シンプシーの運営理念について

DAIV 5P(2020年モデル)の実機レビュー

本サイトの記事は広告を含みます。

レビュー・評価の概要

正当進化したDAIV 5P

DAIV 5Pは前モデルと比較してプロセッサが第9世代か第10世代に、そしてグラフィックボードがGeForce 1650Tiにバージョンアップした正統進化モデルです。

また、プロセッサの変化だけでなく本体が約500g軽量化され15インチのGPU搭載モデルとしては最軽量クラスに。バッテリー持続時間も18.5時間となったことで、より持ち運びがしやすくなっています。

DAIVシリーズの色域の広さも兼ね備えているため、普段は自宅で使いつつ、たまに打ち合わせなどで外で使うというクリエイターさんにお勧めのモデルです。

当サイトの評価

総合満足度
 (5)
発売年度2020年
プロセッサCore i7-10750H
RAM16~32GB
ストレージ512GB~2TB SSD
画面サイズ15.6インチ
GPUGeForce 1650Ti
USB-PD非対応
モバイル通信非対応
重量1500g
Cinebench R202588pts

※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。

DAIV 5P(2020年モデル)の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。

特徴

ここではDAIV 5P(2020年モデル)の一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。

DAIVシリーズらしい広い色域

DAIV 5Pはマウスコンピューターのシリーズの中でも上位に当たるモデルで、色域に強みを持つモデルになっています。イラストレーター、写真現像をするユーザー向けであることを特徴としています。

第10世代 Core HシリーズとGTX1650Ti搭載

プロセッサには第10世代のCore i7-10750HとGeForce GTX1650Tiを基本としています。クリエイター向けPCとしてはミドルエントリークラスと言える実力値です。

クリエイター向けのカスタマイズが可能

マウスコンピューターならではの魅力とも言えますが、BTOであるため自身の要望に合わせたカスタマイズを可能としています。特にクリエイター向けでは、メモリ(RAM)を必要とするケースが多くあり、簡単に構成を変更できます。

スタイリッシュな質感と軽量性が魅力

DAIV 5PのようなミドルレンジのクリエイターノートパソコンはゲーミングPCと同じクラスになることもあってか、ゴテゴテとした外観になるケースが散見されます。しかし、DAIV 5Pはすっきりとしたデザインになっています。また本体重量1500gと15インチとしては最軽量クラスとなっています。

前モデルとの違い

前モデル(DAIV 5P:NG5520)も良いPCでしたが、今回は500gも軽量化され15インチクラスでもトップクラスの軽量性でよりモバイル性を向上しています。また、すっきりとしたデザインに変わり、どんな人でも手に取りやすいモデルになりました。

価格とコストパフォーマンス

プロセッサの性能から言えば価格は高めに感じるかもしれませんが、DAIVシリーズの魅力はディスプレイにあります。色域込みの性能やメモリを変更できる点を考えれば十分安くイラストレーター・写真現像ユーザーにおすすめできます。

また、DAIV 5Pシリーズはマウスコンピューターのセールに並ぶこともあるので、購入前には必ずセールページをチェックすることをおすすめします。

DAIV 5P(2020年モデル)の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

スペック

今回レビューしたDAIV 5P(2020年モデル)のスペックは以下の通りです。

マシンスペック(技術仕様)

発売年2020年
サイズ405×439×95mm
重量本体1500g
アダプタ500g
CPUCore i7-10750H
GPUGeForce GTX1650Ti
メモリ(RAM)16GB
ストレージ1st512GB
2nd
ディスプレイサイズ15.6インチ
解像度1920×1080
アスペクト比16:9
形式液晶
リフレッシュレート60Hz
フロントカメラ画素数100万画素
物理シャッター無し
リヤカメラ画素数無し
Wi-Fia/b/g/n/ac/ax
bluetoothv5
モバイル通信非対応
光学ドライブ非搭載
バッテリーサイズ公式記載なし
公称値18.5時間

レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。

公式サイトで他グレードを見てみる

ベンチマーク結果一覧

CINEBENCH

CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。

バージョン測定モード測定値[pts]
Cinebench R20マルチ2588
シングル466
Cinebench R23マルチ655
シングル1231

Crystal Disk Mark

Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。

Read[MB/s]Write[MB/s]
SEQ1M Q8T12113.791417.93
SEQ1M Q1T12071.661301.57
RND4K Q32T161102.10829.04
RND4K Q1T144.54104.65

ゲームベンチマーク

FF15

ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。

モードスコア評価
最高品質2514やや重い
高品質3276普通
軽量品質4371普通
※基本的にグラフィックボード搭載モデルのみ高品質以上のテストを行います。

通信環境(Wi-Fi)のテスト

測定環境

Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。

テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。

1階部分

2階部分

ルーター前:590.76Mbps
ポイント②:559.28Mbps
ポイント③:615.45Mbps
ポイント④:582.38Mbps
ポイント⑤:492.1Mbps
ポイント⑥:335.58Mbps
測定項目ダウンロードアップロードPING
単位MbpsMbpsms
ルーター前590.76433.6210
ポイント②559.28429.588
ポイント③615.45371.129
ポイント④582.38423.987
ポイント⑤492.1341.199
ポイント⑥335.58316.027

