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レビュー・評価の概要
IdeaPad Slim 370iは第12世代のintel Uシリーズプロセッサを搭載した14インチノートパソコンです。
過去のIdeaPadシリーズと同様に、非常に安く、コストパフォーマンスに優れた一台となっています。
| 発売年度 | 2022年 | 
| プロセッサ | Core i5-1235U Core i3-1215U  | 
| RAM | 8GB | 
| ストレージ | 256GB | 
| 画面サイズ | 14インチ | 
| GPU | intel UHDグラフィックス | 
| USB-PD | 非対応 | 
| モバイル通信 | 非対応 | 
| 重量 | 1355g | 
| Cinebench R20 | 2759pts | 
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではIdeaPad Slim 370i 14インチの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代 Uシリーズプロセッサ搭載
本モデルでは、Core i5-1235Uもしくは、Core i3-1215Uを搭載しています。今回の検証ではCore i5モデルを用いていますが、ベンチマーク結果の通り、高いパフォーマンスが得られています。
シリーズ通りの高コスパ機
ideaPadは過去モデルから優れたコストパフォーマンスが魅力でしたが、本モデルでも健在。2022年10月20日時点で6万円台で購入できるモデルとなっています。
ノイズキャンセリングとDolby Audio搭載
格安ノートパソコンではあるものの、ノイズキャンセリングとDolby Audioを搭載。テレワーク需要に対応したモデルとなっています。
価格とコストパフォーマンス
今回のIdeaPadも過去モデルと同様に高いコストパフォーマンスを誇ります。特に14インチモデルで持ち運びできるモデルは高くなる傾向があるため、なおさらそのコスパの良さが光ります。
スペック
今回レビューしたIdeaPad Slim 370i 14インチのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
| 発売年 | 2022年 | |
| サイズ | 215.7×324.2×19.9mm | |
| 重量 | 本体 | 1355g | 
| アダプタ | 340g | |
| CPU | Core i5-1235U | |
| GPU | Intel UHDグラフィックス | |
| メモリ(RAM) | 8GB | |
| ストレージ | 1st | 256GB | 
| 2nd | – | |
| ディスプレイ | サイズ | 14インチ | 
| 解像度 | 1920×1080 | |
| アスペクト比 | 16:9 | |
| 形式 | IPS液晶 | |
| リフレッシュレート | 60Hz | |
| フロントカメラ | 画素数 | 720p | 
| 物理シャッター | 無し | |
| リヤカメラ | 画素数 | 無し | 
| Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
| bluetooth | v5.0 | |
| モバイル通信 | 非対応 | |
| 光学ドライブ | 非搭載 | |
| バッテリー | サイズ | 公式記載なし | 
| 公称値 | 7.7時間 | |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
| バージョン | 測定モード | 測定値[pts] | 
|---|---|---|
| Cinebench R20 | マルチ | 2759 | 
| シングル | 631 | |
| Cinebench R23 | マルチ | 7186 | 
| シングル | 1672 | 
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
| Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
|---|---|---|
| SEQ1M Q8T1 | 2484.03 | 962.24 | 
| SEQ1M Q1T1 | 1361.99 | 927.41 | 
| RND4K Q32T16 | 651.55 | 301.58 | 
| RND4K Q1T1 | 46.56 | 139.30 | 
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
| モード | スコア | 評価 | 
|---|---|---|
| 最高品質 | – | – | 
| 高品質 | – | – | 
| 軽量品質 | 1157 | 動作困難 | 
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
| 測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] | 
|---|---|---|
| sRGB | 62.5 | 63.6 | 
| Adobe RGB | 47.1 | 47.1 | 
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

| 測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING | 
| 単位 | Mbps | Mbps | ms | 
| ルーター前 | 565.36 | 396.91 | 13 | 
| ポイント② | 129.1 | 143.71 | 20 | 
| ポイント③ | 554.09 | 459.98 | 14 | 
| ポイント④ | 404.77 | 545.81 | 12 | 
| ポイント⑤ | 244.88 | 283.04 | 12 | 
| ポイント⑥ | 144.5 | 144.75 | 13 | 
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6には対応していないものの、通信速度テストの結果は非常に良好でした。ただ、長距離では落ちる傾向にあるので、中継機やメッシュWi-Fiを検討するとより良いでしょう。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
| W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 | 
|---|---|---|
| 20W | × | PowerPort Ⅲ Nano | 
| 30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W | 
| 45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W | 
| 61W | × | RP-PC133 | 
| 100W | × | AUKEY PA-B7 | 
外観
天板は縦方向に模様が入ったようなデザインになっています。

