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レビュー・評価の概要
DAIV 5Nは薄くて軽いコンパクトな15インチの非常に優れたノートパソコン。intel Core i7のHシリーズプロセッサに加えて、GeFroce RTX2060を搭載し、ゲームベンチマークも優れたモデルになっています。
DAIVシリーズはもともとクリエイターモデルということもあり、ゲーミングPCのようにピカピカとしていないことも特徴。キーボードバックライトをつけるとカラフルにすることができますが、オフにすれば他で目立つ点がなくシンプルに使える点も嬉しいポイント。
価格が控えめで高性能、かつ持ち出しにも使えるノートパソコンが欲しい人は買って後悔しないPCと言えるでしょう。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-10870H |
RAM | 16~64GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | GeForce RTX2060(6GB) |
USB-PD | 非対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1735g |
Cinebench R20 | 4233pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではDAIV 5Nの一般的な特徴に触れています。筆者が使用した感想については、メリット・デメリットからご覧ください。
ハイスペックかつ軽量コンパクト
DAIV 5Nは15インチノートパソコンとしては軽量で1.7kgしかありません。しかもベゼルが狭く、キーボードも詰まっているためかなりコンパクト。それでいて、intel HシリーズとRTXを選択できて高性能なので持ち運びもするユーザーにとってはぴったりとも言えるモデルとなっています。

薄型ノートとしては珍しい背面インターフェイス
15インチのノートパソコンは背面インターフェイスを備えるもの、備えないものどちらもありますが一般的に薄型でコンパクトなノートパソコンは背面インターフェイスを持っていないモデルが多い中、このDAIV 5Nはなんと背面インターフェイスも持っています。
個人的には、フルサイズのイーサネットコネクタが背面に来ている点が高評価です。
価格とコストパフォーマンス
DAIV 5Nは非常にコストパフォーマンスの高いモデルです。絶対的な性能で見ればRyzen 4000シリーズに分が上がる部分もありますが、intelの安定性とGeForce RTXを搭載しつつ、持ち運べる軽量性を持ち合わせた上で20万円以下で購入することができます。DAIV 5Nは同メーカーの中では高額モデルでキャンペーン時に割引率が高くなるのでさらにお得に買えるケースがあります。購入前には必ず公式サイトをチェックすることをおすすめします。
スペック
今回レビューしたDAIV 5Nのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 355.5×236.7×19.9mm | |
重量 | 本体 | 1735g |
アダプタ | 840g | |
CPU | Core i7-10870H | |
GPU | GeForce RTX2060(6GB) | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | : | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.0 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 5.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 4233 |
シングル | 493 | |
Cinebench R23 | マルチ | 10715 |
シングル | 1269 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3472.15 | 2233.50 |
SEQ1M Q1T1 | 1863.61 | 1461.40 |
RND4K Q32T16 | 1148.74 | 1686.96 |
RND4K Q1T1 | 45.34 | 142.21 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | 6779 | 快適 |
高品質 | 8989 | 快適 |
軽量品質 | 10830 | とても快適 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | × | RP-PC133 |
100W | × | AUKEY PA-B7 |
外観
天板です。シンプルなデザインでDAIVの文字が入っています。

