dynabook CZ/MVのレビュー概要
長く使える15インチノート
dynabook CZ/MVは第12世代intel Pシリーズプロセッサを搭載した15インチのとパソコンです。
ベンチマークの結果からもわかるようにパフォーマンスが高いため長く使える一台となっています。セカンドストレージに1TB HDDも搭載するため、多くのデータを保管しておくことも可能です。
こんなタイプにマッチ
- 長く使えるPCが欲しい人
- データ容量が必要な人
簡易スペック表
発売日 | 2022年5月27日 |
CPU | Core i5-1240P Core i7-1260P |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256~512GB SSD(1st) 1TB HDD(2nd) |
画面サイズ | 15.6インチ |
GPU | Intel UHD Graphics |
USB-PD | 非対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1785g |
Cinebench R20 | 3866pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
dynabook CZ/MVの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
dynabook CZ/MVの特徴
ここではdynabook CZ/MVの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
15インチのスタンダードモデル
dynabook CZ/MVは15.6インチの比較的スリムなノートパソコンとなっています。モデルはゴールド&ブラックの組み合わせとプレシャスシルバーから選ぶことができます。
第12世代 intel Pシリーズ採用で高いパフォーマンス
プロセッサにはintel Pシリーズが搭載されており、非常に高いパフォーマンスとなっています。詳しくはベンチマーク結果で後述します。
自分でメモリ増設可能
本モデルは昨今では珍しい自分でメモリ増設可能なモデルです。背面のネジを取り外すことで簡単に増設が可能です。
ダブルストレージで容量選択可能
dynabook CZ/MVはSSDとHDDの組み合わせを選ぶことができ、256GB SSDと512GB SSDを選択できます。HDDは1TBとなっており、かなり大容量でノートパソコンとしては十分です。
dynabook CZ/MVの価格とコストパフォーマンス
プロセッサのパフォーマンスだけで考えるとコストパフォーマンスが良いわけではありませんが、intel Pシリーズプロセッサ搭載かつ15インチでダブルストレージのモデルは意外に市場にないため、このようなモデルが欲しい人にはマッチするモデルと言えるでしょう。
dynabook CZ/MVのスペック
今回レビューしたdynabook CZ/MVのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年5月27日 | |
製品名 | dynabook CZ/MV | |
型式 | - | |
サイズ | 244×361×19.9mm | |
重量(実測) | 本体 | 1785g |
電源アダプタ | 265g | |
CPU | Core i7-1260P | |
GPU | UHD Graphics | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 256GB SSD |
2nd | 512GB HDD | |
ディスプレイ | サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | TFTカラーLED液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 無し |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 9.5時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
dynabook CZ/MVのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は3866pts、シングルコア695ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。Core i7-1260Pを搭載していることもあり、非常に高いパフォーマンスとなっています。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は9307pts、シングルコア1816ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。Readの値は2000MB/sを超えています。トップクラスではないものの、十分高い数値で快適に動作します。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1970 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | ほぼ無音 |
CPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
GPUテスト時 | ファン音が聞こえる |
dynabook CZ/MVのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 98.6% | 100.7% |
Adobe RGB | 73.8% | 74.7% |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
注意
ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程によって、それぞれの製品で色合いが異なる場合があるためご注意下さい。
