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レビュー・評価の概要
B5-i7は高性能なパフォーマンスを持つスタンダードな15インチです。Core i7-1165G7を搭載しパフォーマンスが高く、普通の作業・仕事において不満に思うことがないレベルのノートパソコン。
多彩な外部インターフェイスを備え、どんなシーンでも使いやすくなっています。
発売年度 | 2021年 |
プロセッサ | Core i7-1165G7 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 512GB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | intel UHDグラフィックス Iris Xeグラフィックス |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1655g |
Cinebench R20 | 1824pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではB5-i7(Windows11)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
スタンダードな15インチモデル
Bシリーズは同メーカーの中でもスタンダードなラインナップ。その中で、15インチのハイエンドに当たるモデルがこのB5-i7になります。クセのないデザインやキーボード。充実した外部出力端子を搭載して過不足がなく、誰にでも使いやすいモデルとなっています。
Core i7-1165G7を搭載して高パフォーマンス
上記でも少し触れましたが、このモデルはBシリーズの中でも高性能なプロセッサを搭載しています。ベンチマーク結果でも後述しますがCinebench R20でマルチ1800pts、シングルで500ptsを超えており、一般用途で不満に感じることはまずないでしょう。
Windows11搭載
2021年12月2日時点で現在発売されているのはWindows 11搭載モデルとなっています。Windows11は10と比べて、仕様にほぼ変化がないので気にせず使えるとは思いますが、購入する際は注意しておいてください。
LTEモデルが選択可能
BTOカスタマイズすることでLTEモデルを選択することができます。
価格とコストパフォーマンス
15インチでCore i7-1165G7搭載PCの中で比較すれば割安ではあるものの、Ryzenプロセッサ搭載パソコンのパフォーマンスがそれよりも高くしかも割安なモデルが多く存在するので市場全体から見ると割高感があります。
Core i7でメモリ8GBな点も少しバランスが悪く感じられることから、Core i5モデル(B5-i5)にして価格を落とす方がコストパフォーマンスが高まると考えます。
スペック
今回レビューしたB5-i7(Windows11)のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 239.3×360.4×19.8mm | |
重量 | 本体 | 1655g |
アダプタ | 200g | |
CPU | Core i7-1165G7 | |
GPU | Iris Xe Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 9時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 1824 |
シングル | 558 | |
Cinebench R23 | マルチ | 4550 |
シングル | 1439 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 1817.58 | 1375.69 |
SEQ1M Q1T1 | 2017.52 | 1208.00 |
RND4K Q32T16 | 479.19 | 367.12 |
RND4K Q1T1 | 36.54 | 139.33 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1257 | 動作困難 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] |
---|---|
sRGB | 59.3 |
Adobe RGB | 44.0 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 508.68 | 357.54 | 10 |
ポイント② | 269.18 | 317.3 | 7 |
ポイント③ | 495.34 | 395.06 | 10 |
ポイント④ | 405.98 | 355.37 | 9 |
ポイント⑤ | 245.63 | 239.68 | 10 |
ポイント⑥ | 16.11 | 28.7 | 11 |
通信スピードテストの評価
通信速度はほとんどのエリアで100Mbpsを超えるパフォーマンスが出ています。最長距離では少し低下する傾向があるので、長い距離での利用は苦手かもしれません。
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はシルバーがベースでセンターにロゴが配置されています。ロゴはプリントです。またヒンジ部分はブラックとなっています。

背面はブラックで通気用のスリットが大きく取られています。スピーカーはパームレスト裏側に搭載されています。中音・高音は普通です。低音はほぼ出ていません。

開いた様子です。ベゼルは少し大きめですが、違和感があるほどではありません。フロントに100万画素カメラを搭載していますが、物理シャッターはありません。ディスプレイは色鮮やかで見やすいです。

上部ベゼルです。上側9mm、横は6.5mmとなっています。

下部ベゼルです。上と比べてかなり大きく、22mmとなっています。

キーボード全体です。クセのないそれぞれ独立したキーボードとなっています。テンキー搭載していますが、配置は一般的なキーボードと比べると少し異なるので注意が必要です。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、18.85mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.5mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、120mmとなりました。タッチパッドは普通です。上位モデルのDAIVシリーズのタッチパッドが非常に良いため、相対的に見劣りする欠点があります。

本体右側です。電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-Cが搭載されています。

本体左側です。ケンジントンロック、フルサイズイーサネットコネクタ、USB Type-Aが二つ搭載されています。また本モデルはLTEモデルが選べますが、検証機は非対応です。

本体の重量を測定したところ、1655gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1855gとなりました。充電器単体では200gとなります。

メリット・魅力
比較的低価格で手に入るCore i7モデル
B5-i7は本体価格が12万円台からとCore i7-1165G7搭載モデルとしては割安です。ベンチマーク結果から見ても分かるようにパフォーマンスが高いため、安心して向こう数年使えるパフォーマンスを持っています。
スタンダードな見た目でどこに置いても違和感がない
シルバー主体でパソコンらしさはあるものの、奇抜さがないためどこでも違和感なく使えるモデルになっています。リビング等に置いていても、主張が強くなくて良いでしょう。
デメリット・欠点
本体が重め
15インチのノートパソコンの中でも1.67kgと比較的重めの設定になっています(1.5kg台が主流で、軽いものだとそれ以下も存在します。
バッテリーの持続時間が短い
B5-i7はバッテリー持続は9.0時間となっており、内蔵グラフィックスのモデルとしては比較的短めとなっています。
おすすめなタイプ
15インチのスタンダードPCを探す人に
15インチクラスのスタンダードノートパソコンを探す人にとってはちょうど良いPCです。クセもなく使いやすいですし、テンキーを搭載しているので書類作業も難なくこなすことができるでしょう。
おすすめできないタイプ
持ち運びを重視する人
15インチノートパソコンとしては質量が重めになっているため、持ち運びを重視する人には向きません。USB-PD充電に対応していない点も持ち運びを考えるとマイナス要因です。
色域を重視する人
本PCは色域を重要視したパソコンではないので、グラフィック関係の仕事をする人にはおすすめできません。またマウスコンピューターに限って言えば、DAIVシリーズを選ぶことで非常にコスパ良く色域の広いPCにグレードアップできます。
もしグラフィック関係の仕事をしているなら悩まずにDAIVシリーズを選ぶことをおすすめします。個人的にはサイズダウンしてしまいますが、DAIV 4Pがおすすめです。
カスタマイズ・モデルの選び方
本PCはプロセッサがCore i7-1165G7で、メモリが8GBと少々アンバランスなのでメモリは16GBにアップグレードするのが良いでしょう。
ただ、メモリのアップグレードをするなら上述したように、DAIVシリーズにそもそもアップグレードするのも一つの手なので合わせて検討するようにしてください。
実機レビューのまとめ

B5-i7はクセのないスタンダードな15インチノートパソコン。パフォーマンス十分で価格さえ合えば、一般用途でどんな人にも合う一台と言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
B5-i7(Windows11)に限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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