ThinkPad E15 Gen3の実機レビュー

ThinkPad E15 Gen3のレビュー概要

コスパに優れたThinkPad

価格が安いにもかかわらず、AMD Ryzenプロセッサを搭載することで高いパフォーマンスを誇るThinkPad E15 Gen3。ThinkPadブランドならではのタイピング性能も魅力。

格安モデルなので15インチとして重めであることや色域が狭い弱点はあるものの、オフィスソフトやネットサーフィンメインなら十分以上に使える一台です。

こんなタイプにマッチ

  • 安くて実用性の高いPCが欲しい人
  • 従業員向けのノートパソコンが欲しい人

簡易スペック表

発売日 2021年6月8日
CPU Ryzen7 5700U
Ryzen5 5500U
Ryzen3 5300U
RAM 8~24GB
ストレージ 256GB~1TB
画面サイズ 15.6インチ
GPU AMD Radeonグラフィックス
USB-PD 対応
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 選択可能
重量 1790g
Cinebench R20 2552pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2021年9月13日時点で69,960円(税込)から。現在の価格は公式サイトにて必ずご確認ください。

 

ThinkPad E15 Gen3の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

 

ThinkPad E15 Gen3の特徴

ここではThinkPad E15 Gen3の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

15インチの格安ThinkPad

ThinkPadのモデルの中でも格安に位置するEシリーズの15インチ版です(同モデルは14インチ版も存在)。5~10万円で低価格で手に入りつつ、実用的なThinkPadとして人気があるモデルです。

 

Ryzen5000シリーズを搭載

格安ながら実用性に優れている点にRyzen5000シリーズを搭載していることが挙げられます。ベンチマーク結果で後述しますが、プロセッサのパフォーマンスが高く2,3年前の5~10万円台のノートパソコンとは思えないほどの実力があります。

 

テンキー搭載で事務用途にも

ThinkPadのモデルで15インチモデルは他にExtremeがありますが、こちらはテンキーレス。ThinkPad E15 Gen3ではテンキー搭載しているためエクセル等の入力が多い人にも向きます。ThinkPadならではの打ち心地も健在です。

 

ThinkPad E15 Gen3の価格とコストパフォーマンス

ThinkPad E15 Gen3に関わらず、Eシリーズはプロセッサ、タイピング性の良さから考えてコストパフォーマンスが高いモデルです。5~10万円クラスのパソコンを検討している場合は第一候補に入れても良いパソコンと言えるでしょう。

2021年9月13日時点で69,960円(税込)から。現在の価格は公式サイトにて必ずご確認ください。

 

ThinkPad E15 Gen3のスペック

今回レビューしたThinkPad E15 Gen3のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売日(月) 2021年6月8日
製品名 ThinkPad E15 Gen3
型式
サイズ 240×365×18.9mm
重量(実測) 本体 1790g
電源アダプタ 295g
CPU Ryzen5 5500U
GPU AMD Radeonグラフィックス
メモリ(RAM) 8GB
ストレージ 1st 256GB
2nd -
ディスプレイ サイズ 15.6インチ
解像度 1920×1080
アスペクト比 16:9
形式 IPS液晶
リフレッシュレート 記載なし
生体認証 指紋 無し
顔認証 無し
フロントカメラ 画素数 720p
物理シャッター 無し
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac
bluetooth あり
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 3セル
公称値 最大14.2時間

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

 

ThinkPad E15 Gen3のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は2552pts、シングルコア447ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Ryzen5 5500Uを搭載していることで第11世代モバイル向けintelコアプロセッサを超えるマルチコア性能を誇ります。マルチスレッドで並列処理が得意なので、エクセルなどのソフトウェア利用時に特に活躍します。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は6574pts、シングルコア1187ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readが2000MB/s以上出ておりトップクラスというわけではないものの十分高速で快適に利用することができます。

 

ゲームベンチマーク

FF14

ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果はFF14のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
標準品質 2021 普通

 

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
軽量品質 1119 動作困難

 

騒音テスト

騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。

モード 評価
通常時 ほぼ無音
CPUテスト時 ファンが回り音が聞こえる
GPUテスト時 ファンが回り音が聞こえる

 

 

