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レビュー・評価の概要
dynabook MZ/MVシリーズは持ち運びしやすいコンパクトな筐体に第12世代intelプロセッサを搭載したノートパソコンです。
テレワークで使いやすいよう、AIノイズキャンセラーやワンタッチミュートを搭載しています。
発売年度 | 2022年 |
プロセッサ | Core i7-1255U Core i5-1235U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 14インチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
モバイル通信 | 非対応 |
重量 | 1355g |
Cinebench R20 | 2065pts |
※スペック情報は執筆時のものです。現在の情報は以下から公式サイトでご覧ください。
本記事ではメーカーより貸し出しを受けて、テストを行っています。
特徴
ここではdynabook MZ/MVの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代intel Uシリーズプロセッサ搭載
dynabook MZ/MVは第12世代のintel Uシリーズプロセッサを搭載。前モデルと比較してパフォーマンスが高くなっているので、より作業性が向上しています。
コンパクトで持ち運びしやすい筐体
14インチで薄型ボディのため、持ち運びしやすいことが特徴です。
AIノイズキャンセラー搭載
マイク側で入るノイズキャンセリングできるため、オンラインミーティングで相手が聞きやすい音声にすることができます。
ワンタッチミュート機能搭載
こちらもオンラインミーティング用の機能ですが、ワンタッチでミュートできる機能を備えています。会議中にポイントポイントで話したい時に便利です。
価格とコストパフォーマンス
本モデルは2022年10月19日時点で156,200円からとなっています(会員特別価格の割引適用なしの価格)。どのモデルも同じくらいのスペックのパソコンと比較すると、少し高めの価格設定になっています。
スペック
今回レビューしたdynabook MZ/MVのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売年 | 2022年 | |
サイズ | 211.8×323.9×18.75mm | |
重量 | 本体 | 1355g |
アダプタ | 180g | |
CPU | Core i7-1255U | |
GPU | Iris Xe グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | – | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | 液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
モバイル通信 | 非対応 | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 14時間 |
レビュー機種以外にも詳細のカスタマイズが可能です。細かなスペック内容についてはテーブル下の公式サイトのリンクからご覧ください。
ベンチマーク結果一覧
CINEBENCH
CINEBENCH(シネベンチ)のベンチマーク結果は以下の通りです。R20は1回の測定、R23は10分間の連続測定結果を掲載しています。
バージョン | 測定モード | 測定値[pts] |
---|---|---|
Cinebench R20 | マルチ | 2065 |
シングル | 599 | |
Cinebench R23 | マルチ | 5176 |
シングル | 1545 |
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Mark(クリスタルディスクマーク)の測定結果は以下の通りです。
Read[MB/s] | Write[MB/s] | |
---|---|---|
SEQ1M Q8T1 | 3117.05 | 1896.04 |
SEQ1M Q1T1 | 1883.56 | 1218.08 |
RND4K Q32T16 | 564.14 | 333.34 |
RND4K Q1T1 | 54.25 | 134.77 |
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。
モード | スコア | 評価 |
---|---|---|
最高品質 | – | – |
高品質 | – | – |
軽量品質 | 1867 | 動作困難 |
モニター評価(色域)
モニターの色域カバー率は以下の通りです。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
測定項目 | カバー率[%] | カバー比[%] |
---|---|---|
sRGB | 66.4 | 67.1 |
Adobe RGB | 49.7 | 49.7 |
ディスプレイは液晶パネルの特性や製造工程により、それぞれの製品で色合いが異なる場合がある点に注意して下さい。
通信環境(Wi-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。
テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
1階部分

