255U Microsft SQ3 |
RAM | 8~32GB |
ストレージ | 128GB~1TB |
画面サイズ | 13インチ |
GPU | iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 一部モデル対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1175g |
Cinebench R20 | 3244pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
Surface Pro9の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事では日本マイクロソフトより貸出頂き、検証テスト・レビューを行っています。また当サイトはマイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用して収入を得ています。
Surface Pro9の特徴
ここではSurface Pro9の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代intelプロセッサ搭載
第11世代から大幅にパフォーマンスアップした第12世代のプロセッサを搭載しています。ベンチマーク結果でも後述しますが、非常に高いパフォーマンスとなっています。
キープコンセプト
Surface Pro9はこれまでと同じコンセプトで作られているため、過去モデルユーザーが買い換えても違和感なく新しいモデルを使うこともできるでしょう。
5G対応モデルもあり
本モデルは通常モデルの他に、モバイル通信の5Gに対応した特別モデルも存在します。こちらはintel Coreシリーズプロセッサではなく、Microsoft SQ3(ARMプロセッサ)を搭載しています。
ペン収納カバータイプもあり
タイプカバーは2種類あり、ペンが収納できるタイプとなしタイプがあります。自分の用途、予算に合わせて選ぶことができます。
リフレッシュレートは120Hz
多くのノートパソコンが60Hzのリフレッシュレートを採用している中、Surface Pro9は120Hzとなっています。残像感がなくスルスルと動くディスプレイになっています。
Surface Pro9の価格とコストパフォーマンス
MicrosoftのSurfaceブランドということもあり、スペックの観点から見て、コストパフォーマンスは高くはありません。
しかしながら、ペン収納できるタイプカバーキーボードや反応の良いSurface Penなどスペックでは測れないポイントも数多く持つので、人によって価値が大きく変わる一台と言えるでしょう。
Surface Pro9のスペック
今回レビューしたSurface Pro9のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年11月29日 | |
製品名 | Surface Pro9 | |
型式 | - | |
サイズ | 209×287×9.3mm | |
重量(実測) | 本体 | 1175g |
電源アダプタ | 245g | |
CPU | Core i7-1255U | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 13インチ |
解像度 | 2880×1920 | |
アスペクト比 | 3:2 | |
形式 | 公式記載なし | |
リフレッシュレート | 120Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 1080p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 有り |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 47.7Wh |
公称値 | 公式記載なし時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
Surface Pro9のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3244pts、シングルコア431ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。第12世代のパフォーマンスはやはり素晴らしく、Cinebench R20でスコアが3000ptsを超えています。
タブレット型の2in1ノートパソコンで、2,3年前までは考えられない数値になっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7789pts、シングルコア1130ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READは3500MB/sを超えており、非常にスピーディ。パソコンの立ち上げやアプリの起動などで不満に感じるポイントはありません。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2516 | やや重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | 無音 |
CPUテスト時 | 静か |
GPUテスト時 | 静か |
Surface Pro9のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 99.3% | 112% |
Adobe RGB | 78.5% | 83% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
Surface Pro9の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 623.5 | 383.77 | 15 |
ポイント② | 542.87 | 315.07 | 14 |
ポイント③ | 632.27 | 408.04 | 16 |
ポイント④ | 593.2 | 353.09 | 20 |
ポイント⑤ | 556.67 | 300.98 | 16 |
ポイント⑥ | 291.73 | 156.51 | 14 |
通信スピードテストの評価
ダウンロード速度は非常に安定しており、最長距離においても300Mbpsという結果が得られています。この数値は当サイトのテストにおいて最高クラスの結果となっています。
Surface Pro9のUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20Wから全ての充電器が対応していることが確認できました。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | ○ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
Surface Pro9の外観
今回レビューしたのはフォレストカラーです。深い緑色となっています。
タブレットを閉じた様子です。過去モデル同様にアルカンターラとなっています。
開いた様子です。
スタンドを利用して最大まで開いた様子です。170°程度まで開くことができ、ペン入力もしやすいでしょう。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。独立キーで違和感がなく打ちやすい印象です。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、20.46mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.2mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、100mmとなりました。
本体右側にはSurfaceコネクタ用のスロットが用意されています。
本体左側にはUSB Type-Cポートが2つあります。
本体の重量を測定したところ、1175gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1420gとなりました。充電器単体では245gとなります。
Surface Pro9のメリット・魅力
用途の広いタブレット
Surface Pro9はキーボードが取り外せるタイプの2in1ノートパソコンのため、単体で使えたりペン入力しやすいメリットを備えています。またSurface Penの感度が優れているため、イラストなどにも利用可能です。
高いパフォーマンス
第12世代のintelプロセッサを搭載することで高いパフォーマンスを得ています。第11世代と比べ、明確な差があるためどうせ買うなら第12世代搭載のSurface Pro9をおすすめします。
ペンまで収納可能なキーボード
Surface Proはスリムペンを収納できる専用のタイプカバーが存在します。2in1ノートパソコンでスタイラスペン搭載のパソコンは数多くあり筆者も数多くレビューしてきましたが、収納方法としては最もスマートに感じます。
Surface Pro9のデメリット・欠点
価格が高め
コストパフォーマンスの項目でも書きましたが、対スペックで見た場合に価格が高めなことが残念なポイントです。第12世代のPシリーズではなく、Uシリーズを搭載している点も少し気になります。
キーボードの剛性
人の好みによる部分ですが、キーボードの剛性は一般的なクラムシェルと比べると弱いです。力強く打つタイプの人はたわむ可能性があるため、事前に一度チェックしてみるなど気をつけるようにして下さい。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
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今回はプロセッサのパフォーマンスアップが大きな進化点と言えるでしょう。一昔前のデスクトップを凌駕するほどのパフォーマンスを有しています。もし購入するなら型落ちではなく、第12世代を買う方がおすすめです。
Surface Pro9がおすすめな人
ペン入力が多い人
キーボードが完全に取り外せるタイプのタブレットのため、ペン入力が多い人におすすめです。Surface Penは同じブランドで作られている製品のため相性問題もありませんし、タイプカバー内に収納できるのも大きな利点です。
画面を人に見せる人
2in1タブレットとクラムシェルの大きな違いが外出先でプレゼンする時です。キーボードを外すことで余計なものが目に入りませんし、何より800gで非常に軽いこともメリットと言えます。
Surface Pro9がおすすめではないタイプ
コスパ優先の人
Surface Pro9はできることも多い一方で、スペック面から見たときにコストパフォーマンスに劣る点が弱点。本体価格だけでなく、アクセサリーにもコストがかかる点も注意しなくてはなりません。
音質を重視する人
こちらはデメリットという訳ではなく、Surface Laptop5の音質が良すぎるためにピックアップしています。もしスピーカー音質にこだわるならLaptop5を選ぶようにして下さい。驚くほどの音質となっています。
レビュー記事は以下で掲載しています。
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Surface Laptop5 13.5インチの実機レビュー
第12世代intelプロセッサ搭載モデル。キープコンセプトのまま正統進化してより魅力が高まっています。2022年10月25日発売モデル。
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Surface Pro9のカスタマイズ・モデルの選び方
Surface Pro9は細かくカスタマイズできますが、基本的にCore i5でメモリ16GB以上が長期間使うことを前提とするならおすすめです。また5G対応モデルは通常のintelプロセッサではなくARMプロセッサのMicrosfot SQ3に対応していないといけないので注意して下さい。
Surface Pro9の実機レビューまとめ
Surface Pro9を安く買う方法
Surface Pro9に限らず、Microsoftのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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