dynabook AZ/HVのレビュー概要
全部入りのパフォーマンス機
dynabook AZ/HVは第12世代intel Pシリーズプロセッサを搭載したハイパフォーマンスな15インチノートパソコン。光学ドライブも搭載しているため、一台で機能全てを賄いたい人向けと言えるでしょう。
こんなタイプにマッチ
- 全部入りPCが欲しい人
- パフォーマンスが欲しい人
- 初心者の人
簡易スペック表
発売日 | 2022年5月27日 |
CPU | Core i5-1240P、Core i7-1260P |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Iris UHD Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1890g |
Cinebench R20 | 3790pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
dynabook AZ/HVの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
dynabook AZ/HVの特徴
ここではdynabook AZ/HVの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
12世代intel Pシリーズ搭載
Dynabook AZ/HVはintel Core i5-1240PもしくはCore i7-1260Pを搭載した15インチノートパソコンです。ベンチマーク結果でも後述しますが、非常に高いパフォーマンスを持ったノートパソコンとなっています。
光学ドライブ搭載
本モデルではブルーレイディスク用の光学ドライブを搭載しています。
日本ではあまり見ない組み合わせ
15インチのノートパソコンに光学ドライブが付いているケースは過去からも多くありますが、パフォーマンスの高いPシリーズと光学ドライブが付いているパターンは珍しいと言えるでしょう。
dynabook AZ/HVの価格とコストパフォーマンス
ゲスト価格での比較となりますが、Dynabook AZ/HVは高いパフォーマンス、ブルーレイドライブを搭載してCore i5モデルが15万円台からとなります。
ブルーレイを使うかどうかで使う人の価値が変わるところがあるものの、トータルで見るとコストパフォーマンスは少し低めと言えるでしょう(ただし、会員価格では値段が下がるため、必ず公式サイトにて会員割引価格をチェックして下さい。
dynabook AZ/HVのスペック
今回レビューしたdynabook AZ/HVのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年5月27日 | |
製品名 | Dynabook AZ/HV | |
型式 | W6AZHV7CAG | |
サイズ | 244×361×23.8mm | |
重量(実測) | 本体 | 1890g |
電源アダプタ | 260g | |
CPU | Core i7-1260P | |
GPU | Iris UHD Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 1TB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | TFTカラー液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 有り | |
フロントカメラ | 画素数 | 200万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 9.5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
dynabook AZ/HVのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3790pts、シングルコア693ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Pシリーズだけあり、高いパフォーマンスが魅力です。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は9212pts、シングルコア1809ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。SSDの読み書きは非常に速く、6000MB/sを超えるスピードが出ています。ノートパソコンとしてはトップクラスの性能です。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1992 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音がしっかりと聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音がしっかりと聞こえる |
dynabook AZ/HVのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 97.5% | 100.3% |
Adobe RGB | 72.6% | 74.4% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
注意
ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程によって、それぞれの製品で色合いが異なる場合があるためご注意下さい。
dynabook AZ/HVの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 672.28 | 414.43 | 13 |
ポイント② | 639.16 | 391.83 | 13 |
ポイント③ | 655.43 | 390.69 | 14 |
ポイント④ | 600.32 | 388.43 | 15 |
ポイント⑤ | 349.54 | 257.53 | 15 |
ポイント⑥ | 277.11 | 187.08 | 12 |
通信スピードテストの評価
Wi-Fi6に対応していることもあり、高いパフォーマンスの測定結果となりました。特に最長距離においても250Mbpsを超える十分な速度が得られています。
dynabook AZ/HVのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。USB PDにも対応していますが、45W以上でしか反応しなかったため注意が必要です。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | × | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | × | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
dynabook AZ/HVの外観
今回レビューしたのはサテンゴールドというカラーです。上品な淡いゴールドが特徴のカラーリングになっています(写真では少し赤みがありますが、もっと黄色みが強い色です。詳しくは公式サイトをご覧ください)。
背面素材は表面と異なり、白いプラスチック素材となっています。メモリを自分でつけ外しできる箇所があります。
開いた様子です。ベゼル幅は比較的広めです。フロントカメラは撮影用とWindows Hello用の二つが備え付けられています。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.04mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.8mmとなっています。
タッチパッド幅を計測したところ、107mmとなりました。
本体右側にはケンジントンスロット、USB Type-A、SDスロット、そして光学ドライブを備えます。
本体左側はフルサイズイーサネットコネクタ、フルサイズHDMI、USB Type-A×2、USB Type-C、コンボジャックを備えます。
本体の重量を測定したところ、1890gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2150gとなりました。充電器単体では260gとなります。
dynabook AZ/HVのメリット・魅力
日本ではあまり選べない組み合わせ
昨今のPCはどれも小型化して14インチの軽量クラスが主流になっているため、15インチ自体の数が少なくなっているだけでなく、光学ドライブの組み合わせを選べないモデルがほとんど。
しかも光学ドライブ搭載モデルの多くはエントリーモデルでスペックが絞られていることを考慮するとこのdynabookのモデルは非常に珍しいと言えます。
全部入りで高パフォーマンス
上で書いた内容と重複しますが、全部入りでありながらPシリーズ搭載でパフォーマンスが高いことが魅力となっています。Cinebench R20で3700ptsを超えていることからも、デスクトップPCにも劣りません。
さらに色域カバー率sRGBが約100%とライトクリエイター向けに使える点も嬉しいポイントです。
USB PD充電に対応
15インチモデルはエントリーが多いため、PD充電に対応していないものも数多くありますが、本モデルは45W以上で対応。Androidスマートフォンやタブレットと共同利用することもできるでしょう。
dynabook AZ/HVのデメリット・欠点
本体質量が重い
15インチクラス、さらに光学ドライブ搭載ということもあり、本体質量はかなり重めです。持ち運びは厳しいでしょう。
バッテリー持続時間が短め
バッテリーは公称値で9.5時間と短めです。ただし、PD充電に対応しているため、充電器の持ち運びという点のデメリットは緩和されています。
みんなの口コミ
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光学ドライブ付きパソコンはどうしてもエントリーモデルなイメージがありますが、本モデルに関してはそう言ったことはなくスペックも充実した一台になっています。パソコンが苦手で一台で使いたい、かつ長い期間使えるようにスペックが高めのものが欲しい人にはぴったりに感じました。
dynabook AZ/HVがおすすめな人
PCを一台で済ませたい人
高性能、光学ドライブ、テンキー搭載とパソコンで必要な要素は全部載せとなっているモデルのため、パソコン一台で全てを済ませたい人にはぴったりのモデルと言えるでしょう。
dynabook AZ/HVがおすすめではないタイプ
持ち運びが多い人
本体質量が重いため、持ち運びが多い人には向きません。持ち運びを前提とするなら、どのメーカーでも14インチ以下がおすすめです。
ドライブをあまり使わない人
ドライブの利用頻度が低いのであれば、別途光学ドライブを外付けで利用するのも良いでしょう。1万円前後で買えるものも多いので、別々に買う方がコストが抑えられる可能性もあります。
dynabook AZ/HVのカスタマイズ・モデルの選び方
今回レビューしたintel Core i7-1260Pのように高いパフォーマンスが魅力ではあるものの、ほとんどの人がオーバースペックになりやすい可能性があります。Core i5モデルでも十分なパフォーマンスが出るので、値段を気にする場合はそちらがおすすめです。
dynabook AZ/HVの実機レビューまとめ
dynabook AZ/HVを安く買う方法
dynabook AZ/HVに限らず、dynabookのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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