通信スピードテストの評価

USB-C(PD)による充電テスト

USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。

W数充電の可否検証に用いた機種
20W×PowerPort Ⅲ Nano
30W×PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W
45W×PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W
61W×RP-PC133
100W×AUKEY PA-B7

外観

天板はシルバーになっています。DAIVの文字はプリントされており、控えめな印象です。

背面は金属になっています。背面の通気口は控えめになっています。

開いた様子です。ベゼル幅は狭く野暮ったさはありません。フロントカメラはディスプレイ上部にあります。IRカメラも仕込まれており、Windows Helloに対応しています。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボードはテンキー無しとなっています。エンターキーの右側にホームなどのボタンがあるタイプです。

ミツトヨのデジタルノギスで2点間のキーを測定し割り返してキーピッチを算出したところ、1.5mmとなりました。また、SINWAのデップスゲージでキーストローを測定したところ、17.6mmとなっています。

タッチパッド幅を計測したところ、116mmとなりました。

本体右側には電源コネクタ、フルサイズHDMI、USB-A、USB-Cがあります。

本体左側にはケンジントンロック、フルサイズの有線イーサネットコネクタ、USB-A×2、ヘッドフォンジャック、microSDカードがあります。

後ろ側には通気口があります。

スピーカーは本体裏側にあります。

本体の重量を測定したところ、1500gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、2000gとなりました。充電器単体では500gとなります。

メリット・魅力

15インチモデルとしては軽量

DAIV 5Pは15インチで外部GPUを搭載したモデルとしては、1.5kg台とかなり軽量な部類に入ります。実際に手に持ってみても、大柄なボディの割りに軽く感じます。軽量なだけでなく、バッテリー持続時間にも強みがあるため、モバイルユーザーに利点のある構成と言えます。

優れた外観デザインと豊富なインターフェイス

外部GPU搭載モデルは外観がゴツゴツしてしまうことも多いですが、このPCはそういったことはなくシンプルなデザインとなっています。それでいて、外部出力性にも優れているため、すっきりしたパソコンが欲しい、でも家では据え置きデスクトップのようにして環境を構築したいというわがままなユーザーの要望を叶えることも可能です。

広い色域でクリエイティブに向く

色域が広いことは後から変更できないため大きなメリットと言えます。色域が広いパソコンはどうしても価格が高くなりますが、DAIVシリーズは良心的な値段で手に入れることができる点がメリットです。

キーボードが打ちやすい

細かい点ですが、DAIV 5Pはキーボードの深さが筆者にマッチしており打ちやすいと感じました。適切な深さがありながら、カチャカチャすることもないのでタイピング作業が多いユーザーにもすすめられるでしょう。

デメリット・欠点

標準はメモリがシングルチャネル

DAIV 5Pではカスタマイズによりメモリを増設することができますが、おそらく最も多くの人が必要とするであろう16,32GBではシングルチャネルになっています。より高速化・効率を求める人には差が出るポイントになります。

USB-PDに非対応

コンパクトな筐体で持ち運びもできるだけに勿体ないところですが、USB-PDには非対応です。バッテリー持ち時間は公称値18.5時間と長めなので、持ち運ぶにしてもある程度短めで許容できる人向けと言えます。

おすすめなタイプ

イラスト・写真現像などに

DAIV 5Pはプロセッサ構成、色域の観点から見てイラスト・写真現像をするエントリーユーザーに最もおすすめできます。

動画作成ユーザー

標準構成ではメモリが16GBなので物足りないですが、32GBにカスタマイズして購入すれば動画作成ユーザーでも十分使える構成になり、おすすめできます。

おすすめできないタイプ

PCでゲームもするユーザー

DAIV 5PではCPU・GPU性能がそれなりにあるためゲームもこなすことができますが、もしゲームを中心にして購入するならハイリフレッシュレートディスプレイを持つG-Tuneシリーズをおすすめします。

10万円以下のクリエイター向けPCが欲しい人

DAIVシリーズではディスプレイの色域に重点を置いているため価格が上がってしまうため、ここまでの価格が出せない、という人もいるはず。そういった人にはもう少し値段を落として10万円以下で買えるmouse K5がおすすめです。

カスタマイズ・モデルの選び方

DAIV 5Pは標準構成で十分な性能を持つためカスタマイズする必要性はほぼありません。ただし、動画編集をするのであればメモリを32GBにしておくことで、将来を見越してカスタマイズしておくことができます。

公式サイトで他グレードを見てみる

実機レビューのまとめ

DAIV 5PはCore i7-10750HのパワフルなCPUとGeForce GTX1650Tiを搭載しつつ、色域の広いディスプレイを搭載したモデル。

イラストや写真現像、そしてメモリをアップすれば、動画編集やアニメーションで長く使えるモデル。ディスプレイの性能まで考えれば、エントリーからミドルレンジクリエイティブユーザーにとってコスパの良いモデルと言えるでしょう。

DAIV 5P(2020年モデル)の商品情報

現在の価格は以下の公式サイトで必ずご確認ください。

安く買う方法・コツ

DAIV 5Pに限らず、マウスコンピューターのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。

関連記事・公式リンク一覧

以下の関連記事もぜひご覧ください。