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DAIV 5N(2021年・第11世代intel Hシリーズ)の実機レビュー:メリット・デメリットと評価まとめ

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レビュー・評価の概要

前モデルから大幅にパフォーマンスアップ

プロセッサが8コア16スレッドに大幅パフォーマンスアップしたDAIV 5N。dGPUはRTX3060 Laptopを搭載しているため、グラフィックス性能でも文句なし。

色域カバー比も高めでクリエイティブユーザーの強い味方になってくれるノートパソコンです。

当サイトの評価

総合満足度
 (5)
発売年度2022年
プロセッサCore i7-11800H
RAM16~64GB
ストレージ512GB~2TB
画面サイズ15.6インチ
GPUGeForce RTX3060 Laptop
USB-PD非対応
モバイル通信非対応
重量1695g
Cinebench R203695pts

※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。

DAIV 5N(2021年・第11世代intel Hシリーズ)の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。

特徴

ここではDAIV 5N(2021年・第11世代intel Hシリーズ)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

8コア16スレッドでさらにパフォーマンスを強化

インテル第11世代のHシリーズプロセッサにグレードアップしたことで、プロセッサが8コア16スレッドになり大幅に能力アップしています。ベンチマーク結果でも後述していますが、よほどの理由が無い限り型落ちではなく本モデルを買うべきといえるパフォーマンスアップです。

RTX3060 Laptopを搭載

プロセッサはRTXシリーズのモバイル向けモデルを搭載。モバイルノート向けPCとしては十分なグラフィックス性能を誇るモデルとなっています。

DAIVシリーズならではの色域を持ちつつ高リフレッシュレート

クリエイティブユーザー向けのDAIVシリーズということもあり、色域カバー率は広め。sRGB比で100%となっています(カバー率については、ベンチマークにて後述)。さらに、ディスプレイのリフレッシュレートは165Hzと高めになっており、ゲームユーザーでも使いやすいモデルになっています。

高性能15インチながら比較的コンパクト

本モデルはCore Hシリーズプロセッサを搭載、かつグラフィックスとしてはRTX3060となっていますが持ち運びでも十分使えるコンパクトさです。本体厚みもそれなりなので、いざという時の持ち出しでも困りにくいでしょう。

本モデルよりWindows11が標準

DAIV 5NはこのモデルからWindows11が標準となっています。

価格とコストパフォーマンス

本体価格は税込み230,780円からとなっています。本体パフォーマンス、色域の観点から考えると価格は妥当です。

特に8コア16スレッドでパフォーマンスがアップした分、Ryzenと比べて劣っていた部分がフォローされる形となったため、前モデルと比較するとコストパフォーマンスは上がったと言えそうです。

DAIV 5N(2021年・第11世代intel Hシリーズ)の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

スペック

今回レビューしたDAIV 5Nのスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年2022年
サイズ236.7×355.5×20.6mm
重量本体1695g
アダプタ845g
CPUCore i7-11800H
GPUGeForce RTX3060 Laptop
メモリ(RAM)16GB
ストレージ1st512GB
2nd
ディスプレイサイズ15.6インチ
解像度2560×1440
アスペクト比16:9
形式液晶
リフレッシュレート60Hz
フロントカメラ画素数100万画素
物理シャッター無し
リヤカメラ画素数無し
Wi-Fia/b/g/n/ac/ax
bluetoothv5
モバイル通信非対応
光学ドライブ非搭載
バッテリーサイズ62Whr
公称値6時間

レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。

公式サイトで他グレードを見てみる

ベンチマーク結果一覧

CINEBENCH

CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。

バージョン測定モード測定値[pts]
Cinebench R20マルチ3695
シングル582
Cinebench R23マルチ9128
シングル1516

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。

Read[MB/s]Write[MB/s]
SEQ1M Q8T12112.401403.17
SEQ1M Q1T12101.401232.76
RND4K Q32T161037.79533.58
RND4K Q1T148.64137.35

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。

モードスコア評価
最高品質8111快適
高品質10726とても快適
軽量品質11659とても快適
※基本的にグラフィックボード搭載モデルのみ高品質以上のテストを行います。

PC温度測定

平常時とCinebenchR23(multi)で10分負荷をかけた後にFLIR One Proのサーマルカメラを用いて温度測定を行いました。DAIV 5Nの冷却性能は素晴らしく、ファンがしっかり聞くことで平常時でもベンチマーク時でもほぼ変わらない温度を実現しています。

通常時

CinebenchR23(10分測定後)

モニター評価(色域)

モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。

測定項目カバー率[%]
sRGB99.4
Adobe RGB75.4

通信環境(Wi-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。

テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

ルーター前:650.54Mbps
ポイント②:466.58Mbps
ポイント③:644.5Mbps
ポイント④:461.42Mbps
ポイント⑤:442.28Mbps
ポイント⑥:305.37Mbps
測定項目ダウンロードアップロードPING
単位MbpsMbpsms
ルーター前650.54335.499
ポイント②466.58320.088
ポイント③644.5371.3510
ポイント④461.42284.0911
ポイント⑤442.28289.779
ポイント⑥305.37200.7713

通信スピードテストの評価

通信速度はほとんどのエリアで100Mbpsを超えるパフォーマンスが出ています。最長距離では少し低下する傾向があるので、長い距離での利用は苦手かもしれません。

USB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。

W数充電の可否検証に用いた機種
20W×PowerPort Ⅲ Nano
30W×PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W
45W×PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W
61W×RP-PC133
100W×AUKEY PA-B7

