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DAIV 5P(2021年・第11世代intelモデル)の実機レビュー

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レビュー・評価の概要

前モデルから大幅にパフォーマンスアップ

8コア16スレッドのHシリーズプロセッサ、さらにGeForce RTX3050 Laptopを搭載して前モデルから大幅にパワーアップしたDAIV 5P。

正統進化ながらもチップセットの差がありすぎて、もはや別物クラスのパソコンに仕上がりつつ価格帯がほぼ同じと、これから買う人には嬉しいクリエイティブワーカー向けPCです。

当サイトの評価

総合満足度
 (5)
発売年度2022年
プロセッサCore i7-11800H
RAM16~64GB
ストレージ512GB~2TB(1st)
最大1TB(2nd)
画面サイズ15.6インチ
GPUGeForce RTX3050 Laptop
USB-PD非対応
モバイル通信非対応
重量1665g
Cinebench R204170pts

※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。

DAIV 5P(2021年・第11世代intelモデル)の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。

特徴

ここではDAIV 5P(2021年・第11世代intelモデル)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

RTXグラフィックボードを搭載

2021年9月に発売された新型のDAIV 5Pでは、グラフィックボードが一気にバージョンアップしRTXシリーズが搭載されるようになりました(過去モデルはGTXシリーズ)。刷新された分パフォーマンスが大幅に向上し、クリエイティブユーザー向きの本モデルがより使いやすくなったと言えます。

8コア16スレッドのプロセッサへ

本モデルから8コア16スレッドの第11世代HシリーズにパワーアップしたことによりCinebenchベンチマークスコアが1.6倍とパフォーマンスが大幅に上昇しています。詳しくはベンチマーク結果で後述します。またシングルコアの性能も大幅に上がっておりCPUの性能が底上げされています。

sRGB100%の高色域

クリエイティブユーザー向けのシリーズということもあり、sRGB100%の広い色域を持つディスプレイが採用されており、RTXシリーズの良さをさらに活かすことができます。

64GBメモリまで選択可

本モデルではカスタマイズにより64GBメモリまで選択することが可能となっており、クリエイティブ作業でメモリを多く食う作業でも対応可能です。

メインインターフェイスは背面に

グラフィックボードを搭載し、デスクトップに匹敵するパフォーマンスを保つためディスプレイに接続して利用するユーザーもいるでしょう。その際に接続するインターフェイスが背面に集約されているため、前面から見た際に見た目をスッキリさせることが可能です。詳しくは外観写真をご覧ください。

価格とコストパフォーマンス

DAIV 5Pは20万円以下から買える価格帯になっています。プロセッサとグラフィックボードの性能だけで考えると価格帯は高めですが、広い色域のディスプレイを考えると割安感があります。

逆にクリエイティブメインでなければ、コスパが相対的に悪くなってしまいます。

DAIV 5P(2021年・第11世代intelモデル)の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

スペック

今回レビューしたDAIV 5P(2021年・第11世代intelモデル)のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年2022年
サイズ236.7×355.5×20.6mm
重量本体1665g
アダプタ650g
CPUCore i7-11800H
GPUGeForce RTX3050 Laptop
メモリ(RAM)16GB
ストレージ1st512GB
2nd
ディスプレイサイズインチ
解像度1920×1080
アスペクト比16:9
形式液晶
リフレッシュレート60Hz
フロントカメラ画素数100万画素
物理シャッター無し
リヤカメラ画素数無し
Wi-Fia/b/g/n/ac
bluetoothv5
モバイル通信非対応
光学ドライブ非搭載
バッテリーサイズ公式記載なし
公称値9時間

レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。

公式サイトで他グレードを見てみる

ベンチマーク結果一覧

CINEBENCH

CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。

バージョン測定モード測定値[pts]
Cinebench R20マルチ4170
シングル583
Cinebench R23マルチ10230
シングル1517

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。

Read[MB/s]Write[MB/s]
SEQ1M Q8T12091.891368.94
SEQ1M Q1T12061.951187.85
RND4K Q32T161066.12551.72
RND4K Q1T143.35110.04

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。

モードスコア評価
最高品質13121非常に快適
高品質15571非常に快適
軽量品質16006非常に快適
※基本的にグラフィックボード搭載モデルのみ高品質以上のテストを行います。

PC温度測定

平常時とCinebenchR23(multi)で10分負荷をかけた後にFLIR One Proのサーマルカメラを用いて温度測定を行いました。驚いたことに排熱機構が上手くできており、ベンチマークテスト時でもパームレスト部分が熱くならないようになっています。

通常時

CinebenchR23(10分測定後)

モニター評価(色域)

モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。

測定項目カバー率[%]
sRGB97.7
Adobe RGB未測定

通信環境(Wi-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。

テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

ルーター前:659.66Mbps
ポイント②:539.71Mbps
ポイント③:633.64Mbps
ポイント④:574.14Mbps
ポイント⑤:341.25Mbps
ポイント⑥:253.72Mbps
測定項目ダウンロードアップロードPING
単位MbpsMbpsms
ルーター前659.66562.477
ポイント②539.71387.577
ポイント③633.64573.67
ポイント④574.14349.127
ポイント⑤341.25310.217
ポイント⑥253.72197.297

通信スピードテストの評価

通信速度はほとんどのエリアで100Mbpsを超えるパフォーマンスが出ています。最長距離では少し低下する傾向があるので、長い距離での利用は苦手かもしれません。

USB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。

W数充電の可否検証に用いた機種
20W×PowerPort Ⅲ Nano
30W×PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W
45W×PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W
61W×RP-PC133
100W×AUKEY PA-B7