背面です。かなり大きめなスリットが空いています。

デスクトップは非光沢で自然な色合いになっています。

フロントカメラは画面下にあります。物理シャッターはありません。

開いた様子です。最大角は150°となっており、クラムシェルとしてはかなり開きます。

上部ベゼルです。かなり狭めになっています。

下部ベゼルです。下側ベゼルも大きめです。

電源ボタンとパフォーマンスボタンがあります。

キーボードです。マウスコンピューター独特のフォントにになっています。またキーボードバックライトはカラフルになっています。RGBバックライトは変更も可能です。

キーピッチは2つのキーボードをミツトヨのデジタルノギスで測定し割返した結果、18.1mmとなっています。キーストロークは1.5mmです。

タッチパッドは117mmとなっています。

パームレストも天板と同じ色の素材になっています。

本体左側のインターフェイスです。ケンジントンロック、通気口、USB-A、マイクジャック、ヘッドフォンジャックとなっています。

右側インターフェイスです。USB-A×2、microSDスロットになっています。

本体重量は1735gとなっています。

充電器込みの重量で2575g、充電器単体では840gとなっています。

メリット・魅力
軽くて持ち運びに優れる
DAIV 5Nで注目しておきべきポイントは何と言っても、持ち運びが楽にできる軽さと言えます(2019年モデルは約2.5kgで大幅に軽量化)。ノートパソコンとして1.7kgは軽くはありませんが、これだけ高性能なノートパソコンとしてはかなり軽い部類に入ります。また、パフォーマンスを電源ボタン横のボタンで簡単に切り替えられるため、電力消費をコントロールできる点も魅力です。
薄型だが高パフォーマンス
DAIV 5Nはベンチマークの結果の通り、プロセッサ、グラフィックスどちらにしても魅力的なパフォーマンスを誇ります。もちろん最大クラスの負荷がかかるゲームは厳しい側面がありますが、DAIVシリーズを選んでいる時点でハイリフレッシュレートがなくそこまでパフォーマンスは必要ないので、唯一の懸念は4Kでフルに使うパターンです。しかし、そういう人はデスクトップPCを選ぶと思うので、薄型で高性能なDAIV 5Nはちょうど良いモデルと言えそうです。
背面インターフェイスに優れる
DAIV 5Nが魅力的なポイントとして背面インターフェイスに優れる点があります。薄型の15インチノートパソコンは背面インターフェイスで繋がっているケースが少なく、DAIV 5Nは珍しいモデル。ディスプレイ出力やハブに当たる部分を背面集約でき、スッキリさせることができます。
色域が広くクリエイターに向く
DAIVシリーズはもともとクリエイター向けのモデルで、色域が広いことが特徴。このDAIV 5NでもsRGB比で100%を確保しておりクリエイター向けのモデルとなっています。
デメリット・欠点
USB-PDによる充電ができない
DAIV 5Nの唯一の欠点がこのUSB-PD非対応です。このモデルはUSB-Cを備えていますがそこからの充電ができません。
おすすめなタイプ
15インチで画像編集する人
DAIV 5Nは15インチで画像編集する人にとってはぴったりのノートパソコンです。元々のパフォーマンスが高い上に、ワンタッチでパフォーマンスの切り替えも可能なので、スマートに運用できます。
高リフレッシュレートでないゲームをする人
intel Core i7 Hシリーズのプロセッサに加えRTX2060を積んでいるため、ゲームも十分に可能です。ただし、リフレッシュレートが高いものを搭載しているわけではないため、その場合は、G-Tuneシリーズを選ぶ方が良いでしょう。
擬似的にデスクトップを組む人
もっともおすすめしたいのがこのパターンです。薄型PCでは珍しく背面インターフェイスを揃えたPCになっています。デュアルディスプレイするにしても一つのモニターで擬似デスクトップのようにするにしても魅力的と言えます。
おすすめできないタイプ
高リフレッシュレートを求める人
DAIV 5Nは高性能なグラフィックボードを積んでおりゲームも可能なスペックですが、モニターは一般的な60Hzのリフレッシュレートです。そのため、高リフレッシュレートを求める場合は、G-Tuneグレードを選ぶ方がより楽しめるでしょう。
カスタマイズ・モデルの選び方
DAIV 5Nはプロセッサ、グラフィックボードが固定化されているため、カスタマイズとしてはメモリとハードディスクカスタマイズが基本になります。このPCを選ぶ時点で画像編集や動画編集をベースにすると予想されるため、可能なら32GBメモリへの増設を行うと良いでしょう。また予算に余裕があれば、SSDを上位のモデルにして読み込み速度を向上させると、より快適に使えると思います。
実機レビューのまとめ

DAIV 5Nは2020年モデルになって、外観が大幅に変わりコンパクトで持ち運びしやすいモデルになりました。見た目としてもエッジが落ち、よりシンプルな形になったことで一般受けしやすい形状になって、どこでも使いやすいPCです。
中身は非常に高性能なチップセットが搭載されているため、よりハードに使いたいクリエイターさん向けのノートパソコンと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
DAIV 5Nに限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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