外観

天板は他のDAIVシリーズと同様にガンメタリックとなっています。ただし刻印は表面が盛り上がったタイプになっています。

背面はdGPU搭載PCということもあり、大きな通気口が空いたタイプとなっています。ベンチマークのところでも書いた通り、このパソコンは冷却性が高くなっていますが、こういったところが寄与として大きいと考えられます。スピーカーはパームレスト裏のみとなっており、音質はそこそこ良く、低音もノートとしては出ています。

開いた様子です。ベゼルは狭めで安っぽさはありません。Windows Helloを搭載し、生体認証も可能です。ディスプレイは165Hzとなっています。

最大角は145°となっています。

上部ベゼルは7mmとなっています。また左右ベゼルは4.5mmです。

下部ベゼルは約20mmとなっています。

キーボード全体です。テンキーを搭載したタイプです。また電源ボタン横にはパフォーマンスをワンタッチで切り替えられるボタンが付いています。

ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、1.3mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、18.98mmとなっています。キー入力は静かでありながら、深めとなっており打ちやすさは上々です。

タッチパッド幅を計測したところ、116mmとなりました。タッチパッドはサラサラですが、クリック音がカチカチ鳴るタイプです。静かな環境では気になるかも知れません。

本体右側にはUSB Type-A,microSDスロットが付属します。

本体左側にはUSB Type-A、ヘッドフォンジャック、マイクジャックが付属します。

本体背面はUSB Type-C、フルサイズHDMI、有線イーサネットコネクタ、電源ポートがあります。また大きめの排気口も設けられています。

本体の重量を測定したところ、1695gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2540gとなりました。充電器単体では845gとなります。

メリット・魅力

Core i7-11800Hの進化が大きい

特徴のところから繰返しになりますが、今回から8コア16スレッドになった影響が大きくベンチマークスコアが大きくアップしています(全モデルと比較して、1.2倍ほど性能アップ)。intelプロセッサはこれまであまり明確な進化がなかったからこそ、この差は大きく魅力に感じます。マルチコア性能がアップしたことでエクセルや動画などの多コアを使う処理が有利に働きます。

dGPU搭載PCの割に静か

dGPU搭載PCは性質上どうしても冷却性重視となりファン音が大きくなる傾向がありますが、スペック構成から考えると静かと感じました。

冷却性能に申し分なし

個人的な感想として最も感動したのが冷却性能です。CinebenchR23で連続テスト時の温度分布をベンチマーク結果で掲載していますが、ファンの冷却性能が高くキーボードがはっきりと冷えているのがわかります。キーボード入力が多い人にとって、熱くならず不快になりにくい大きなメリットがあります。

タッチパッド性能が高い

DAIVシリーズは過去から言えることですが、タッチパッド性能が高くサラサラとした質感で使うことができます。外出時でタッチパッド利用でも作業性が落ちづらいでしょう。

持ち運びもできるサイズ感

DAIV 5Nは15インチでdGPU搭載PCの割に本体サイズが小さめです。常用的な持ち運びは厳しいですが、突発的に持ち出すのは困らないサイズ感と言えるでしょう。

デメリット・欠点

バッテリー持続時間がかなり短い

DAIV 5Nではバッテリーの持続時間が公称値で6時間とかなり短めです。外出先でバッテリーがない環境での長時間利用は難しいと言えるでしょう。

タッチパッドのクリック音が残念

タッチパッドの触感は良いですが、クリック音はカチカチ鳴るタイプとなっています。音は大きくはないものの、キーボードも静音タイプなだけに残念です。

おすすめなタイプ

外出先でもパワーマシンを使いたい人

15インチのパワフルノートパソコンということもあり、外出先でもパワーのあるWindows機を使いたい人には良いでしょう。バッテリー持続時間が短いところは欠点ですが、そこはパワーとのトレードオフなので難しいところですが、そこは許容する必要があります。

イラスト・写真現像などでクリエイティブ作業する人

色域が広めで本体パワーがあるため、クリエイティブ作業をする人に向いているでしょう。高性能15インチながら、PC本体がコンパクトなので液タブと並べても、スペースを大きく取らない点も利点として挙げられます。

おすすめできないタイプ

常時持ち出しする人

普段からPCを持ち出しする人にとっては、本体質量が1.7kgもあることもあり厳しいと言えます。この場合は、dGPU、CPUの性能どちらも落ちてしまいますが、DAIV 4Nの方がおすすめです。

パフォーマンスが落ちてしまう反面、バッテリー面では有利になるので外出が多いならこちらの方がメリットになる人は多いでしょう。色域の広さはほぼ同程度です。以下でレビューしているので合わせてご覧ください。

カスタマイズ・モデルの選び方

パフォーマンスが高いPCなので、CPU、dGPUがボトルネックになりづらくグレードの高い選択肢をとって良いでしょう。

特にこのPCを選ぶ人はクリエイティブ作業が多いことが想定されるため、メモリ数のアップとSSDのグレードを上げておけば、より快適に作業できるでしょう。

公式サイトで他グレードを見てみる

実機レビューのまとめ

今回のモデルで8コア16スレッドにパフォーマンスが大きくアップ。dGPUにRTX3060 Laptopを搭載しているため、プロ用途でなければクリエイティブ作業にも十分なパフォーマンスを発揮するPCとなっています。

DAIV 5N(2021年・第11世代intel Hシリーズ)の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

安く買う方法・コツ

DAIV 5N(2021年・第11世代intel Hシリーズ)に限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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