PC温度測定

平常時とCinebenchR23(multi)で10分負荷をかけた後にFLIR One Proのサーマルカメラを用いて温度測定を行いました。15インチで大柄なボディですが排熱は籠る印象です。特にキーボード上部が高温になるので注意して下さい。

通常時

CinebenchR23(10分測定後)

 

ThinkPad E15 Gen3のモニター評価(色域・トーンカーブ)

モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。格安モデルだけあって、色域は残念ながら狭くなっています。

RGBカバー率:49.6%

Adobeカバー率:66.2%

 

トーンカーブの評価結果は以下の通りです。

 

 

ThinkPad E15 Gen3の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:487.06Mbps
ポイント②:241.02Mbps
ポイント③:495.27Mbps
ポイント④:467.05Mbps
ポイント⑤:441.72Mbps
ポイント⑥:87.58Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 487.06 509.8 7
ポイント② 241.02 258.91 8
ポイント③ 495.27 507.42 7
ポイント④ 467.05 463.7 7
ポイント⑤ 441.72 442.57 7
ポイント⑥ 87.58 145.22 6

 

通信スピードテストの評価

戸建てで検証したところ、最長距離を除きほとんどで十分な通信速度が得られる結果となりました。PINGの低下も見られず快適に使うことができます。

 

ThinkPad E15 Gen3のUSB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。20Wから100WまでのUSB-PD充電器で検証したところ、30W以下で低速、45W以上で通常通りの充電をすることができています。GaN搭載の充電器を選択することで持ち運びを楽にできるでしょう。

USB-PD 充電の可否 検証した充電器
20W 低速 PowerPort Ⅲ Nano
30W 低速 PowerPort Atom Ⅲ Slim
45W PowerPort Atom Ⅲ Slim
61W RP-PC133
100W AUKEY PA-B7

 

ThinkPad E15 Gen3の外観

天板は今までのThinkPadシリーズ同様にロゴとLenovoの刻印があるブラックタイプです。

 

背面はスリット多めですが、シンプルなデザインになっています。また、スピーカーはパームレスト裏に配置されています。

 

開いた様子です。ベゼル幅は少し広く感じますがThinkPadでは一般的なサイズ感です。フロントカメラは物理シャッター付で上位モデルを選択すればIRカメラ搭載モデル(Windows Hello対応)もあります。

 

最大角は180°でフルに開くことができます。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

キーボード全体を撮影した様子です。テンキー搭載でクセの少ないキーボード配置になっています。またファンクションキーには受話、終話ボタンが割り当てられています。

 

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.69mmとなりました。

 

タッチパッド幅を計測したところ、100mmとなりました。15インチノートパソコンとしてはタッチパッド幅は狭めです。

 

本体右側にはケンジントンロック、有線イーサネットコネクタ、USB Type-Aが搭載されています。

 

本体左側にはUSB Type-C(PD対応)、USB Type-A、フルサイズHDMI、ヘッドフォンジャックが備えられています。

 

本体の重量を測定したところ、1790gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、2085gとなりました。充電器単体では295gとなります。

 

ThinkPad E15 Gen3のメリット・魅力

信じられないほど安い

ThinkPad E15シリーズは第一世代からコンセプトが変わっていませんが、安くてパフォーマンスが高いパソコンになっていることが特徴で、Gen3でもその流れを踏襲する形になっています(一部ではキーボード付きパソコンと言われるほど)。プロセッサだけでなく、ブランド性やタイピング性まで考慮するとこれを選ばない選択肢がないほどです。

 

安いが性能は十分

ThinkPad E15シリーズは過去からintelモデルとAMDモデルがありますが、AMDモデルの性能が特に抜きん出ています。安いパソコンですが、向こう5年は十分使えるパフォーマンスを持っている点が嬉しい一台です。

 

廉価モデルだがタッチパッド性能が良い

ThinkPadは上位モデルと買いモデルでタッチパッドの触感が異なります。上位モデルの方が滑らかで、下位モデルにはこれまで違和感を強く感じていましたが、今回レビューしたThinkPad E15 Gen3はその違和感が抑えられていました。

 

タイピング性能は健在

ThinkPadらしい深くて、打ち心地のあるタイピング性能は健在です。テンキーも搭載しているため、キータイピングが多い人にはメリットが大きいでしょう。

 

