※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
ZBook Firefly 14 inch G9のレビュー概要
ハイパフォーマンスなワークステーション
本モデルは第12世代intelプロセッサに加えて、クリエイター向けのNVIDIA T550のdGPUを搭載したパフォーマンスの高いモデル。
優れた性能に加えて非常にコンパクトなため、持ち運びする人も使いやすいモデルと言えるでしょう。
こんなタイプにマッチ
- NVIDIAが必要なクリエイター
- 持ち出しする人
簡易スペック表
発売年 | 2022年 |
CPU | Core i7-1265U Core i7-1255U |
RAM | 16~64GB |
ストレージ | 512GB~2TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics NVIDIA T550 |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 搭載モデル無し |
重量 | 1505g |
Cinebench R20 | 3373pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
ZBook Firefly 14 inch G9の目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
ZBook Firefly 14 inch G9の特徴
ここではZBook Firefly 14 inch G9の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
高いパフォーマンス
第12世代intelコアプロセッサを搭載したモデル全てに言えることですが、高いパフォーマンスが特徴。これまでの11世代とは別格の性能になっています
NVIDIA T550を搭載
dGPUにNVIDIA T550を搭載しています。クリエイター向きのGPUを搭載しているため、各専門職の方々の強い味方になります。
16:10の縦長な画面
昨今のトレンドである16:10の縦長なディスプレイを搭載しており、より縦の情報量を取りやすくなっています。
覗き見防止ディスプレイ搭載
横からの覗き見を防止できるHP Sure View reflectを搭載しています。電子式なのでワンタッチで変換できる点が嬉しいポイントです。
ZBook Firefly 14 inch G9の価格とコストパフォーマンス
パフォーマンスが高いこともあり、本体価格は約33万円からスタートとなっています。性能面から見れば妥当な価格設定ですが、使う人でなければオーバースペックになるかもしれません。
ZBook Firefly 14 inch G9のスペック
今回レビューしたZBook Firefly 14 inch G9のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
製品名 | ZBook Firefly 14 inch G9 | |
型式 | - | |
サイズ | 224.3×315.6×19.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1505g |
電源アダプタ | 310g | |
CPU | Core i7-1255U | |
GPU | NVIDIA T550 | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 500万画素 |
物理シャッター | 有り | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 51Whr |
公称値 | 7時間41分 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
ZBook Firefly 14 inch G9のベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3373pts、シングルコア633ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。非常に高いパフォーマンスを持っており、14インチクラスのノートパソコンとしてはトップクラスの性能となっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は8891pts、シングルコア1823ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は6500MB/sを超えており、非常に高い数値となっています。当サイトで評価してきたノートパソコンの中でもトップクラスの性能と言えるでしょう。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 4824 | やや快適 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
ZBook Firefly 14 inch G9のモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 100% | 108.7% |
Adobe RGB | 78.9% | 80.5% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
ZBook Firefly 14 inch G9の通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 554.88 | 43.24 | 14 |
ポイント② | 296.74 | 19.95 | 13 |
ポイント③ | 439.57 | 13.23 | 15 |
ポイント④ | 372.71 | 11.53 | 14 |
ポイント⑤ | 448.34 | 57.48 | 14 |
ポイント⑥ | 277.74 | 107.13 | 13 |
通信スピードテストの評価
ダウンロード数値は非常に高く、全エリアで安定していました。アップロード数値はバラつきがあるものの低めの傾向となっています。
ZBook Firefly 14 inch G9のUSB-C(PD)による充電テスト
今回はテストを行なっていません。
ZBook Firefly 14 inch G9の外観
天板は大きくZのロゴがデザインされており、それ以外はシンプルになっています。
背面はパンチングで通気口が設けられています。
開いた様子です。
最大開き角は180°となっています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。全てのキーが独立しており打ちやすくなっています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.79mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。
本体右側にはヘッドフォンジャック、USB Type-A、miniディスプレイポートが設けられています。
本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-Cポートが設けられています。
本体の重量を測定したところ、1505gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1815gとなりました。充電器単体では310gとなります。
ZBook Firefly 14 inch G9のメリット・魅力
14インチとしては文句なしの高性能
14インチノートパソコンの中ではトップクラスの性能を誇ります。特にコンパクトでありながら、dGPUまで搭載している点は他にはないメリットと言えるでしょう。
覗き見防止などビジネス用途でも使える
外部GPUがNVIDIAになっているようにクリエイターをはじめとした専門職向けと言えるのもあってか、ビジネス用途で使いやすくデザインされています。このモデルに限りませんが、覗き見防止のSure View reflectは難しい操作なくワンタッチでプライバシーフィルターが設定できるため、嬉しいポイントと言えるでしょう。
コンパクトで持ち運びにも向く
何度も繰り返しになりますが、本モデルは重さこそあるもののスリムさはdGPUを搭載したモデルとは思えないほどです。仕事で必要な時に持ち運べる嬉しさがあります。
ZBook Firefly 14 inch G9のデメリット・欠点
用途はあくまでもクリエイター
外部GPUに採用されているのはNVIDA T550のため、ゲーム用途には向きません。同価格を出すならGeForce搭載の他のモデルの方がパフォーマンス的に優位になります。
みんなの口コミ
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14インチの薄型ノートパソコンでNVIDIA T550搭載モデルはかなり珍しいモデルと言えるでしょう。ニッチなだけに必要とする人にぴったりハマるモデルと言えそうです。
ZBook Firefly 14 inch G9がおすすめな人
制作現場で使うクリエイター
本モデルはNVIDIAを搭載していることからも分かるようにクリエイター向けのモデルです。14インチサイズの珍しいモデルなので、打ち合わせなどで直接制作物を見ながら話をしたい人に良いでしょう。
ZBook Firefly 14 inch G9がおすすめではないタイプ
ゲーム用途での購入
外部GPUを搭載していますが、これはGeForceではなくNVIDAのため同価格帯のゲーミング性能と比較すると低くなります。ゲーム目的ならGeForce搭載モデルを選ぶようにして下さい。
ZBook Firefly 14 inch G9のカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルではCore i7-1255Uと1265Uが選べる他、メモリは最大64GBまで選択できる幅広さがあります。このパソコンを購入する場合、そもそも目的があると思うので自分の予算と求めるパフォーマンスに合わせて購入するようにして下さい。
ZBook Firefly 14 inch G9の実機レビューまとめ
ZBook Firefly 14 inch G9を安く買う方法
ZBook Firefly 14 inch G9に限らず、HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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