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レビュー・評価の概要
mouse B5-R5はマウスコンピューターが取り扱う15インチモデルの中でもコストパフォーマンスに特に優れており、一般ユーザー向きだとこれで十分と言えるほどのモデルです。
事務用途やネットサーフィンならストレスを感じることなく使うことができ、かつオフィスソフト無しなら税込10万円以下で購入できるメリットを備えています。
「パソコンをあまり使わない」という人にこそ選んで欲しいモデルと言えます。
発売年度 | 2020年 |
プロセッサ | Ryzen5 4500U |
RAM | 8~64GB |
ストレージ | 256GB~2TB SSD 1~2TB HDD |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | AMD Radeon Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 対応モデル有 |
重量 | 1615g |
Cinebench R20 | 2297pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではB5-R5の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
低価格で手に入るRyzen5モバイルノート
mouse B5-R5は10万円以下の低価格で手に入るモバイルノート。後述しますが、ベンチマークテスト結果から見ても、一般用途でまず困ることのないレベルの性能を確認しています。
コスパが良いのに高い質感
税込10万円以下のノートパソコンはどうしても筐体の質感が低下しがちですが、このモデルはそういったことはありません。特に天板のヘアライン仕上げが綺麗で税込8万円台のPCとは感じません。
Office搭載モデルあり
B5-R5では通常モデルとOffice搭載モデルがあります。詳しい人ならどちらでも良いですが、初心者向けにオフィスソフト搭載モデルがあるのは嬉しいポイントと言えるでしょう。
LTE、USB-PDに対応
15インチパソコンとしては珍しくUSB-PDとLTEに対応しています。特にLTEは2021年4月7日時点で税込15,000円で追加できるためリーズナブルです。
価格とコストパフォーマンス
mouse B5-R5のコストパフォーマンスは非常に高く、同性能のノートパソコンの価格帯でもトップクラスの安さを誇ります。事務用途、ネットサーフィンが中心であれば、選択肢に入れておくべきモデルです。
スペック
今回レビューしたB5-R5のスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2020年 | |
サイズ | 239.3×360.4×19.9mm | |
重量 | 本体 | 1615g |
アダプタ | 320g | |
CPU | Ryzen5 4500U | |
GPU | AMD Radeon Graphics | |
メモリ(RAM) | 8GB | |
ストレージ | 1st | 256GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 100万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 非搭載 |
公称値 | 8.5時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2297 |
シングル | 445 | |
Cinebench R23 | マルチ | 5621 |
シングル | 1175 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 557.63 | 484.37 |
SEQ1M Q1T1 | 507.91 | 383.16 |
RND4K Q32T16 | 283.42 | 248.09 |
RND4K Q1T1 | 39.80 | 0.00 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1241 | 動作困難 |
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 560.57 | 393.446 | 10 |
ポイント② | 411.66 | 309.2 | 8 |
ポイント③ | 499.95 | 476.51 | 9 |
ポイント④ | 498.29 | 486.4 | 8 |
ポイント⑤ | 270.86 | 243.9 | 8 |
ポイント⑥ | 187.91 | 189.59 | 9 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
天板はシルバーでヘアライン加工が施されています。センターにはマウスのロゴが掲載されています。

背面はプラスチック素材で大きくスリットが設けられています。

開いた様子です。ベゼルは一般的なサイズです。

180°開くことができます。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

フロントカメラです。検証機ではIRカメラは搭載していません。

キーボードはテンキー搭載で独立型となっています。クセはなく打ちやすいキーボードと言えます。

ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、17.8mmとなりました。また、SINWAのデップスゲージでキーストローを測定したところ、1.6mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、121mmとなりました。

本体右側には電源コネクタ、HDMI、USB-A、USB-Cが搭載されています。

本体左側にはケンジントンロック、有線イーサネットコネクタ、USB-A×2、microSD、ヘッドフォンジャックが搭載されています。

スピーカーは背面に設置されています。

本体の重量を測定したところ、1615gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1935gとなりました。充電器単体では320gとなります。

メリット・魅力
全体的な質感は価格以上
mouse B5-R5は税込価格87800円からという低価格ですが、全体的な質感は価格以上のものがあります。15インチで幅方向がありますが本体の剛性が高く、たわみが小さいこと、パームレストの色合いが良いなどの魅力があります。
特に天板のヘアライン加工が魅力
全体的な質感は価格以上のものがある中でmouse B5-R5は天板のヘアライン加工デザインが魅力的、これだけで価格以上の価値を感じます。
15インチとしては薄型で持ち運びも可能
15インチノートパソコンはどうしてもサイズが大きくなりがちですが、本PCは薄型のため持ち運びが他の15インチに比べるとやりやすいメリットがあります。
豊富なインターフェイス
昨今のノートパソコンはインターフェイスが削られる傾向にありますが、mouse B5-R5ではそういったことはありません。フルサイズHDMI、USB-A、USB-C、有線イーサネットコネクタなど、外部接続インターフェイスを十分に備えています。
Ryzen5は十分なスコア
B5-R5ではRyzen5 4500Uプロセッサを搭載していますが、とにかくこれが高性能。Cinebench R20で2000ptsを超えており2世代前のデスクトップ並みのパフォーマンスになっています。コストの面でも、モバイル性の面で見ても大きな魅力を持ちます。
デメリット・欠点
昨今の15インチから考えるとベゼルが広め
mouse B5-R5は全体的に出来がとても良いPCですが、昨今のパソコンの傾向から考えるとベゼル幅が広めです。見た目に直結する部分なので気になる人は価格を出しても狭ベゼルパソコンを選ぶと良いでしょう。
おすすめなタイプ
ほとんどの人におすすめ
mouse B5-R5は価格が安い上に性能が高いためコストパフォーマンスに優れ、ほんとの人におすすめできるノートパソコンです。ネットサーフィンや書類作成などでストレスを感じることなく使えるでしょう。
オフィスソフト作業する人
mouse B5-R5はオフィスソフト搭載モデルも選べます。パソコンが苦手であれば、最初からオフィスソフトが入ったPCを選んだおくと良いでしょう。
おすすめできないタイプ
動画編集・ゲームには向かない
mouse B5-R5はプロセッサは強めですが、動画編集やゲームには向きません。ベンチマークの結果からも厳しいことがわかっています。もしゲームもするなら、ランクを上げてGPU搭載のmouse K5を検討してみてください。
持ち運びを前提にする人
B5-R5は15インチノートパソコンとしてはコンパクトですが、常時持ち運びするなら14インチサイズの方がおすすめです。mouseのノートパソコンには14インチにX4-R5というモデルがあり、ほぼ同価格で手に入るため、こちらを検討した方が良いでしょう。スペック的にはほぼ同じです。
カスタマイズ・モデルの選び方
B5-R5はオフィスソフトのあるなしの他にBTOのため、かなり細かくカスタマイズすることができます。メモリは最大で64GB、2ndHDDとして2TBも積むことが可能。
ただ、あまりカスタマイズするともともとのコストパフォーマンスが失われてしまうため、個人的には事務用途ベースで使うことを前提に最小構成で良いと考えます。ただし、LTEに関しては15000円で追加できるため、検討しておいても良いでしょう。
実機レビューのまとめ

15インチのノートパソコンで一般用途としては決定版と言える程、魅力度が高い一台です。コストパフォーマンスにも優れますし、オフィスソフト搭載できる点も魅力。デザインも値段の割に質感が高くなっています。
マウスは24時間サポートもあるので、できるだけパソコンを安く買いたい初心者の人にお勧めのモデルと言えるでしょう。
安く買う方法・コツ
mouse B5-R5に限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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