インターフェイスが豊富で据え置きに向く

シリーズの上位モデルと下位モデルを比較した時、ThinkPadは下位モデルの方がインターフェイスが充実化する傾向にあります。E15もその一つで、有線イーサネットコネクタがあったりと家庭・事務所などの据え置きで使う環境でより活躍します。

 

ThinkPad E15 Gen3のデメリット・欠点

最新規格に対応させる場合コストアップ

ThinkPad E15 Gen3は安いモデルですがWi-Fi6に対応させたり、ディスプレイをTNからIPSに変更する場合カスタマイズ対応となりコストアップします。例えば、Wi-Fi6は無くても特に困ることはありませんが、最新規格に対応させたいならカスタマイズ後の価格と他モデルで標準搭載しているものと比較する必要があります。

 

タッチパッドが左寄りでクセがある

筆者が最もデメリットに感じた点はタッチパッドの位置。写真を見ていただくとわかるようにかなり左に寄っています。筆者は右手メインでタッチパッドを触るのでセンターからズレると使いづらくなります。

 

音質は期待できない

廉価モデルだけあってスピーカー音質は高くないので注意して下さい。

 

みんなの口コミ

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ThnkPad E15 Gen3
Average rating:  
 1 レビュー
by SIMPC on ThnkPad E15 Gen3

格安ThinkPadで相変わらず魅力のEシリーズ。個人的にタッチパッドが改善されて、スルスルと操作できる点が高評価でした(上位モデルには敵いませんが)。安くても生産性の高いPCが欲しい人にとってはうってつけだと感じます。15インチモデルとしては重いので、持ち運びが多い人は気を付けると良いでしょう。

 

女性目線の口コミ

普段、Let's NoteのSZシリーズを使っている妻からコメントをもらいました。ライトユーザーとしての一意見として捉えて頂ければと思います。

女性目線のコメント

  • 黒のボディがシンプル
  • サイズが大きくて持ち運びは辛い

 

ThinkPad E15 Gen3がおすすめな人

家庭用として据え置きで使う人

ThinkPad E15 Gen3は家庭用として据え置きで使うパソコンをできるだけ安く手に入れたい人にぴったりです。特に家計簿をつける際にテンキーを入力に利用は非常に便利でしょう。

 

従業員向けのノートパソコン

有線イーサネットコネクタを備え、かつタイピングしやすい筐体のため事務所で利用するノートパソコンとして使い勝手が良い点も魅力です。安くてもパフォーマンスが高く、ThinkPadブランドを備えつつ従業員用とできるメリットは大きいと考えます。

 

ThinkPad E15 Gen3がおすすめではないタイプ

クリエイティブ作業をする人

格安ノートパソコンということもあり、ディスプレイの色域は狭いです。クリエイティブ作業をする人にとっては本来の色を確認できないため、向きません。

 

持ち運びが多い人

15インチノートパソコンの中でも重めの部類に入るため、持ち運びには向きません。同じEシリーズであれば14インチのAMDモデルを候補に入れることをおすすめします。

 

ThinkPad E15 Gen3のカスタマイズ・モデルの選び方

デメリットの部分でも書きましたが、最新規格に対応させることを前提に進めるとコストアップする欠点があります。E15シリーズは標準モデルでも十分使えるので、本当にコストをかけてまで必要かどうかをよく考慮して購入するようにしてください。

公式サイトを見る

 

ThinkPad E15 Gen3の実機レビューまとめ

格安で入力性を求めるならコレ

結論

安くて実用性の高いノートパソコンの代名詞になりつつある「ThinkPad Eシリーズ」。安いなりのデメリットはありますが、それをカバーできるだけの数多くのメリットを持つので、安さと実用性を両立させたい人にぜひ候補に入れて欲しいノートパソコンです。

2021年9月13日時点で69,960円(税込)から。現在の価格は公式サイトにて必ずご確認ください。

 

ThinkPad E15 Gen3を安く買う方法

ThinkPadのEシリーズは過去から割引対象になりやすいモデルです。購入前にセールページは必ずチェックするようにして下さい。ThinkPad E15 Gen3に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめているので、ぜひご覧ください。

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