dynabook CZ/MVの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 451.01 | 428.78 | 13 |
ポイント② | 488.02 | 326.28 | 14 |
ポイント③ | 625.8 | 410.47 | 13 |
ポイント④ | 575.29 | 365.6 | 14 |
ポイント⑤ | 488 | 295.58 | 14 |
ポイント⑥ | 149.91 | 97.1 | 13 |
通信スピードテストの評価
全エリアで十分な測定値が得られています。
dynabook CZ/MVのUSB-C(PD)による充電テスト
本モデルはUSB-PDには対応していません。
dynabook CZ/MVの外観
天板はシンプルなシルバーでdynabookのロゴが配置されています。
背面は表面と異なり白のカラーリングでスリットが設けられています。またメモリを増設するスペースもあります。スピーカーも背面に設置されており、音質レベルは中の下といったところです。低音の音圧が低い印象を受けました。逆に言えば、テレワークなど人の声を聞き取りやすいとも言えます。
開いた様子です。ベゼル幅は広めです。
最大開き角は140°です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。全て独立キーで、テンキーを搭載しています。
ミツトヨのデジタルノギスでキーピッチを算出したところ、19.54mmとなりました。また、SHINWAのデップスゲージでキーストロークを測定したところ、1.2mmとなっています。少しカチャカチャ感のあるキーボードですが、スペースがしっかりと取られており打ちやすい印象でした。
タッチパッド幅を計測したところ、106mmとなりました。タッチパッドはクリック音が鳴るタイプとなっています。広さは十分かつ、反応がよく使いやすい印象です。
本体右側にはUSB Type-C、USB Type-A、SDスロットが設けられています。
本体左側には電源ジャック、フルサイズイーサネットコネクタ、フルサイズHDMI、USB Type-Aが2本、USB Type-C、コンボジャックが設けられています。
本体の重量を測定したところ、1785gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、2050gとなりました。充電器単体では265gとなります。
dynabook CZ/MVのメリット・魅力
パフォーマンスが高く使いやすい
intel Pシリーズプロセッサはベンチマークの結果の通り、非常にパフォーマンスが高いモデルです。そのため、長い間使えるモデルと言えるでしょう。
白を基調としており清潔感がある
今回レビューしたのはプレシャスシルバーですが、上品な色合いの白で清潔感のあるモデルでした。PCをそのまま部屋に置く人もお多いと思うので、明るさを求める人におすすめです。
豊富なインターフェイス
dynabook CZ/MVはインターフェイスが豊富で、SDスロットまで備えています。セカンドストレージもあるため、追加で外付けを必要としない点が大きなメリットと言えるでしょう。
dynabook CZ/MVのデメリット・欠点
本体質量が重い
15.6インチモデルのため、質量が重い欠点があります。
USB-PDに非対応
重さに加えて、USB PDに非対応な点がマイナスで、持ち運びには難しいと言えます。
画面は大きいもののスピーカー性能がもう一つ
画面が大きく、見やすい利点はあるもののスピーカー性能はもう一つです。音響を気にするなら別途外付けスピーカーを設定する方が良いでしょう。
みんなの口コミ
ぜひ口コミをご投稿ください。
Submit your review | |
一般的な15インチノートパソコンですが、やはり注目すべきは第12世代intelプロセッサを採用したことによるパフォーマンスの向上。Cinebenc R20で3500ptsを超えているので、一回り昔のデスクトップよりも性能が出ています。
dynabook CZ/MVがおすすめな人
広い画面で書類作成を行いたい人
15.6インチで広い画面かつ、高いパフォーマンスを持っているためスムーズに使うことができます。その上でテンキーも搭載しているため、事務的な入力もスピーディに行えるでしょう。
ネットサーフィンなどが中心の人
15.6インチで大画面なのでネットサーフィンすることが多い人にも向いています。
家族のデータを保管しておきたい人
大容量のセカンドストレージが付属するため、例えばホームビデオをはじめデータを保存しておきたい人にも向いています。
dynabook CZ/MVがおすすめではないタイプ
動画をしっかりと楽しみたい人
デメリットでも挙げましたがスピーカー性能が物足りず性能不足を感じるかもしれないため、注意してください。
dynabook CZ/MVのカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはCore i5とCore i7、そしてメモリ、ストレージを変更できます。プロセッサはパフォーマンスを求めない限りはi5で十分です。ストレージやOfficeソフトの有無は自分の用途に合わせて選んで下さい。
dynabook CZ/MVの実機レビューまとめ
dynabook CZ/MVを安く買う方法
dynabook CZ/MVに限らず、dynabookのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
-
【2024年11月】Dynabook Direct(ダイナブックダイレクト)公式のセール・クーポンとキャンペーンで最大限安く買う方法・コツ
Dynabook株式会社が製造する「Dynabook(ダイナブック)」シリーズ。かつては東芝のブランドでしたが、現在はシャープの完全子会社となっています。 品質に比例して価格も高いイメージがありますが ...
続きを見る