dynabook MZ/MVのレビュー概要
テレワーク向きな14インチノート
dynabook MZ/MVシリーズは持ち運びしやすいコンパクトな筐体に第12世代intelプロセッサを搭載したノートパソコンです。
テレワークで使いやすいよう、AIノイズキャンセラーやワンタッチミュートを搭載しています。
こんなタイプにマッチ
- ビジネスパーソン
- 大学生
簡易スペック表
発売日 | 2022年8月24日 |
CPU | Core i7-1255U Core i5-1235U |
RAM | 8~16GB |
ストレージ | 256GB~1TB |
画面サイズ | 14インチインチ |
GPU | Iris Xe Graphics |
USB-PD | 対応 |
LTE・5G通信 | 非対応 |
MSオフィス | 選択可 |
重量 | 1355g |
Cinebench R20 | 2065pts |
※詳細スペックはこちら。その他性能は目次よりベンチマーク結果をご覧ください
dynabook MZ/MVの目次
実際に使った感想(主観)はメリット・デメリットからご覧いただけるとわかりやすくなっています。購入を悩んでいる場合はおすすめかどうかをチェックください。
※本記事ではメーカーより貸出を受けて、テストを行っています。
dynabook MZ/MVの特徴
ここではdynabook MZ/MVの一般的な特徴について解説しています。実際に筆者が使った感想、レビューについてはメリット・デメリットの項目をご覧ください。
第12世代intel Uシリーズプロセッサ搭載
dynabook MZ/MVは第12世代のintel Uシリーズプロセッサを搭載。前モデルと比較してパフォーマンスが高くなっているので、より作業性が向上しています。
コンパクトで持ち運びしやすい筐体
14インチで薄型ボディのため、持ち運びしやすいことが特徴です。
AIノイズキャンセラー搭載
マイク側で入るノイズキャンセリングできるため、オンラインミーティングで相手が聞きやすい音声にすることができます。
ワンタッチミュート機能搭載
こちらもオンラインミーティング用の機能ですが、ワンタッチでミュートできる機能を備えています。会議中にポイントポイントで話したい時に便利です。
dynabook MZ/MVの価格とコストパフォーマンス
本モデルは2022年10月19日時点で156,200円からとなっています(会員特別価格の割引適用なしの価格)。どのモデルも同じくらいのスペックのパソコンと比較すると、少し高めの価格設定になっています。
dynabook MZ/MVのスペック
今回レビューしたdynabook MZ/MVのスペックは以下の通りです。
マシンスペック(技術仕様)
発売日(月) | 2022年8月24日 | |
製品名 | dynabook MZ/MV | |
型式 | W6MZMV7FBL | |
サイズ | 211.8×323.9×18.75mm | |
重量(実測) | 本体 | 1355g |
電源アダプタ | 180g | |
CPU | Core i7-1255U | |
GPU | Iris Xe グラフィックス | |
メモリ(RAM) | 16GB | |
ストレージ | 1st | 512GB |
2nd | - | |
ディスプレイ | サイズ | 14インチ |
解像度 | 1920×1080 | |
アスペクト比 | 16:9 | |
形式 | TFTカラー液晶 | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
生体認証 | 指紋 | 有り |
顔認証 | 無し | |
フロントカメラ | 画素数 | 92万画素 |
物理シャッター | 無し | |
リヤカメラ | 画素数 | 無し |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax | |
bluetooth | v5.2 | |
LTEモジュール | 対応の可否 | 非搭載 |
SIMカードサイズ | ー | |
光学ドライブ | 非搭載 | |
バッテリー | サイズ | 公式記載なし |
公称値 | 14時間 |
※レビュー機種以外やカスタマイズ内容などの詳細スペックはこちらからご覧ください。
dynabook MZ/MVのベンチマーク
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20の測定値は2065pts、シングルコア599ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。今回検証したモデルはUシリーズですが、第12世代ということもあり高いパフォーマンスを誇る結果となりました。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23の測定値は5176pts、シングルコア1545ptsという結果になりました(パフォーマンスモードで測定)。他機種のデータについてはCINEBENCHの結果一覧をご覧ください。
Crystal Disk Mark
Crystal Disk Markの測定結果は以下の通りです。3000MB/sを超えており、ノートパソコンとしてはトップクラスに近い性能を持っています。
ゲームベンチマーク
FF15
ファイナルファンタジー15のベンチマーク結果は以下の通りです。全てフルHD品質でテストを行っています。他機種の結果は、FF15のベンチマーク結果一覧をご覧ください。
モード | スコア | 評価 |
最高品質 | - | - |
高品質 | - | - |
軽量品質 | 1867 | 動作困難 |
CPU-Z
CPU-Zでの検証は以下の通りです。クリックで拡大することができます。
騒音テスト
騒音に関する評価は以下の通りです。CPUテストはCinebench R20、GPUテスト時はFinalFantasy15のベンチマーク測定時に測定を行っています。
モード | 評価 |
通常時 | 無音 |
CPUテスト時 | ファンは鳴るが比較的静か |
GPUテスト時 | ファンは鳴るが比較的静か |
dynabook MZ/MVのモニター評価(色域・トーンカーブ)
モニターの評価結果は以下の通りです。タブで色域の評価結果とトーンカーブの測定データを切り替えることができます。測定はi1 Display Proを用いてデータ測定後、Color ACにてIICプロファイルからカバー率などのデータを作成しています。
カバー率及び、カバー比のデータは以下の通りです。
カバー率 | カバー率 | カバー比 |
sRGB | 66.4 | 67.1 |
Adobe RGB | 49.7 | 49.7 |
トーンカーブの評価結果は以下の通りです。
注意
ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程によって、それぞれの製品で色合いが異なる場合があるためご注意下さい。
dynabook MZ/MVの通信環境(WI-Fi)のテスト
測定環境
Wi-Fiの通信環境テストを行いました。テスト環境は光1Gbps(IPv6対応)でWi-FiにはArcher 10 Proを用いました。テスト環境は以下の通りで戸建て環境の1階、及び2階で測定を行っています。幅方向約10.5m、奥行き方向8.2mの環境です。
検証結果
スピードテストを行った結果です。ポイント⑥になるほど実質的な距離が大きくなります。
ダウンロード数値比較
アップロード、PING、ジッターを計測した数値を表にまとめています。
測定項目 | ダウンロード | アップロード | PING |
単位 | Mbps | Mbps | ms |
ルーター前 | 614.83 | 409.5 | 13 |
ポイント② | 302.05 | 278.75 | 13 |
ポイント③ | 546.44 | 385.51 | 13 |
ポイント④ | 477.83 | 327.65 | 14 |
ポイント⑤ | 302.64 | 295.49 | 13 |
ポイント⑥ | 48.77 | 89.93 | 14 |
通信スピードテストの評価
最長距離では通信速度が落ちるものの、その他では十分なパフォーマンスが得られました。距離が必要な場合は中継機やメッシュWi-Fiを検討して下さい。
dynabook MZ/MVのUSB-C(PD)による充電テスト
USB-Cの充電テストを行いました。20Wから全て通常状態で充電可能でした。
USB-PD | 充電の可否 | 検証した充電器 |
20W | ○ | PowerPort Ⅲ Nano |
30W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
45W | ○ | PowerPort Atom Ⅲ Slim |
61W | ○ | RP-PC133 |
100W | ○ | AUKEY PA-B7 |
dynabook MZ/MVの外観
今回レビューしたのはオニキスブルーのモデルです。ロゴはdynabookのみのシンプルなデザインになっています。
背面はセンターにスリットが設けられた形状になっています。スピーカーはパームレスト側、横方向に配置されています。音質は並で、聴きやすいチューニングが特徴です。音楽で見ると低音は物足りないかもしれませんが、高音域がクリアで人の声が聴きやすい印象を受けました。
開いた様子です。サイドの目ゼルは狭め、上下のベゼルは広めになっています。
最大開き角は180°です。
上部ベゼルです。
下部ベゼルです。
キーボード全体です。それぞれが独立しており打ちやすい印象です。
本体右側にはセキュリティロック、フルサイズイーサネットコネクタ、USB Type-A×2、ヘッドフォンジャック、microSDスロットが設けられています。
本体左側には電源ポート、フルサイズHDMI、USB Type-A、USB Type-Cポートが設けられています。
本体の重量を測定したところ、1355gとなりました。
充電器込みの重量を測定したところ、1535gとなりました。充電器単体では180gとなります。
dynabook MZ/MVのメリット・魅力
コンパクトで持ち運びに向く
dynabook MZ/MVは14インチで十分な作業領域を確保しつつ、コンパクトで持ち運びしやすい点がメリットと言えます。また外出先で必要なタッチパッドの操作性も問題ありません。
インターフェイスが充実
本モデルを含むdynabookシリーズ全体に言えることですが、必要となるインターフェイスのほとんどが搭載されているメリットがあります。フルサイズHDMIとフルサイズイーサネットコネクタを搭載している点はビジネスシーンにおいて、特に有利なポイントと言えるでしょう。
dynabook MZ/MVのデメリット・欠点
輝度の調整幅が大きい
最大輝度は243ニトとノートパソコンとしては普通ですが、調整幅が大きく一段階で大きく明るさが変化します。バックライトの細かな調整を求める人は気を付けて下さい。
14インチモバイルとしては重め
昨今の持ち運びできる14インチノートパソコンとしては本体質量が重になっています。
Uシリーズプロセッサであること
第12世代のintelプロセッサにはUシリーズとより高性能なPシリーズがあります。Uシリーズでも十分なパフォーマンスはあるものの、絶対的なパフォーマンスではPシリーズには及ばない点は注意しておきましょう。
みんなの口コミ
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持ち運びのしやすさ、装飾のシンプルさ、そして豊富なインターフェイスが魅力です。際立った特徴は少ないものの、裏を返せばスタンダードなモデルなので、どんなシーンでも使いやすい一台と言えるでしょう。
dynabook MZ/MVがおすすめな人
ビジネスパーソン
dynabook MZ/MVは14インチで持ち運びしやすいことや、豊富なインターフェイスを持っていることからビジネスパーソンにおすすめです。
dynabook MZ/MVがおすすめではないタイプ
パフォーマンスを重視する人
デメリットでも書いた通り、Uシリーズは第12世代intelプロセッサではPシリーズに劣ります。もしパフォーマンスを最重要視するなら、同じdynabook 14インチのPシリーズ搭載モデルをお勧めします。
13インチで値段も上がってしまいますが、個人的にはdynabook GZ/HVが良いと感じます。以下でレビューしているので参考にしてみて下さい。
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dynabook GZ/HV(2022年モデル)の実機レビュー
13.3インチで800g台の超軽量ノートパソコン。第12世代intelプロセッサ搭載でパフォーマンスも十分です。2022年3月8日発売モデル。
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dynabook MZ/MVのカスタマイズ・モデルの選び方
本モデルはカスタマイズの幅があまり広くなく、プロセッサ、メモリ、ストレージ、そしてOfficeソフトの有無を選ぶ形になります。一般的な用途なら、Core i5でメモリ16GB、ストレージは自身の使う用途に合わせるのがおすすめです。
dynabook MZ/MVの実機レビューまとめ
dynabook MZ/MVを安く買う方法
dynabook MZ/MVに限らず、dynabookのパソコンを安く買う方法については以下の記事でまとめています。購入前に必ずご確認ください。
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