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ZBook Firefly 14 inch G9の実機レビュー

※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。

ZBook Firefly 14 inch G9のレビュー概要

ハイパフォーマンスなワークステーション

本モデルは第12世代intelプロセッサに加えて、クリエイター向けのNVIDIA T550のdGPUを搭載したパフォーマンスの高いモデル。

優れた性能に加えて非常にコンパクトなため、持ち運びする人も使いやすいモデルと言えるでしょう。

こんなタイプにマッチ

  • NVIDIAが必要なクリエイター
  • 持ち出しする人

簡易スペック表

発売年 2022年
CPU Core i7-1265U
Core i7-1255U
RAM 16~64GB
ストレージ 512GB~2TB
画面サイズ 14インチ
GPU Iris Xe Graphics
NVIDIA T550
USB-PD 対応
LTE・5G通信 非対応
MSオフィス 搭載モデル無し
重量 1505g
Cinebench R20 3373pts

※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください

2023年1月26日時点で377,300円(税込)から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

ZBook Firefly 14 inch G9の目次

実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。

 

ZBook Firefly 14 inch G9の特徴

ここではZBook Firefly 14 inch G9の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

 

高いパフォーマンス

第12世代intelコアプロセッサを搭載したモデル全てに言えることですが、高いパフォーマンスが特徴。これまでの11世代とは別格の性能になっています

 

NVIDIA T550を搭載

dGPUにNVIDIA T550を搭載しています。クリエイター向きのGPUを搭載しているため、各専門職の方々の強い味方になります。

 

16:10の縦長な画面

昨今のトレンドである16:10の縦長なディスプレイを搭載しており、より縦の情報量を取りやすくなっています。

 

覗き見防止ディスプレイ搭載

横からの覗き見を防止できるHP Sure View reflectを搭載しています。電子式なのでワンタッチで変換できる点が嬉しいポイントです。

 

ZBook Firefly 14 inch G9の価格とコストパフォーマンス

パフォーマンスが高いこともあり、本体価格は約33万円からスタートとなっています。性能面から見れば妥当な価格設定ですが、使う人でなければオーバースペックになるかもしれません。

2023年1月26日時点で377,300円(税込)から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

ZBook Firefly 14 inch G9のスペック

今回レビューしたZBook Firefly 14 inch G9のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年 2022年
製品名 ZBook Firefly 14 inch G9
型式 -
サイズ 224.3×315.6×19.9mm
重量(実測) 本体 1505g
電源アダプタ 310g
CPU Core i7-1255U
GPU NVIDIA T550
メモリ(RAM) 16GB
ストレージ 1st 512GB
2nd -
ディスプレイ サイズ 14インチ
解像度 1920×1080
アスペクト比 16:9
形式 液晶
リフレッシュレート 60Hz
生体認証 指紋 有り
顔認証 有り
フロントカメラ 画素数 500万画素
物理シャッター 有り
リヤカメラ 画素数 無し
Wi-Fi a/b/g/n/ac/ax
bluetooth v5.2
LTEモジュール 対応の可否 非搭載
SIMカードサイズ
光学ドライブ 非搭載
バッテリー サイズ 51Whr
公称値 7時間41分

※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。

他グレードを見てみる

 

ZBook Firefly 14 inch G9のベンチマーク

CINEBENCH R20

CINEBENCH R20の測定値は3373pts、シングルコア633ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。非常に高いパフォーマンスを持っており、14インチクラスのノートパソコンとしてはトップクラスの性能となっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23の測定値は8891pts、シングルコア1823ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。

 

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。READの値は6500MB/sを超えており、非常に高い数値となっています。当サイトで評価してきたノートパソコンの中でもトップクラスの性能と言えるでしょう。

 

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。

モード スコア 評価
最高品質 - -
高品質 - -
軽量品質 4824 やや快適

 

CPU-Z

CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。

 

騒音テスト

騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。

モード 評価
通常時 ほぼ無音
CPUテスト時 ファン音が聞こえる
GPUテスト時 ファン音が聞こえる

 

ZBook Firefly 14 inch G9のモニター評価(色域・トーンカーブ)

モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。

sRGB

Adobe RGB

 

カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。

カバー率 カバー率 カバー比
sRGB 100% 108.7%
Adobe RGB 78.9% 80.5%

 

トーンカーブの評価結果は以下の通りです。

 

ZBook Firefly 14 inch G9の通信環境(WI-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

※タップで画像を拡大できます。

 

検証結果

スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。

ダウンロード数値比較

ルーター前:554.88Mbps
ポイント②:296.74Mbps
ポイント③:439.57Mbps
ポイント④:372.71Mbps
ポイント⑤:448.34Mbps
ポイント⑥:277.74Mbps

アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。

測定項目 ダウンロード アップロード PING
単位 Mbps Mbps ms
ルーター前 554.88 43.24 14
ポイント② 296.74 19.95 13
ポイント③ 439.57 13.23 15
ポイント④ 372.71 11.53 14
ポイント⑤ 448.34 57.48 14
ポイント⑥ 277.74 107.13 13

 

通信スピードテストの評価

ダウンロード数値は非常に高く、全エリアで安定していました。アップロード数値はバラつきがあるものの低めの傾向となっています。

 

ZBook Firefly 14 inch G9のUSB-C(PD)による充電テスト

今回はテストを行なっていません。

 

ZBook Firefly 14 inch G9の外観

天板は大きくZのロゴがデザインされており、それ以外はシンプルになっています。

 

背面はパンチングで通気口が設けられています。

 

開いた様子です。

 

最大開き角は180°となっています。

 

上部ベゼルです。

 

下部ベゼルです。

 

キーボード全体です。全てのキーが独立しており打ちやすくなっています。

 

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.79mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.4mmとなっています。

 

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。

 

本体右側にはヘッドフォンジャック、USB Type-A、miniディスプレイポートが設けられています。

 

本体左側にはフルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-Cポートが設けられています。

 

本体の重量を測定したところ、1505gとなりました。

 

充電器込みの重量を測定したところ、1815gとなりました。充電器単体では310gとなります。

 

ZBook Firefly 14 inch G9のメリット・魅力

14インチとしては文句なしの高性能

14インチノートパソコンの中ではトップクラスの性能を誇ります。特にコンパクトでありながら、dGPUまで搭載している点は他にはないメリットと言えるでしょう。

 

覗き見防止などビジネス用途でも使える

外部GPUがNVIDIAになっているようにクリエイターをはじめとした専門職向けと言えるのもあってか、ビジネス用途で使いやすくデザインされています。このモデルに限りませんが、覗き見防止のSure View reflectは難しい操作なくワンタッチでプライバシーフィルターが設定できるため、嬉しいポイントと言えるでしょう。

 

コンパクトで持ち運びにも向く

何度も繰り返しになりますが、本モデルは重さこそあるもののスリムさはdGPUを搭載したモデルとは思えないほどです。仕事で必要な時に持ち運べる嬉しさがあります。

 

ZBook Firefly 14 inch G9のデメリット・欠点

用途はあくまでもクリエイター

外部GPUに採用されているのはNVIDA T550のため、ゲーム用途には向きません。同価格を出すならGeForce搭載の他のモデルの方がパフォーマンス的に優位になります。

 

みんなの口コミ

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ZBook Firefly 14 inch G9
Average rating:  
 1 reviews
 by SIMPC

14インチの薄型ノートパソコンでNVIDIA T550搭載モデルはかなり珍しいモデルと言えるでしょう。ニッチなだけに必要とする人にぴったりハマるモデルと言えそうです。

 

ZBook Firefly 14 inch G9がおすすめな人

制作現場で使うクリエイター

本モデルはNVIDIAを搭載していることからも分かるようにクリエイター向けのモデルです。14インチサイズの珍しいモデルなので、打ち合わせなどで直接制作物を見ながら話をしたい人に良いでしょう。

 

ZBook Firefly 14 inch G9がおすすめではないタイプ

ゲーム用途での購入

外部GPUを搭載していますが、これはGeForceではなくNVIDAのため同価格帯のゲーミング性能と比較すると低くなります。ゲーム目的ならGeForce搭載モデルを選ぶようにして下さい。

 

ZBook Firefly 14 inch G9のカスタマイズ・モデルの選び方

本モデルではCore i7-1255Uと1265Uが選べる他、メモリは最大64GBまで選択できる幅広さがあります。このパソコンを購入する場合、そもそも目的があると思うので自分の予算と求めるパフォーマンスに合わせて購入するようにして下さい。

公式サイトを見る

 

ZBook Firefly 14 inch G9の実機レビューまとめ

コンパクトなNVIDIA搭載ノートPC

結論

14インチでウルトラブックに近いコンパクトなモデルでありながら、高いパフォーマンスを持ったノートパソコンです。コンパクトさと高性能はトレードオフの関係になりやすいため価格は高くなりますが、その分市場にはあまりない珍しいモデルになっていると言えるでしょう。

2023年1月26日時点で377,300円(税込)から。現在の価格は公式サイトでご確認ください。

 

ZBook Firefly 14 inch G9を安く買う方法

ZBook Firefly 14 inch G9に限らず、HPのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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