本サイトの記事は広告を含みます。
レビュー・評価の概要
Legion570iは第12世代のintel Coreプロセッサ、およびRTX3050Ti Laptopを搭載したエントリークラスのゲーミングノートパソコンです。
165Hzの高リフレッシュレートディスプレイや広めの色域、使い勝手の良いキーボードやタッチパッドなど、ゲーム以外の実用性も高いモデルとなっています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i5-12500H Core i7-12700H |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | GeForce RTX3050Ti |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 2285g |
Cinebench R20 | 3892pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではLegion 570iの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代intelプロセッサ搭載
最新型のintelコアプロセッサを搭載しており、高いパフォーマンスを誇ります。特に第12世代は11世代と比較して大きくパフォーマンスアップしています。
RTX3000番台を搭載
グラフィックボードにはRTX3000番台を搭載し、こちらも2000番台と比較して大きくパフォーマンスアップしています。
豊富なインターフェイス
LEGION 570iは背面ポートを含む豊富なインターフェイスが魅力です。ゲーミングPCでありながら、100WのUSB PD充電に対応している点も見逃せないポイントです。
価格とコストパフォーマンス
14万円台から購入可能でゲーミングPCとしては割安な部類に入ります。加えて、第12世代のintelプロセッサのパフォーマンスが非常に高いことやディスプレイ、グラフィックボードの性能を考えれば十分コストパフォーマンスが高いモデルと言えるでしょう。
スペック
今回レビューしたLegion 570iのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 262.35×358.8×19.99〜22.75mm | |
重量 | 本体 | 2285g |
アダプタ | 965g | |
CPU | Core i7-12700H | |
GPU | GeFOrce RTX3050Ti | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | IPS液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac | |
bluetooth | v5.1 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 8時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 3892 |
シングル | 593 | |
Cinebench R23 | マルチ | 8460 |
シングル | 1687 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 6674.61 | 5012.08 |
SEQ1M Q1T1 | 1867.17 | 1916.98 |
RND4K Q32T16 | 2833.99 | 1266.85 |
RND4K Q1T1 | 69.00 | 236.34 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 5938 | やや快適 |
高品質 | 8222 | 快適 |
軽量品質 | 10340 | とても快適 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 99.6 | 105.9 |
Adobe RGB | 76 | 78.5 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 670.37 | 567.05 | 13 |
ポイント② | 435.97 | 463.29 | 13 |
ポイント③ | 575.64 | 401.7 | 13 |
ポイント④ | 493.4 | 560.11 | 13 |
ポイント⑤ | 358.6 | 426.5 | 13 |
ポイント⑥ | 135.04 | 152.61 | 14 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はLEGIONのロゴマークが大きめに配置されています。ゲーミングPCですが、天板に光る要素はありません。

背面は大きめのスリットが設けられています。

開いた様子です。165Hzのハイリフレッシュレートディスプレイで動きが滑らかです。フロントに物理シャッターはありませんが、左側に物理シャッターのオンオフボタンがあります。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。エンターキー、シフトキーあたりが詰まっていますが、それ以外は普通です。テンキー搭載のため、事務用途としても使い勝手が良い仕様です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、2.1mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、19.59mmとなっています。カチャカチャと音が鳴らず、静かで使いやすい印象です。ストロークが深めでしっかりタイピングしたい人でも使えるでしょう。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。タッチの感度がよく、指に吸い付いてくる感じで使いやすいです。

本体右側にはUSB Type-A端子、フロントカメラの電子シャッター、ヘッドフォンジャックを備えます。

本体左側にはUSB Type-C端子を備えます。うち一つはThunderbolt端子となっています。

背面には主要な端子が備わっており、フルサイズイーサネットコネクタ、HDMI等があります。セカンドディスプレイ構築時に背面にポートを集約できるメリットがあります。

本体の重量を測定したところ、2285gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、3250gとなりました。充電器単体では965gとなります。

メリット・魅力
パフォーマンスが高く実用性が高い
なんと言っても第12世代のintel Coreプロセッサの性能が非常に高く、ベンチマークでも優れた結果を残しています。第11世代との差が明確なので、購入を検討しているなら新型がおすすめです。
背面にポートが集約されている
グラフィックボード搭載型のノートパソコンはセカンドディスプレイを接続することや、ゲームのレスポンス向上のために有線接続するケースがあります。本PCは常時接続するような端子が全て背面ポートに集約されているため、左右からのケーブルを出す必要がなくすっきりとした構築が可能です。
事務作業用としても性能が高い
Legion570iはプロセッサの性能が高いこと、テンキー搭載していること、さらに低負荷時のファン音がさほど大きくないことから事務作業用のパソコンとしても性能が高いと感じました。
USB-PDに対応している
このクラスのゲーミングパソコンとしては非常に珍しくUSB PD充電に対応しています。100Wでしか充電できませんでしたが、持ち運びする際に大きな充電器をスマートフォンと共用できるのは大きなメリットと感じます。
デメリット・欠点
持ち運びには向かない
本体サイズが大きいこと、電源ケーブルが重く取り回しが大変なことから持ち運びには向きません(USB PDには対応していますが、100Wのみのためこちらも大きめとなります)。
ディスプレイポートなし
ディスプレイの外部出力はフルサイズHDMIとThunderboltとなっています。そのため、3枚目のディスプレイ出力時にHDMIとディスプレイポートの組み合わせがPC本体だけではできない点は押さえておきましょう。
おすすめなタイプ
エントリーゲームユーザー
10万円前半で高いパフォーマンスを持つPCを購入することが可能なためエントリーゲーマーにおすすめです。
仕事でもPCを使うユーザー
メリットでも書いた通り、事務用途としても高いパフォーマンスを持ちます。特にキーボード、タッチパッド性能が優れていることや、背面にポート類が集約されているためセカンドディスプレイ構築がやりやすいことが寄与しています。
おすすめできないタイプ
持ち運びが多い人
本モデルだけでなく、ゲーミングPC全体に言えることですが、持ち運びが多い人には向きません。
カスタマイズ・モデルの選び方
Legion570iはシリーズが複数存在しており、Ryzenモデルや16インチのProモデルなどが存在します。どれも一長一短のため、価格と性能のバランスを見て購入すると良いでしょう。ただし、もし悩むなら、性能、価格バランスの優れた本モデルが最もおすすめです。
実機レビューのまとめ

カテゴリはゲーミングノートですが、ゲーム以外でも十分使える要素を持つ一台。ゲームはしたいけど、それだけでなく幅広い用途で使いたい、かつ価格は抑えたい人におすすめのモデルです。
安く買う方法・コツ
Legion 570iに限らず、Lenovoのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
関連記事・公式リンク一覧
以下の関連記事もぜひご覧ください。