2階部分

測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 614.83 | 409.5 | 13 |
ポイント② | 302.05 | 278.75 | 13 |
ポイント③ | 546.44 | 385.51 | 13 |
ポイント④ | 477.83 | 327.65 | 14 |
ポイント⑤ | 302.64 | 295.49 | 13 |
ポイント⑥ | 48.77 | 89.93 | 14 |
通信スピードテストの評価
USB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。「〇」は通常通り充電、「△」は充電されるものの低速表示、「×」は充電できないことを示します。
W数 | 充電の可否 | 検証に用いた機種 |
---|---|---|
20W | 〇 | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 30W |
45W | 〇 | PowerPort Atom Ⅲ Slim 45W |
61W | 〇 | RP-PC133 |
100W | 〇 | AUKEY PA-B7 |
外観
今回レビューしたのはオニキスブルーのモデルです。ロゴはdynabookのみのシンプルなデザインになっています。

背面はセンターにスリットが設けられた形状になっています。スピーカーはパームレスト側、横方向に配置されています。音質は並で、聴きやすいチューニングが特徴です。音楽で見ると低音は物足りないかもしれませんが、高音域がクリアで人の声が聴きやすい印象を受けました。

開いた様子です。サイドの目ゼルは狭め、上下のベゼルは広めになっています。

最大開き角は180°です。

上部ベゼルです。

下部ベゼルです。

キーボード全体です。それぞれが独立しており打ちやすい印象です。

本体右側にはセキュリティロック、フルサイズイーサネットコネクタ、USB Type-A×2、ヘッドフォンジャック、microSDスロットが設けられています。

本体左側には電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-Cポートが設けられています。

本体の重量を測定したところ、1355gとなりました。

充電器込みの重量を測定したところ、1535gとなりました。充電器単体では180gとなります。

メリット・魅力
コンパクトで持ち運びに向く
dynabook MZ/MVは14インチで十分な作業領域を確保しつつ、コンパクトで持ち運びしやすい点がメリットと言えます。また外出先で必要なタッチパッドの操作性も問題ありません。
インターフェイスが充実
本モデルを含むdynabookシリーズ全体に言えることですが、必要となるインターフェイスのほとんどが搭載されているメリットがあります。フルサイズHDMIとフルサイズイーサネットコネクタを搭載している点はビジネスシーンにおいて、特に有利なポイントと言えるでしょう。
デメリット・欠点
輝度の調整幅が大きい
最大輝度は243ニトとノートパソコンとしては普通ですが、調整幅が大きく一段階で大きく明るさが変化します。バックライトの細かな調整を求める人は気を付けて下さい。
14インチモバイルとしては重め
昨今の持ち運びできる14インチノートパソコンとしては本体質量が重になっています。
Uシリーズプロセッサであること
第12世代のintelプロセッサにはUシリーズとより高性能なPシリーズがあります。Uシリーズでも十分なパフォーマンスはあるものの、絶対的なパフォーマンスではPシリーズには及ばない点は注意しておきましょう。
おすすめなタイプ
ビジネスパーソン
dynabook MZ/MVは14インチで持ち運びしやすいことや、豊富なインターフェイスを持っていることからビジネスパーソンにおすすめです。
おすすめできないタイプ
パフォーマンスを重視する人
デメリットでも書いた通り、Uシリーズは第12世代intelプロセッサではPシリーズに劣ります。もしパフォーマンスを最重要視するなら、同じdynabook 14インチのPシリーズ搭載モデルをお勧めします。
13インチで値段も上がってしまいますが、個人的にはdynabook GZ/HVが良いと感じます。
カスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはカスタマイズの幅があまり広くなく、プロセッサ、メモリ、ストレージ、そしてOfficeソフトの有無を選ぶ形になります。一般的な用途なら、Core i5でメモリ16GB、ストレージは自身の使う用途に合わせるのがおすすめです。
実機レビューのまとめ

本モデルは持ち運びのしやすさ、優れたインターフェイス、テレワークで役立つ機能を備えたモデルです。
ビジネスパーソンに向いたモデルなので、仕事で使う人やビデオチャットをする人はぜひ検討候補に入れてみて下さい。
安く買う方法・コツ
dynabook MZ/MVに限らず、dynabookのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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