外観

天板はこれまで同様にガンメタシルバーのプラスチック素材となっており、DAIVの文字が刻印されています。

背面は黒色のプラスチック素材が使われており、通気口がたくさん空いています。

開いた様子です。上、および左右はベゼルが狭めで安っぽさはありません。フロントにカメラがありますが、物理シャッターは非搭載です。なお、Windows Helloを搭載しています。

最大角は140°程度です。

上部ベゼルです。上側9mm、左右は5mmとなっています。

下部ベゼルのヒンジまでの幅は19mmとなっています。

キーボード全体です。テンキー搭載で独立したタイプになっています。テンキーの入力形式が独特です。また、電源ボタンの横にパフォーマンス切り替えモードがあり、静音、バランス、パフォーマンスを変えることが出来ます。

タッチパッド幅を計測したところ、116mmとなりました。

本体右側にはUSB Type-A×2、USB Type-Cが付属します。

本体左側にはUSB Type-A、ヘッドフォンジャック、マイクジャックが付属します。

背面には電源ポート、有線イーサネットコネクタ、フルサイズHDMIがあります。

スピーカーは背面にあります。

本体の重量を測定したところ、1665gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2315gとなりました。充電器単体では650gとなります。

メリット・魅力

高いパフォーマンスが魅力

DAIV 5Pはプロセッサが刷新され、8コア16スレッドのCPUにRTXシリーズのグラフィックカードでパフォーマンスがグッと向上した点が大きなメリット。前モデル同様に20万円以下から購入できるので、もし購入するなら最新モデルを選ぶ方が良いでしょう。

キーボードが打ちやすい

DAIV 5Pでは過去からキーボードが打ちやすい点がメリット。それぞれ独立したキーでしっかりと深い打鍵感があり、それでいて静音なのでどこでも気兼ねなく使えます。もちろん自分のキーボードの込に合わせて色変更することも可能です。

インターフェイスが背面でスッキリできる

外観写真のように、DAIV 5Pはデスクトップ環境を作るためのインターフェイスが背面に集約されています。筆者はノートパソコンでもデスクトップ環境にすることが多いので特に魅力に感じます。

環境に応じてパフォーマンス変更可能

本モデルでは電源ボタン横のパフォーマンスボタン一つで本体性能を変更することができます。自宅ではフルパフォーマンス、外出先ではパフォーマンスをわざと落として、省バッテリー・静音性を重視するなどの使い方が可能です。

パフォーマンスモードでも意外と静か

DAIV 5Pはワンタッチで静音モード、バランスモード、パフォーマンスモードを切り替えられることがウリですが、パフォーマンスモードでもファンの音でも意外と静かに使えます(もちろん負荷をかけるとファンが大きく回り出すのでその際は音が大きくなります)。

また、ファン音はコントロールすることができ、常時フル回転も選べます。負荷の厳しい作業を行う場合はこのモードで利用しても良いでしょう。

デメリット・欠点

重めなので持ち運びには不適

もともと持ち運びを前提にしたサイズ感ではありませんが重めの筐体なので、持ち運びには不適です。

microSDスロットである

DAIV 5PはSDスロットがあるものの、残念ながらmicroSDとなっています。YouTubeなどの動画作成でSDカードから直接読み込みたい人も多いと思うので残念なポイントです。背面のUSB Type-Cポートからハブを接続するような形にすれば、スッキリとまとめておくことができるでしょう。

おすすめなタイプ

ライト〜ミドルのクリエイティブユーザー

DAIV 5PはGTX1650を搭載していましたが、本モデルでRTXのエントリーモデルRTX3050 Laptopを搭載。ディスプレイのクオリティの高さはそのままにパフォーマンスアップしたので、ライト層からミドルユーザーまでおすすめできるモデルになっています。

デスクトップ環境を作りたいユーザー

メリットでも書いた通り、DAIV 5Pではデスクトップ環境を作るためのインターフェイス(電源、有線イーサネットコネクタ、HDMIなど)が背面に集約されています。クラムシェルとしてデスクトップを使いたい場合はぴったりと言えるでしょう。

おすすめできないタイプ

持ち運びが多いクリエイティブユーザー

DAIV 5Pは15.6インチであるため、持ち運びには厳しいです(できないわけではないですし、過去の15インチと比べるとコンパクトなので持ち運びはしやすい)。

もし毎日持ち運び前提で選ぶなら、パフォーマンスは落ちてしまうものの、DAIVの14インチモデルDAIV 4Nを選ぶ方が良いでしょう。プロセッサがHシリーズかモバイル用なのかで差が気になるところですが、頻度に合わせて選ぶと良いと感じました。

更に広い色域を求める人

本モデルはsRGB100%のカバー率となっていますが、さらに広い色域が欲しい場合はOLEDモデルが必要になります。DAIV 5N-OLEDも合わせてチェックしてみてください。

カスタマイズ・モデルの選び方

標準モデルでもパフォーマンス的には十分ですが、もしクリエイティブ作業をよくするならメモリは32GB、もしくは64GBにアップしておく方がよりパフォーマンスを活かすことができます。

公式サイトで他グレードを見てみる

実機レビューのまとめ

DAIV 5Pのintel第11世代搭載モデルから、RTX3050を搭載したことでパフォーマンスが大幅に向上しました。クリエイティブ系のパソコンとしてはエントリーモデルな本モデルが価格そのままにスペックアップしたのは喜ばしいこと。

ベースの素性が良いので、さらにBTOで自分の要求スペックに合わせてカスタマイズすると良いでしょう。

DAIV 5P(2021年・第11世代intelモデル)の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

安く買う方法・コツ

DAIV 5P(2021年・第11世代intelモデル)に限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

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