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レビュー・評価の概要
IdeaPad Flex570はAMD5000シリーズを搭載した14インチモバイルノートパソコンです。
ハイパフォーマンスでありながら、10万円以下から購入できる魅力的なノートパソコンと言えるでしょう。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Ryzen7 5700U Ryzen5 5500U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256~512GB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1585g |
Cinebench R20 | 3374pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではIdeaPad Flex570の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
AMDの5000シリーズプロセッサ搭載
IdeaPad Flex570はAMDの5000シリーズプロセッサを搭載しており、非常にパワフルです(ベンチマーク結果で後述します)。
16:10のディスプレイ
低価格帯PCとしては珍しい16:10のアスペクト比モデルになっています。書類仕事やネットサーフィンがしやすいと言えるでしょう。
10万円以下から手に入る
最も知っておくべきポイントが価格。非常に高いパフォーマンスを持ちながら、本体は税込10万円以下から手に入れることができます(2022年11月8日時点)。
スタイラスペンが付属
本体には追加料金なしでスタイラスペンが付属します。2in1のフリップタイプPCのため、スタイラスペンの機能をフルに使うことができるでしょう。
価格とコストパフォーマンス
10万円以下から手に入り、2022年11月7日時点ではなんとRyzen7シリーズでも10万円以下で手に入る非常にお買い得なモデルです。2in1でこれだけパフォーマンスの高いモデルがこの価格で手に入るだけで大きなアドバンテージと言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたIdeaPad Flex570のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 224×313.1×17.8mm | |
重量 | 本体 | 1585g |
アダプタ | 350g | |
CPU | Ryzen7 5700U | |
GPU | Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1200 | |
アスペクト比 | 16:10 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 720p |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 52.5Whr |
公称値 | 13時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3374 |
シングル | 462 | |
Cinebench R23 | マルチ | 7793 |
シングル | 1253 |
Crystal Disk Mark
Crystaldiskmarkのスクリーンショット画像を消してしまったため、データが残っていませんが、READの値は3000MB/sを超える結果となっており、ノートパソコンとしてはトップクラスの数値になっています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 2034 | 重い |
モニター評価(色域)
データを消してしまったため、モニター評価結果はありません。
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 593.75 | 143.8 | 20 |
ポイント② | 551.2 | 301.43 | 15 |
ポイント③ | 600.44 | 232.2 | 20 |
ポイント④ | 612.42 | 504.02 | 17 |
ポイント⑤ | 592.98 | 497.3 | 20 |
ポイント⑥ | 440.03 | 311.33 | 51 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | △ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | △ | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はシンプルなデザインでメーカーロゴが小さく配置されているのみです。

背面にはスリットが設けられています。

開いた様子です。上下左右のベゼルは狭めです。

テントモードにした様子です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。2in1タイプのため、スピーカーはキーボード側に配置されています。音質は並ですが、低音が弱めになっているので声を聞き取りやすい印象でした。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.99mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。タッチパッドは少し引っかかりがありますが、大きめになっているので使いやすいです。

本体右側にはUSB Type-Aポートが2つ、4in1メディアリーダー、電源スイッチが配置されています。

本体左側には電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-C、コンボジャックが搭載されています。

本体の重量を測定したところ、1585gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1935gとなりました。充電器単体では350gとなります。

メリット・魅力
コストパフォーマンスが高すぎる
本モデルに限りませんが、IdeaPadはどれもコストパフォーマンスが高すぎると感じるほど、値段とスペックが良い意味で釣り合っていないパソコン。
「出来るだけ安く」と「出来るだけ高性能」を求めるならIdeaPadシリーズがおすすめ。しかも14インチモデルは、各社主力を揃えるクラスなので価格帯が高めになりがちだからこそ、IdeaPad Flex570の安さが際立ちます。
PDに対応し持ち運びも楽
14インチでコンパクトかつ、本体がUSB PD充電に対応しているため持ち運びが楽になっています。
スタイラスペンが標準付属
普通、別途購入すると1万円近くするクラスのスタイラスペンが標準で付属してきます。2in1タイプなのでフルに使える点も嬉しいポイントです。
デメリット・欠点
14インチモデルの中では重め
2in1モデルということもありますが、14インチノートパソコンの中では重量が重めの部類に入ります。
ポインタを多用するならマウスがある方が良いかも
タッチパッドはハイエンドクラスと比較すると、少しだけ引っ掛かりがあると感じました。ポインタをたくさん動かして使うタイプの人は注意しておいた方が良いかもしれません。
おすすめなタイプ
コスパ重視する人
IdeaPad Flex570はコストパフォーマンスを重視する人にとっては非常に魅力的な選択肢の一つです。10万円以下で探している人は必ず一度はチェックするようにしましょう。
動画を見ることがある人
フリップタイプでテントモードにでき、タッチパネルで操作できるため、動画を見る人にも向いています。
おすすめできないタイプ
軽さを最重要視する人
14インチのノートパソコンの中では重めの部類に入ります。常に持ち運びすることを前提とするなら、少し高くなりますが、1kgを切る軽量ノートパソコンをおすすめします。同メーカーではYoga Slim 760 Carbonがおすすめです。
カスタマイズ・モデルの選び方
時期によって価格が変わるため、一概には言えませんがIdeaPad Flex570はRyzen5とRyzen7の価格差がほとんどないモデルです。そのため、どうせなら上位機種であるRyzen7モデルをおすすめします。パフォーマンスが高い分、長く使える可能性が高くなります。
実機レビューのまとめ

IdeaPad Flex570は非常に安くて高性能なノートパソコン。PCにこだわらない人こそ一番最初に検討して欲しいモデルと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
IdeaPad Flex570に限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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