ThinkBook 15 Gen4 AMDのレビュー概要
スタイリッシュなビジネスノート
今回レビューしたThinkBook 15 Gen4がAMDのRyzen5000シリーズ搭載のスタイリッシュなビジネスノートパソコンです。
しっかり使えるパフォーマンスとリーズナブルな価格帯を両立したモデルとなっています。
こんなタイプにマッチ
- 自宅でPCを使う人
- 安くてしっかり使えるPCが欲しい人
簡易スペック表
発売日 | 2022年12月27日 |
CPU | Ryzen5 5625U Ryzen7 5825U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可能 |
重量 | 1770g |
Cinebench R20 | 2876pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ThinkBook 15 Gen4 AMDの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ThinkBook 15 Gen4 AMDの特徴
ここではThinkBook 15 Gen4 AMDの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
高いパフォーマンス
ThinkBook 15 Gen4はRyzen5000シリーズを搭載しているため、一般用途で使う上で十分以上のパフォーマンスを持ったノートパソコンです。
ノイズキャンセリング搭載
ターゲットをビジネスパーソン層としていることもあり、ビデオミーティングで使えるAIノイズキャンセリングマイクを搭載しています。
優れたインターフェイス
USB Type-CやフルサイズHDMIをはじめ、豊富なインターフェイスを備えています。
ThinkBook 15 Gen4 AMDの価格とコストパフォーマンス
ThinkBook 15 Gen4 AMDは他社を含めて、このクラスのノートパソコンではダントツに近いコストパフォーマンスを誇ります。
ThinkBook 15 Gen4 AMDのスペック
今回レビューしたThinkBook 15 Gen4 AMDのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年12月27日 | |
製品名 | ThinkBook 15 Gen4 AMD | |
型式 | 21DL007XJP | |
サイズ | 235×357×18.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1770g |
電源アダプタ | 350g | |
CPU | Ryzen5 5625 | |
GPU | Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.1 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 45Whr |
公称値 | 11時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ThinkBook 15 Gen4 AMDのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2876pts、シングルコア534ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Ryzen5000シリーズらしく高いパフォーマンスを持っています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は7438pts、シングルコア1405ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は2500MB/sを超えており、十分なパフォーマンスを備えています。実使用で使っていて不満は全くありません。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 2069 | 重い |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
ThinkBook 15 Gen4 AMDのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 59.0% | 59.4% |
Adobe RGB | 44.1% | 44.1% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ThinkBook 15 Gen4 AMDの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 618.46 | 571.14 | 13 |
ポイント② | 250.94 | 261.23 | 15 |
ポイント③ | 618.78 | 567.84 | 14 |
ポイント④ | 506.77 | 522.86 | 14 |
ポイント⑤ | 280.63 | 304.94 | 13 |
ポイント⑥ | 147.04 | 161.8 | 14 |
通信スピードテストの評価
全エリアでダウンロード、アップロードともに十分なパフォーマンスが得られています。
ThinkBook 15 Gen4 AMDのUSB-C(PD)による充電テスト
今回はテストを行なっておりません。
ThinkBook 15 Gen4 AMDの外観
天板はThinkBookの大きめのロゴとLenovoのマークとなっています。上下で加工が少し異なる点が特徴です。
背面は無塗装のプラスチックとなっています。
開いた様子です。ベゼルは左右狭め、上下は普通です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。テンキーを搭載しています。タッチパッドが全体的に左寄りになっています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.59mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、105mmとなりました。
本体右側はセキュリティホール、フルサイズ有線イーサネットコネクタ、USB Type-A、4in1メディアリーダーが付属します。
本体左側にはUSB Type-Cポートが二つ、フルサイズHDMI、USB Type-A、コンボジャックが付属します。
本体の重量を測定したところ、1770gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2120gとなりました。充電器単体では350gとなります。
ThinkBook 15 Gen4 AMDのメリット・魅力
シンプルなデザイン
ThinkBookはGen1から変わらずビジネススタイリッシュのコンセプトを貫きとうしている点が特に大きなメリットと言えます。普通10万円以下の価格帯になるとどうしても安っぽさが見えてしまう弱点がある一方で、ThinkBookにはあまりそういった点を感じません。
テンキー搭載で入力性が高い
15インチサイズはThinkBookシリーズの中で唯一、テンキーを搭載しているモデルです。ビジネスパーソンの中でも数字入力が多い人には大きな力となるでしょう。
インターフェイスが魅力
特徴のところでも述べた通り、ビジネスシーンで使うインターフェイスが一通り揃っている点が魅力と言えます。特に4in1メディアリーダーにより、SDカードを含む外部メディアの取り込みが容易になる点は評価が大きいポイントです。
ThinkBook 15 Gen4 AMDのデメリット・欠点
見た目の割に重め
スタイリッシュな見た目の割に本体質量は重めです。そのため持ち運びにはあまり向きません。
AMDモデルはThunderbolt非対応
本モデルにはAMDとintelモデルがありますが、こちらはThunderboltに非対応です。もしThunderboltを使って外部拡張を作りたい場合は、intel版を購入する方が良いですが、2022年4月3日時点では販売が中止されています。必要に応じて公式サイトを確認しましょう。
みんなの口コミ
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15インチノートパソコンの中で低価格と見た目の良さ、さらにパフォーマンスの全てのバランスが取れたノートパソコン。インターフェイスが多いので、どんな人でも使いやすい一台と言えるでしょう。
ThinkBook 15 Gen4 AMDがおすすめな人
安さと見た目を両立したいタイプ
本モデルはパソコンは安く手に入れたい、しかし見た目が安っぽいのは嫌だという人に最もおすすめです。特にパフォーマンス面は十分以上のため、長く使えるパソコンと言えます。
ThinkBook 15 Gen4 AMDがおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
15インチクラスということに加え、同じクラスの製品群と比較しても質量が重めです。もし購入する場合で同価格帯が良いなら、インチサイズを落としたものを検討すると良いかもしれません。
ThinkBook 15 Gen4 AMDのカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルは最もリーズナブルなRyzen5、8GBのモデルに最も優位性がある(コストパフォーマンスが高い)製品です。そのため、それ以上のモデルを買うのであれば、別のモデルと比較しても良いレベルです(例えばThinkPadなど)。ですので、カスタマイズを中心に見るのではなく、他モデルとの比較も合わせて行いましょう。
ThinkBook 15 Gen4 AMDの実機レビューまとめ
ThinkBook 15 Gen4 AMDを安く買う方法
ThinkBook 15 Gen4 AMDに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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