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本機種の後継機種もレビューしています。「ThinkBook 15 Gen5の実機レビュー」をご覧ください。
レビュー・評価の概要
今回レビューしたThinkBook 15 Gen4がAMDのRyzen5000シリーズ搭載のスタイリッシュなビジネスノートパソコンです。
しっかり使えるパフォーマンスとリーズナブルな価格帯を両立したモデルとなっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Ryzen5 5625U Ryzen7 5825U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1770g |
Cinebench R20 | 2876pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではThinkBook 15 Gen4 AMDの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
高いパフォーマンス
ThinkBook 15 Gen4はRyzen5000シリーズを搭載しているため、一般用途で使う上で十分以上のパフォーマンスを持ったノートパソコンです。
ノイズキャンセリング搭載
ターゲットをビジネスパーソン層としていることもあり、ビデオミーティングで使えるAIノイズキャンセリングマイクを搭載しています。
優れたインターフェイス
USB Type-CやフルサイズHDMIをはじめ、豊富なインターフェイスを備えています。
価格とコストパフォーマンス
ThinkBook 15 Gen4 AMDは他社を含めて、このクラスのノートパソコンではダントツに近いコストパフォーマンスを誇ります。
スペック
今回レビューしたThinkBook 15 Gen4 AMDのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 235×357×18.9mm | |
重量 | 本体 | 1770g |
アダプタ | 350g | |
CPU | Ryzen5 5625 | |
GPU | Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 45Whr |
公称値 | 11時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2876 |
シングル | 534 | |
Cinebench R23 | マルチ | 7438 |
シングル | 1405 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 2684.58 | 1636.51 |
SEQ1M Q1T1 | 1939.93 | 1622.71 |
RND4K Q32T16 | 1079.59 | 1213.37 |
RND4K Q1T1 | 46.44 | 116.21 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2069 | 重い |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 59.0 | 59.4 |
Adobe RGB | 44.1 | 44.1 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 618.46 | 571.14 | 13 |
ポイント② | 250.94 | 261.23 | 15 |
ポイント③ | 618.78 | 567.84 | 14 |
ポイント④ | 506.77 | 522.86 | 14 |
ポイント⑤ | 280.63 | 304.94 | 13 |
ポイント⑥ | 147.04 | 161.8 | 14 |
通信スピードテストの評価
全エリアでダウンロード、アップロードともに十分なパフォーマンスが得られています。
USB-C(PD)による充電テスト
今回はテストを行っておりません。
外観
天板はThinkBookの大きめのロゴとLenovoのマークとなっています。上下で加工が少し異なる点が特徴です。

背面は無塗装のプラスチックとなっています。

開いた様子です。ベゼルは左右狭め、上下は普通です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。テンキーを搭載しています。タッチパッドが全体的に左寄りになっています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.59mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。

本体右側はセキュリティホール、フルサイズ有線イーサネットコネクタ、USB Type-A、4in1メディアリーダーが付属します。

本体左側にはUSB Type-Cポートが二つ、フルサイズHDMI、USB Type-A、コンボジャックが付属します。

本体の重量を測定したところ、1770gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2120gとなりました。充電器単体では350gとなります。

メリット・魅力
シンプルなデザイン
ThinkBookはGen1から変わらずビジネススタイリッシュのコンセプトを貫きとうしている点が特に大きなメリットと言えます。
普通10万円以下の価格帯になるとどうしても安っぽさが見えてしまう弱点がある一方で、ThinkBookにはあまりそういった点を感じません。
テンキー搭載で入力性が高い
15インチサイズはThinkBookシリーズの中で唯一、テンキーを搭載しているモデルです。ビジネスパーソンの中でも数字入力が多い人には大きな力となるでしょう。
インターフェイスが魅力
特徴のところでも述べた通り、ビジネスシーンで使うインターフェイスが一通り揃っている点が魅力と言えます。
特に4in1メディアリーダーにより、SDカードを含む外部メディアの取り込みが容易になる点は評価が大きいポイントです。
デメリット・欠点
見た目の割に重め
スタイリッシュな見た目の割に本体質量は重めです。そのため持ち運びにはあまり向きません。
AMDモデルはThunderbolt非対応
本モデルにはAMDとintelモデルがありますが、こちらはThunderboltに非対応です。
もしThunderboltを使って外部拡張を作りたい場合は、intel版を購入する方が良いですが、2022年4月3日時点では販売が中止されています。必要に応じて公式サイトを確認しましょう。
おすすめなタイプ
安さと見た目を両立したいタイプ
本モデルはパソコンは安く手に入れたい、しかし見た目が安っぽいのは嫌だという人に最もおすすめです。特にパフォーマンス面は十分以上のため、長く使えるパソコンと言えます。
おすすめできないタイプ
持ち運びが多い人
15インチクラスということに加え、同じクラスの製品群と比較しても質量が重めです。もし購入する場合で同価格帯が良いなら、インチサイズを落としたものを検討すると良いかもしれません。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルは最もリーズナブルなRyzen5、8GBのモデルに最も優位性がある(コストパフォーマンスが高い)製品です。
そのため、それ以上のモデルを買うのであれば、別のモデルと比較しても良いレベルです(例えばThinkPadなど)。ですので、カスタマイズを中心に見るのではなく、他モデルとの比較も合わせて行いましょう。
実機レビューのまとめ

ThinkBook 15 Gen4は安さと見た目両方にこだわる事ができる15インチノートパソコンです。
安いパソコンでも性能はしっかりしたものが欲しいという人はぜひ候補に上げるようにしてみてください。
安く買う方法・コツ
ThinkBook 15 Gen4 AMDに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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