背面は天板と異なり、無塗装のプラスチックでコストダウンを感じます。

開いた様子です。上下左右ベゼルのサイズ感は普通です。フロントカメラには物理シャッターが設けられています。

最大開き角は170°となっています。

一部キーは接合しているものの、全体的にクセがなく打ちやすい印象です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.62mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1mmとなっています。少しカタカタ音が鳴るものの、ストローク浅めで軽やかにタイピングできます。

タッチパッド幅を計測したところ、106mmとなりました。タッチパッドは少し引っかかりを感じますが、価格から考えれば十分な出来です。それよりもクリック時の押し込みが硬めな印象を持ちました。

本体右側にはUSB Type-Aポート、4in1のメディアリーダーがあります。

本体左側には電源ポート、USB Type-A、HDMI、USB Type-C、ヘッドフォンジャックを備えます。

スピーカー音は高音はそこそこ出ていますが、低音域は弱めです。声が聞きやすいメリットはあるものの、音楽再生だと物足りないでしょう。

本体の重量を測定したところ、1355gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1695gとなりました。充電器単体では340gとなります。

メリット・魅力
価格から見て非常に高いクオリティ
IdeaPadシリーズはものによって、天板デザインが安っぽいものもありますが、本モデルはそういった部分はほとんど感じません。
持ち運びも全く問題ない筐体
14インチの中では重めの筐体ではあるものの、サイズ感のおかげで非常にコンパクト。持ち運びしても苦にならないでしょう。
インターフェイスの充実さ
左右のインターフェイスが充実しており、フルサイズHDMI、4in1メディアリーダーまで備えています。ビジネスシーンでの活用だけでなく、普段使いでもハブなしで使いやすそうな構成となっています。
デメリット・欠点
コストダウンが随所に見られる
背面が無塗装であることや、ベゼル幅からコストダウンが見られます。
バッテリー使用時間がかなり短め
本モデルで最も注意しておきたいポイントがバッテリー。約7時間とかなり短めのため、長い時間外出する場合は注意が必要です。
Wi-Fi6に非対応
本モデルはWi-Fi6には対応していません。十分なパフォーマンスがあるので気にする必要はありませんが、逆にルーター等を購入する場合にハイスペックなものを買うとオーバースペックになる可能性があるので注意しておいて下さい。
おすすめなタイプ
宅内で持ち運ぶ人
本モデルが最もおすすめなのは、宅内で持ち運びをする人です。14インチというコンパクトさで持ち運びが楽な他、フルサイズHDMIもあるため書斎でディスプレイ接続、リビングでPC単独利用などの使い方も可能です。
出来るだけ安くPCが欲しい人
14インチのノートパソコンとしては破格と言えます。パフォーマンスも十分高いので、出来るだけ安くPCが欲しい人におすすめです。
おすすめできないタイプ
外で長時間使う人
バッテリーの駆動時間が短いため、外で長時間使う人にはあまりおすすめできません。USB PD充電非対応な点も外で使うには向いていません。
カスタマイズ・モデルの選び方
IdeaPad Slim 370iはCore i3モデル、Core i5モデルと選ぶことができますが、どちらでも安い方を選べば良いでしょう。Core i3でもネットサーフィンや動画を見る程度では気にならないでしょうし、より長く使うことを考えるならCore i5を選べば良いです。
また、本モデルはたまにCore i3モデルの方が安いという逆転現象が起こることがあるので、購入時は注意して買うようにして下さい。
実機レビューのまとめ

IdeaPad 370iは過去モデル同様、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルです。
安かろう悪かろうが当てはまらない魅力的なモデルなので、出来るだけ安くPCを探している人はぜひ検討してみて下さい。
安く買う方法・コツ
IdeaPad Slim 370i 14インチに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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